天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

2012チャリティー雅楽演奏会in福島県矢吹町

2012-09-09 14:30:00 | 雅楽教室

八月の雅楽教室です。

天真寺雅楽教室では、昨年福島県で合宿・チャリティー雅楽演奏会をおこないました。

ことしも、いってきました,福島ぁぁぁぁっ\(^0^)/

まずは天真寺雅楽教室のメンバーと「光秀寺桔梗会(大阪府高石市の雅楽の会)」のメンバーが
車組と新幹線組にわかれて、新白河駅に集合。
一路、合宿会場のコテージ白河関の里へ。

今回は、合宿と言うことで豪華版です。
篳篥の講師・新谷恵先生(東京芸術大学音楽学部雅楽専攻科講師)
龍笛の講師・伊崎善之先生(元東京芸術大学雅楽専攻科講師)にお越しいただきました。

まずは本年度の課題曲オウジョウの急です。
合宿だとみなさん良い緊張をするのでしょうか、なかなかのもんです。

そして今回の目玉の一つ、越殿楽の「残楽三返(のこりがくさんべん)」です。
「残楽」とは、初めは通常の合奏の形で始まりますが、徐々に演奏者が少なくなり、
最後には篳篥と箏のみの演奏となり、篳篥は即興的な演奏、
箏は「輪説(りんぜつ)」という華やかな演奏方法に変わってゆく演出です。

天真寺雅楽教室のみなさんは、箏・琵琶が参加した合奏も初めて。
さてどうなることやら・・・。

お稽古のあとは、懇親バーベキューをしました。

福島の仁さんからの差し入れ・名物馬刺しを肴に、
合宿という気楽さから深夜まで音楽談義・ご法義話・・・。

翌日、コンサート協賛の「花栗雅楽会」さんと合流です。

リハーサルを重ねました。

平調音取、オウジョウの急。楽器紹介、越殿楽残楽三返。

新谷先生、伊崎先生の共演で高麗楽・納曾利急(なそりのきゅう)。
二頭の龍が慶び舞う姿とされる舞楽の曲です。

講師による芝祐靖先生作曲「白瑠璃の碗」。
正倉院御物の白瑠璃の碗にイメージを抱かれた龍笛独奏の名曲です。
演奏は名演とまではいきませんが、シルクロードを感じていただけましたでしょうか・・・。

終演後には、ご来場の方々に雅楽器体験をしていただきました。

あの大震災から一年半...
まだまだおおきなつめあとはのこっています
原発事故の影響も予断をゆるしません

それでも
福島が一歩一歩前に進んでいる姿を感じることができました。(^_^)b

出演者の感想です。

今回は二回目の演奏会となりましたが、去年観に来ていただいた観覧者がお友達を誘って来て下さり、
「また来年も楽しみにしています」と言っていただいたことが何よりも嬉しかったです。(矢吹町在住・天真寺雅楽教室会員仁さん)

今年も貴重な経験をさせていただきました。
昨年も聴きにいらっしゃった方が、顔を覚えていてくださっていてとても嬉しかったです。
これからもお稽古に励んで来年はもっとレベルアップしたいと思います!(川崎市在住・天真寺雅楽会会員英さん)

今回の合宿・チャリティー雅楽演奏会にご来場いただいた皆様
すばらしいご指導と演奏を賜った新谷恵先生、伊崎善之先生
遠路ご参加いただきました花栗雅楽会・光秀寺桔梗会のみなさま、

そして、私たちの演奏を豊かに包み込んでくれた
福島のすばらしい自然に心から感謝申し上げます。

越殿楽残楽三返とオウジョウの急は、YOU TUBEにてご覧いただけます。

平調「越天楽」残楽三返 |2012チャリティー雅楽演奏会

平調「皇じょう(急)」 | 2012 チャリティー雅楽演奏会

 

(眞)