天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

本願寺・大谷本廟にお年賀参り 

2013-01-08 21:56:44 | 京都便り

元日に本山と大谷本廟にお参りに行きました。

お正月のお荘厳

 

阿弥陀堂

 

御影堂

 

阿弥陀堂でも御影堂でも、各々お勤めされている方が何人かいらっしゃいましたが、

御影堂の一番前に一人で正座している小学4.5年生くらいの男の子がいて、

辺りをみても家族や友人らしき方はおられません。

けれども大きな声で何やらお勤めしている様子です。

近寄ってみると、お正信偈でした

思わず私も一緒に横でお勤めさせてもらいました。

お正信偈の後に和讃の六首引き、念仏、回向と続きます。

男の子はずっと棒読みでお経本を一生懸命読んでおられました

 

お勤めが終わり聞いてみると、家族と来ているとの事。

振り返ってみたら、少し離れてご両親が立ったまま見守っておられました

男の子はお経本を今ブックセンターで買ったところで、早く読みたかったのだそうです

ブックセンターから見た阿弥陀堂と御影堂

 

 

続いて大谷本廟へ。こちらもたくさんお参りでした。

あんのん堂

 

掲示板は

お正信偈のご文でした。

「われまたかの摂取のなかにあれども、煩悩、眼(まなこ)を障へて見たてまつらずといへども、大悲、倦き(ものうき)ことなくしてつねにわれを照らしたまふといへり」

阿弥陀様の「つね」は「常」、私達の「つね」は「恒」という字にあて、同じ「つね」でも全然違うんだ、と親鸞聖人はお示しになっています。

阿弥陀様の「常」はどんな時でもどんな場所でもどのような状態にあっても絶えることがない。

私達の「恒」は時々で、思いついた時や思い出したときなど、自分勝手な「つね」である、と

 

こちらが気づこうが気づくまいが、全ての人々を絶え間なく照らし育んでくださっている阿弥陀様

御影堂でお勤めしていた男の子も、そのご両親も、私もあなたもみーんな阿弥陀様のお育てのなかにあるんですね

夕日がとってもきれいな元日でした。

 

(果)