天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

仏教壮年会「領解文」「浄土真宗の生活信条」

2008-10-26 23:51:40 | 天真寺
10月の仏教壮年会が開かれました。

前回は、壮年会のテキスト「同朋」を読んで、親鸞聖人のご生涯について学びました。

そして今回のテーマは「領解文」「浄土真宗の生活信条」。
いつも唱えて慣れ親しんでいるお言葉です。

【領解文】
もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて、一心に阿弥陀如来、われらが今度の一大事の後生、御たすけ候へとたのみまうして候ふ。
たのむ一念のとき、往生一定御たすけ治定と存じ、このうへの称名は、御恩報謝と存じよろこびまうし候ふ。
この御ことわり聴聞申しわけ候ふこと、御開山聖人(親鸞)御出世の御恩、次第相承の善知識のあさからざる御勧化の御恩と、ありがたく存じ候ふ。
このうへは定めおかせらるる御掟、一期をかぎりまもりまうすべく候ふ。



(現代語訳)
私は念仏以外の行にたよったり、自力の計らいをもって念仏を称えるなどのこころをなげ捨てて「阿弥陀如来よ。私の来るべき往生浄土の一大事について、あなたの救いの働きにおまかせします」と一心にお頼み致しております。
如来におまかせする信心がおこった時、往生成仏する身と決定し、如来は必ず救い取って下さると承知して、これより後の念仏は、如来のご恩に報いる行であると喜びのうちにお称え申しております。
この「信心正因・称名報恩」(信心が正しく往生の因であり、信心を得た後の称名念仏は仏恩報謝のそれである)の道理が聞き分けられたことも、浄土真宗の開祖、親鸞聖人世にお出まし下さったおかが、また、代々、み教えを受け継いでお勧め下さった歴代の門主方のおかげであるとありがたく存じております。
このように念仏申す身になったからには、定められた掟を生涯守り通す所存であります。
(『お経』より)


「たのむ」とは?「掟」とは?と、みんなで話し合いました。

この度改めて「領解文」読み込んでみますと、本当に浄土真宗の教義がまとめられていると実感します。





そして、「浄土真宗の生活信条」。
法要開始前にみんなで唱和しております。

こちらは、昭和33年4月16日に大谷本廟親鸞聖人七百回大遠忌法要「御満座の消息」において勝如上人(前門様)がお示しになられたものです。

【浄土真宗の生活信条】

一、み仏の誓いを信じ 尊いみ名をとなえつつ 強く明るく生き抜きます
一、み仏の光をあおぎ 常にわが身をかえりみて 感謝のうちに励みます
一、み仏の教えにしたがい 正しい道を聞きわけて まことのみのりをひろめます
一、み仏の恵みを喜び 互いにうやまい助けあい 社会のために尽します



次回は、11月29日(土)15:00~17:30

婦人会・壮年会合同法座となり、アニメ「親鸞さま」の上映会をいたします。

(龍)