(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ビビットレッド・オペレーション 第十一話「つたえたい想い」

2013年03月25日 | 視聴済アニメごった煮
ああ、なるほどなぁ。

 そんな今回のお話は…
 れいの前に立つあかね、あおい、わかば、ひまわり。互いの正体に5人はとまどう。
 連行されたれいは様々な調査の結果、別世界から来た人物で、それがアローンが出現する原因だと、健次郎は話す。
 れいに会うことが出来なかったあかね達は、れいの部屋でそれぞれに想いを語り、改めて話をしたいと決意し司令部を目指す。
 その先で、自らの想いをぶつけるあかねに、れいは心を開きかけたのだが…。
 以上公式のあらすじ。

 ラス前ですから、この辺で盛り上がらなければウソというもの。そういうシナリオ展開としては、まぁ茶番っぽくはあるけれどなかなか良く出来ている。
 お話は前回正体がバレて捕まったれいをあかねたちが救出に向い助け出すも、アローン側の代弁者のカラスがやってきて語られていない設定などを語り、れいを飲み込んで世界を滅ぼそうとする。という話。こう書くとなんだかよく分かりませんが(笑)。
 今回は大きくわけると「れいの救出」と「アローン側の意志」のふたつになる。
 まずはれいの救出の方ですが、あかねたちが誤解されて捕まってしまったれいともう一回ちゃんと話をしたいと、変身して統合軍本部へ乗り込んでいくわけだが、正直、まぁ展開としてはこういうモノだよなぁとは思うし、展開として特別捻った展開でもない。
 しかしポイントとしては、なんであかねたちが本来味方、というか守らないといけない(笑)軍本部に乗り込んでまで、れいと話がしたいのかということで、端的に言えばあかねたちは、友達になりたかったれいのことをほぼ知らなかったからだ。
 ここで「ああ、なるほど」と私は思ったのだ。ここでの展開があるから、これまで必要以上に彼女らを仲良くさせることが出来なかったわけだ。それを考えればこれまでのことが、完全にとはいかないまでも合点はいった。だがしかし、れいは二重生活のようなことをしていたわけで、あかねたちが知ることのない部分を持っているわけだから、れいが喋りさえしなければ、表面的にあかねたちと仲良くなってしまうことは物語の展開的には特に支障はなかったようには思うな。
 ま、ともあれ、あかねたちがれいの誤解を解きたい、もっと彼女のことを知って出来ることなら力になりたいと思い、突撃していく動機にはなっている。

 変身して突撃してからは王道の熱い展開になるのだけど、この辺りの展開は正に「こういうもの」なので特に某ない。突撃して途中で仲間達が「ここは俺に任せて先に行け」と主役を先行させ、主役は目標人物の前にたどり着き、困難を傷つきながら取り除いて救出に成功する。
 どうせだったら、軍の人たちは傷つけてはいけない人たちなのだから、あかねたちは「れいの元には万難を排していかなければいけないけれど、行く手を阻む者を傷つけてはならない」という難しい戦闘をこなさなくてはならないので、そういう所を見せて、そういう困難も乗り越えてもれいともう一度話がしたいだよという所を見せてあげれば良いのに。
 アローンにも対抗できるパレットスーツを装着している彼女たちなので、無人機や隔壁なんかは難なく突破できるのは当たり前ですよね。おそらくは、あかねたちに人間を攻撃させたくなかったので、そういう描写がなく無人機がバラバラ出てくる結果となったのだと思うが、アローンやっつけられる彼女らを無人機ごときで足止めできるかってぇ話なので、救出に向っている所での高揚感は無いわな。
 また、れいの元にたどり着いたあかねだが、前回にもいいましたけれど、こいつは存在自体がウソっぽい(笑)ので、せっかくおいしい場面であるれいとの会話が実に微妙なのである。
 一番気になったのはあかねの「初めてあったときからビビッときたんだもん!」の台詞である。いやまぁ、タイトルと掛けているのは分かるし、勉強会やった時にあおいからその「ビビッと」について語られてはいるんだけど、あかねがれいに対し「どうビビッときたか」は全然説明してねぇじゃねーか。お前その前にれいに「言葉でいわなきゃ分かんない!」とか言ってるんだから、「どうビビッときたか」と言ってくれよと思わざるを得ない。
 だから前回のも申しましたように、ここへ至るまでにれいにはあかねたちが友達になりたいと思うようなことを見せておくべきだったのだ。とにもかくにもあかねたちがれいと出会う時には、「れいのこういう所はステキだな」という所をこれでもかと見せておいて、あかねたちがれいと友達になりたいと思うのも無理はないと感じられることがないので「ビビッときたんだもん!」に全く説得力がない。
 表層的な部分から垣間見えるれいのステキな部分をあかねたちが見るからこそ、彼女をもっと知りたい、もっと仲良くなりたい、友達になりたいとなるのではなかろうか。あかねたちがれいにこだわる理由があまりに弱いので、せっかくの熱い王道展開が「こういう事になっている」くらいに感じられてしまうのは、実にもったいないだろう。

 さて、救出してからはアローン側とのことになりますが、ここまでの感想には書きませんでしたが、前々回くらいからアローンを送り込んでいるのは次元の違う高度な知性体であることが語られております。
 まぁそんな次元の違う高度な知性体なんつったら「いわゆる神」だと思うがそれはさておき、前回だったかな?で、れいの世界が示現エネルギーの暴走で無くなってしまったってのは、れいを利用する為のウソかとずっと私は思っていたのだけど、ホントだったことが語られ個人的にはちょっとガッカリです。
 ともかく、れいはホントに違う世界の人で、それを目印にアローンが送り込まれている。っていう設定だったわけですよ。そして高度な知性体は下等な知性が高度な示現エネルギーを持つことを心配しテストしているわけで、あかねの世界にアローンが来ないようにするにはれいを殺してしまえば手っ取り早いのですが、あかねたちほかじじいはそれをさせなかった。
 そこにいつもれいの所にやってくる、知性体の代弁者のカラスがやってきて、テストの最大のトラップはれいで、それとわかってれいを殺してしまえばそこで失格、あかね達の世界は滅ぼされるはずだった。だが、れいを殺さなかったのだから合格なのだな?と問うじじいに、代弁者は知性体は下等な知性が示現エネルギーを使うことを望んでいない、合格することなどあってはならないとする。まぁつまるとことは、知性体の思惑はともかく、代弁者はもとより滅ぼすつもりなのだ。
 ここから「代弁者の暴走」というオチなのかなーという気はしますが、そこは次回が詳しいはずなので放っておいて、ちょっと引っ掛かるのが、なんでれいが「最大のトラップ」なのかよく分からないよなー。
 れいはこの世界に干渉しないことを約束させられていたわけだから、あかねたちの接触がなければ、通常れいは簡単に解決策として殺されるはずである。代弁者もそれを望んでいるわけだし、おそらくはそういうシナリオを描いていたはず。だがそれは予定調和であって「トラップ」ではない。
 れいは世界への無干渉とは別に、毎日学校へ行くことも約束されていた。ということは、今回のようなことを想定に入れていたはずだ。つまり完全に他との関わりを断てないれいは、どうしても他と接触し繋がりを持ってしまう。そういう中でれいを殺す選択をさせることで、野蛮であり示現エネルギーを持つに値しない=失格とさせるシナリオでもあったのだろう。となると、そういう想定をしていたのだからそれもトラップではなくなってしまう。
 れいを殺すことに反対したじじいが、人が心を無くしてしまっては生きる資格がないとすることは、れいに学校へ行かせる約束をした知性体にとってはそうあってほしい答えのはずなので、割と代弁者の言っていることは支離滅裂だ。
 そういうことを鑑みて、れいの世界を滅びたのも代弁者の独断だったんじゃないんですかねー。滅ぼした世界でひとりだけを残し、次の世界へ送り込んでずっと同じことをしていた。か、ずっと同じ結果であったことを受けて、滅びこそ知性体の目的であると解釈したか。まあなんにせよ、あかねたちはイレギュラーを起こし、代弁者は滅びを実行する為にれいを飲み込んで矢を回収しアローン化(?)し引っぱった。
 これであかねたちが戦う理由は十分なので、後はやっつけて物語をどう締めるかが腕の見せ所である。……のだが、なんか都合よく終わるような気がするな(苦笑)。
 代弁者は知性体を語るけど、知性体自身が語っているわけではないしな。どう考えても代弁者と思惑が違うとしか思えないし、れいの世界を元に戻すのも、知性体なら出来ると代弁者が言っているだけなので、きっと元には戻らないのではなかろうか。あかねたちと友達になったので、この世界で幸せに暮らすと良いよとかで落ち着きそう。
 ともあれ、終わり良ければ全て良し、なんていいますから、最後は上手いこと締めてくれればいいなぁ。


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