闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

翻訳出版の話で新展開

2009-07-08 22:49:02 | 翻訳への道
転居の話が、友人とのルーム・シェアという条件で申し込んだ段階から進捗がなく、動きがとまっている。まあ、私も友人も、経済的には不安定な身分だし、だいいち、高年齢の男同士のルーム・シェアというのが貸し主には気に入らないのかもしれない。
いずれにしても、こちらからは当面打つ手がないので、ともかく不動産屋からの返事を待とうと決めた矢先、翻訳の方で新しい動きがおこった。

私が去年からはじめた翻訳は、具体的な出版のあてがあってのことではなく、どこかから出せればそれだけでもありがたいし、最悪ネットで公開するのでもいいぐらいの軽い気持ちではじめ、ある程度訳がまとまるたびに、大学時代の恩師であるN先生に読んで頂いているのだが、先日行われた某学会でいろいな人にそのコピーを配布したところ、思いがけずも出版関係に顔の広いAさんから、古都の大学から出すつもりはないかと勧められた。
その折は、先日の記事にも書いたように、古都の大学からの出版を勧めて頂いたのは非常にありがたいが、現在N先生に読んで頂いており、N先生にも考えがあるとおもうので、せっかくながらAさんからの申し出はお受けできないとはっきり返答し、Aさんにも了解して頂いた。
ところが今日、そのAさんから、その後古都の大学の関係者に私の翻訳の話をしたら強い関心を示したのでその関係者にコピーを送ってもらえないかという丁寧な依頼の手紙が届いた。
おもいもよらない展開に戸惑って、今日の午後はずっとこの申し出への対応を考えていたのだが、Aさんと古都の都大学がそれほどまでにというのであれば、ひとまずそれに応じてみようと考え方を変えることにした。
問題はN先生との調整だが、N先生と私のあいだではなんとなく、翻訳が完了したらN先生が太いパイプをもっている某私立大学からの出版をめざすという暗黙の了解ができている(N先生の実績と人脈を知悉しているAさんはこのことをわかっているはず)。そこでひとまず出版のことは棚上げして、N先生には、Aさんが私の訳に興味を示していることを伝えたうえで、純粋に翻訳の技術的な面で相談を継続することにしようと決めた。
一方古都の大学の方も、すぐに出版契約を交わしたいといった具体的なことを言ってきたわけではなく、とりあえずは、出版を前提にまず私の翻訳の内容をみてみたいというのが今回のAさんからの申し出の主旨なので、ともかくまずは読んでもらうということで、関係者にコピーを送ることとした。
N先生とAさんの両天秤でかなり際どい行動のような感じもするが、出版不況で多くの本が日の目をみないなかで、こうして出版の可能性が出て来たこと、しかも古都の大学から処女作がだせるかも知れないというのは、ほんとうにありがたいことだ。
ただいずれにしても、翻訳はまだ完成しておらず、完成するまでにはあと数年はかかりそうなので、あまり欲張らず、まずは完成をめざして着実に作業をすすめることにしたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿