天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

ボラン寺の日

2009-05-01 07:57:06 | 天真寺
今日はボラン寺の日。

皆様に寺報の発送作業にお手伝いをいただき、無事発送が完了しました。



【5月号の寺報】
http://www.tenshin.or.jp/tayori/tayori21-05.pdf

今月号では、
5月17日(日)13時30分からの永代経法要のご案内があります。

今年度のの永代経法要では、ご講師に広島県から瀧淵良孝先生をお迎えします。
瀧淵先生は、私が伝道院に通っていた頃のとてもお世話になった先生です。

さらに、この度の法要では、もう一つのイベントがあります。

それは、天真寺寺基移転20周年記念に作成された「仏教讃歌20」CD完成を祝してミニコンサートが開催されます。




今から楽しみです!!!


今回の寺報では、4月仏教講座会にての大江先生のご法話を聞いた感想を門信徒Tさんが寄稿下さりました。

↓ ↓ ↓

4月の仏教講座会にお参りし、若住職の京都時代の先輩である、若手布教使の大江宏玄師のご法話をお聴聞し、深く仏教の教えに感動を受けました。

はじめにオスカー受賞映画『おくりびと』をテーマにお話をいただき、原作者・青木新門さんが伝えたかった心は、「亡き人が何処へ往ったのか、娑婆の命が尽きた時、私の命がどうなってゆくのか」であったことを知りました。「おくりびと」に間違いないが、「おくられびと」でもあるわけですね。

次には「他力といふは如来の本願力なり」、他力の真意について。
印象に残ったお話は、芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』より。
極楽浄土のお釈迦さまの前に蓮の花の池があり、その池の下には針山の地獄があった。その池にカンダタが落ちてしまう。池の端には蜘蛛がいて、その蜘蛛は以前カンダタに助けられたことがあったため、チャンスを与えようと糸を蓮の池に下ろした。カンダタは地獄から極楽浄土に往こうと糸につかまるが、地獄にいる多くの人が一斉に糸につかまったので、糸は切れてしまう。これが「自力」の救いです。

それを見てお釈迦さまはあまりにも可哀相だと思い、もう一度蜘蛛に頼み糸を下ろしてもらい、お釈迦さまが阿弥陀仏として地獄へ下りて行き、カンダタを抱いて極楽浄土へと上がってきてカンダタを助ける。これが「他力」の救いであると聞かせていただきました。

もう一つ感動を受けたお話は、お母さまを亡くされたお嬢さまが葬儀で、「母の過酷な看病のときつい寝てしまった私に、母は自分の苦しみを我慢し私を抱いて子守歌を歌ってくれました。私は母の苦しみを看ていたのではなく、看ていたのは母の方でありました」と語られたそうです。この母の思いこそが仏さまの思いであり、阿弥陀さまの南無阿弥陀仏の中に込められているのだとお話いただきました。

たくさんの尊いご法話をお聴聞させていただき、ありがとうございました。



皆さんのご協力で無事五月号も発送出来ました、有り難うございました。

(龍)