天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

忘れがちな常識

2007-06-08 20:12:25 | 日々
私の所属する東青僧(関東地区の青年僧侶の集まり)の総会がありました。
記念講演には、日本現代作法会 総師範 日高美知子先生より「忘れがちな常識」~”和”の作法~というテーマでご講演いただきました。




「マナー」といえば、知っているようで知らないもの。
正直、私にとっては生まれてこのかた初めて受けるマナー講座となりました

先生謂く、「マナーとは、私がこの瞬間にどのような態度をとったら相手に気持ちよく思ってもらえるかということが大切であります」と。
マナーとは、昔の人たちが築き上げてきた自らを美しく魅せる方法であり、人とのつきあいの中から生まれてきた交際術なのでしょう

しかし、最近は悪い風潮があるといいます。
それは、人のマナーをみて、いい・悪いと批評をしている番組について。
マナーとは、本来自分が相手にどうみえるかということであって、その刃を他人に向けることはどうでしょう?
その人こそマナー知らずではないかという厳しいお言葉でありました。

今回は、立礼・座礼・かけ礼・椅子の立ち方・座り方・座布団の扱いまで、きれいにみえる所作についてご講義いただきました。

その中に、ヘェーと思う話にノックの話がありました。

海外のホテルで、隣の友人の部屋を訪れる時どうノックしますか。
トントン「○○いるか」とノックをしませんか。
しかし、それは正式なノックの回数ではないといいます。

トントンと2回は、トイレノック。

トントントンと3回は、プライベートノック。

トントントントン トントントントン が正式でダブルノックというそうです。

どうもこのノックの回数は海外では常識らしく、覚えておこうと思いました。勉強になりました。

この前の永平寺に行き、1つ1つの所作を大切にしている姿に感銘を受けましたが、マナーというのも、1つ1つの動作を大切にするという背景があったのだなぁと感じました。

これからは、少しは先人たちが築き上げてきたマナーに気をつけてみようと思ったことです。

(龍)

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