寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3224話) 不思議なご縁

2021年11月03日 | 出来事

 “今から七年前、主人の母の一周忌後に、相続の手続きで戸籍の写しを取った時のことです。主人の母の母である祖母は、生前「みちえ」さんと呼ぱれていたのですが、出生までの戸籍をさかのぼると、出生時の祖母の名前は「ゆき」と記されていました。役場で調べてもらったら、途中で戸籍が間違って記載されていました。昔は通称名で呼ばれることもあり、このような間違いが起きたのだろうとのことでした。
 主人の母の両親の名前は、父が「喜一」で母は「ゆき」と分かりました。主人も今まで祖母の本当の名前を知らずに、とても驚いていました。でも、私の驚きはここで終ではありませんでした。私の母の両親、私からすると祖父母ですが、祖父が「喜一」で祖母は「ゆき」です。主人と私の祖父母の名前は全く同じだったのです。相続の手続きをしたことで、偶然の一致を知り、不思議な気持ちでいっぱいになりました。何か見えない糸が主人と引き合わせてくれたのでしょうか。
 今、私は体調を崩して病魔と闘っていますが、主人がよく支えてくれています。早く健康を取り戻して、お互いの祖父母のように、健康で仲の良い老夫婦として頑張って生きていきたいと思います。”(10月7日付け中日新聞)

 岐阜県池田町の主婦・伊藤さん(67)の投稿文です。戸籍を調べて新たな発見をされた。それもびっくりするような偶然です。何かの縁を感じ、より親族が身近に感じられたことでしょう。
 実はボクも、最近戸籍簿を読んでいて知らなかった驚きべきことを発見しました。ボクも妻も両親が亡くなりその時いろいろ戸籍を取り寄せています。その時は申請のために取り寄せただけで、あまりよく読んでいませんでした。数ヶ月前、大学生の孫が家系図を知りたいと突然言ってきました。そこで相続の時の書類から戸籍簿を取り出し、家系図らしき図にしていきました。知らなかった事実が次々出てきました。1つだけ書いておくと、父が養子だと言うことは知っていました。でもどんな人の子か知っていませんでした。ところが祖父母の妹の子だと言うことが分かりました。もう血はつながっていないと思っていましたが、つながっていました。何かホッとした気持ちが起きました。墓石に名前が記されています。戸籍と違う名が刻まれていることを発見しました。今となっては聞ける人もありません。こうしたことも父母にもっと聞いておくべきだったと悔いています。先祖があって自分があるのです。


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