天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

お寺の鐘を高さ100メートルから落下させたとき鐘の音が届く距離は?

2006-09-27 23:50:49 | 日々
フジテレビ系列「トリビアの泉~君の心に"へぇ"はあるかSP(最終回)」でお寺の鐘に関する疑問がありました。

Q.お寺の鐘を高さ100メートルから落下させたとき鐘の音が届く距離は?

意表をつく発想。
撞木(鐘を打つ道具)で打つのではなく、
100メートル上空から落下させた時の鐘の音は?であります。

通常は、青銅製の鐘(高さ150㎝ 重さ700キロ)を撞木でつく音は、1080メートルまで届きました。

(検証)
ヘリコプターで100メートル上空まで鐘を持ち上げ、
高さ100メートルから地面に鉄板を敷き詰めた落下予定地点をめがけて落下。
落下速度は、時速160キロメートルになるという。

判定は、20メートルおきに1人ずつ、5キロ地点まで200人を配置し、聞こえた人が旗をあげるという人の耳にたよる方法であります。

で、実際に落としてみると、
560メートル地点の人が「かすかに聞こえる感じ」と。

答えは、限界は560メートル以上580メートル未満でありました。

質問者は、鐘に強い衝撃を与えたならば、どこまでも鐘の音色は鳴り響くと考えたのだろうか。
しかし、通常の鐘の音が1080メートルまで届いたので、強く叩けばいいというものではないのだろう。

仏教には「中道」という言葉があります。
「中道」それは、何事もほどほどがよいというお言葉であります。
鐘の音色は、強く叩けばいいものではなく、鐘の中で響きあい、共鳴しあい創り出されるのです。

私たちの人生も、1日1日じっくり味わいながら生きてこそ人の深さは生まれてくると、鐘の音色が教えてくれます。

(龍)

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