闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

停電騒動で職場からUターン

2011-03-14 22:32:41 | 雑記
今日は東電による「計画停電」と電車の運休で右往左往した一日だった。

昨晩の時点で、世田谷区も早朝から停電する可能性があるとのことだったので、ささやかながら、昨晩は就寝前にご飯を炊いて停電にそなえた。

さて今朝は、起きてまず枕元の電灯をつけて電気が通っていることを確認。そののち、ネットで全体の状況を把握する。私が通勤に利用している小田急線は、新宿~K堂の折り返し運転をしているとのことだが、K堂の先が不通のため通常の経路では職場に通えない。調べてみると、東急線が本数を減らしながら運行しているとのことだったので、東急線で職場に行けばよいと見当をつけて、早めに弁当を準備し、朝食も早めに済ませて家を出る。
職場の最寄駅には比較的順調にたどりついたが、そこから先の通勤バスが、渋滞に巻き込まれてなかなか動かない。それでもともかく、職場にはすべりこみセーフ。
職場につくと、早番出勤の人たちが通常業務を行っていたが、昼からの交代要員には待機の指示。
しばらくして、職場の近隣の地域は午後からの停電予定エリアに入っており、業務が不可能なだけでなく職員の安全確保が保障できないため、午後の業務を中止を決定したとの全体連絡。またあわせて、午後になると東急線も運休予定なので、東急線を利用して通勤してきた人たちは、すぐに帰宅するようにという指示だ。明日業務を行うかは、明日にメールか電話で連絡するという。
そこで私はすぐに帰宅することにしたが、私と同じくK堂から通勤している同僚の主婦から帰宅に同行して欲しいと懇願され、それに同意。聞けば、11日の地震当日は、帰路がわからないため大幅に迂回し、自宅に戻るのに5時間近くかかったという。
ともかく、彼女をともなって通勤バスに逆戻りし、帰宅前に、昨日と同様、駅近くのスーパーで食料の買い出しをすることにする。
ところがスーパーの前まで行くと、停電を予定しているため、午後は臨時休業の立て札。社員たちが大あわてで、来客に事情説明している。
ただし、ここでぼやぼやしていると「終電」に間に合いそうにないので、急いでスーパーから引き返して駅に向かう。あらためて駅で説明をきくと、われわれはちょうど最終電車に間に合うとのことだった。
さて、その電車で三軒茶屋まで向かい、そこで今度は東急・世田谷線の最終電車に乗り継ぎのはずだったのだが、世田谷線の改札に行くと、終電は出たばかりでわれわれはもう間に合わないという。東急の連絡ミスなのだが、今日は、この程度のことで怒る気にならない。やむなく、三軒茶屋からK堂まで、同僚と歩いて帰宅することにした。途中、同僚の希望でパン屋に寄ることにしたが、のぞいてみるとパンは何もない。手持ちぶさたそうにしている店員にきいたところ、開店と同時に客が殺到し、すべてのパンは、あっという間に売り切れてしまったのだそうだ。ともかく、てくてくと歩いて3時少し前に帰宅。
震災の被害状況や原発のことも気になるが、いたずらに心配してもしかたがないので、部屋でお茶を飲みながら、まずは現在自分が手をつけていることの完成を優先させる、すなわち翻訳続行という自分の行動方針を決める。ただし、そのためのプリント用紙がもうほとんどないので、様子見を兼ねて新宿に買い出しに行くことにする。4時すぎまで、TVを見たり、洗濯物を取り込むなどの雑用を手早く済ませ、電車の運行状況を再確認して新宿に向かう。小田急電車は、K堂始発なので、駅も車内も、比較的落ち着いている。
新宿駅に着くと、まず駅ビルのルミネが臨時休業している。
めざすヨドバシカメラは、一店舗臨時休業だが、プリンター関連の店舗は営業している。見ると、店頭のいつも携帯電話を売っているコーナーで、臨時に電池の特売をしている。しかし、この特売もその他のコーナーも客はまばらで、店員は手持ちぶさたの様子。
それから紀伊国屋書店に向かうと、ここは1階と2階のみの変則営業で、しかも営業時間は5時までという。
伊勢丹に足をのばすと、こちらは6時までの営業。私は地下の食品売り場だけさっと覗いたが客はかなり少ない。しかも、ここもパンはみな売り切れで、お菓子のようなものばかり売れ残っている。
電車が混まないうちにと急いで新宿駅に引き返したが、人々の帰宅時間が始まって、JRの山手線や中央線は人があふれ、ホームへの立ち入り規制がはじまっていた。

さて、とりあえずはこんな感じでぶらぶらと一日を過ごしたが、私は派遣のアルバイトなので、一日仕事をしないと、来月確実に一日分の収入が減ってしまう。それも、今日一日の問題であれば節約などでなんとか対処の仕方もあるが、明日以降の職場が開くか不透明で、最悪、このまま仕事がなくなってしまう可能性もある。
被災して亡くなった人や家を失った人に比べれば、私が置かれている状態はものすごくラッキーだとおもいつつ、これからの生活に若干の不安がよぎる。