天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

これでいいのだ

2009-12-03 19:46:30 | 天真寺
築地本願寺にて、大阪のY先生をお招きして、実践布教研修会が開催されました。
今研修会では、9人の青年僧侶がお話をして、引き続き先生から講評をいただきました。

私は「さとり」を中心にお話をさせて頂き、
先日ラジオで聞いて印象に残った言葉を紹介させて頂きました。
それは、AC公共広告機構のCMの言葉です。

“これでいいのだ”
赤塚不二夫さんの言葉をつぶやいてごらん。
そうすれば、世界は案外、笑いかけてくれるから。


以下全文↓
学校を思い起こさせるような、騒がしい音。
学生たちの騒ぐ声、部活の声、鐘の鳴る音・・・
女の子 毎日は、何事もなく過ぎてゆく。
なのにどうして、こんな気持ちになるのだろう。
友達や家族に、イライラするんだろう。
自分のことを、嫌いになるんだろう。
何もかも、捨ててしまいたくなるんだろう・・・。
学校の音が止む。静寂。
NA うまくいかないことやつらいことがやってきたとき、
“これでいいのだ”
赤塚不二夫さんの言葉をつぶやいてごらん。
そうすれば、世界は案外、笑いかけてくれるから。
あなたの人生は、一度きりのもの。
あなたの人生は、あなただけのもの。
どうか、あなたの人生を大事に生きてほしい。
学校の音がふたたび聞こえる。騒々しい音。たのしげな音。
NA あなたは、あなたでいいのだ。
女の子 ・・・え?
SL ♪AC
【公共広告機構ホームページより】


赤塚不二夫先生は、仏教に造詣が深かったといわれています。

例えば、お名前の不二夫の不二は仏教用語。

また、赤塚不二夫著の漫画バカボンの語源は、
仏教語の婆伽梵は釈迦を表す、から来ていると聞いたことがあります。

実際には、諸説あり、
①「バガボンド=放浪者」
②「バカなボンボン」
①番が有力なようですが。

また、
葬儀の際に、森田一義さん(タモリさん)が読まれた弔辞を読むと、仏の教えを地でいかれた方なのだと痛感します。

あなたの考えはすべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また、時間は前後関係を断ち放たれて、その時、その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。
【赤塚不二夫さんへのタモリさんの弔辞より】

先人達の言葉を大切にしていきたいと思います。

(龍)