(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第30話 最後の試練!伝説のプリキュア!

2013年09月03日 | ドキドキ!プリキュア
けっこう唐突だなー。

 そんな今回のお話は…
 プリキュアとして強くなる為に、夏休みの間、がんばってトレーニングをしてきたマナたち。
 亜久里ちゃんに言われ、この島に来たのは最後の試練を乗り越えるため!
 ここにはプリキュアの大切な“3つのアイテム”の中の1つ、“水晶の鏡”があるらしいの。
 島で待っていたのは、妖精のメラン。“水晶の鏡”を守っているメランは、「欲しければ、この私を倒してみろ!」と言って、ドラゴンに姿を変えてマナたちに迫ってきた…!
 マナたちは、すかさずプリキュアに変身!しかし、ハート、ダイヤモンド、ロゼッタ、ソード、エース、みんなで立ち向かっても、メランには敵わない…。あんなにがんばってトレーニングしてきたのに…。
 でも、これくらいの事でへこたれないのがマナ!だけど、このままで最後の試練を乗り越えられるの…?
 以上公式のあらすじ。

 プリキュア5つの誓いの後は三種の神器か。けっこう唐突だなー。
 突然降って湧いたような重要アイテム「水晶の鏡」は、なんか意味あんのかなーと思っていたのだが、次回予告を見る限りでは、どうも販促玩具のようだ。なるほど得心いった(笑)。

 ともあれ、前回の最後に、これまた唐突に最後の試練が云々言った亜久里と共に、一万年前のプリキュアが使用した神器「水晶の鏡」を取りに行く、というのが今回のお話。
 あらすじにあるように、ドラゴンに変身するメランは強くて一旦は敗れてしまうマナたちであったが~という流れなわけだが、まぁこの枠のアニメですから、メランをぶっ倒して水晶の鏡ゲットだぜ!とはならないだろう事は折込み済みで、最終的には心の持ち様を説くのだろうと思ってはいたが、自分が思っていたよりかはちょっと趣が違っていたので、まずそっちの方を先に述べる。
 お話の前半は、メランに会いに行って、水晶の鏡くれと言ったらだったらその力を示せと戦闘になるも割とあっさり返り討ちにあって(笑)、一万年前のプリキュアの妖精メランは強いんだよーと印象付けているだけなのでまぁそこはいい。本題は後半からだ。
 一度負けたくらいで諦めないぜー!飯食って出直しだ!とマナが言い出し、カレーを作って食していた所メランがやってきて、誰かと一緒に食事するのは一万年ぶり云々言うので、ああ、要するにこの辺の「みんなで一緒に」が、ぶっ倒さないで終わらせるポイントなのだろうと思っていた。というか思うわな。
 明朝、再戦となり、やはりでごワイメランに押される一方のプリキュアの皆さん。ラブリーフォースアローとエースショットを打ち消してしまう厄介なバリアを、咄嗟で機転を利かし、フォースアローが射てるのならロゼッタリフレクションを飛ばしてバリアを相殺しようと、4人の力を結集しラブリフォースリフレクションでバリアを破壊するも、エースさんは5分が過ぎて変身解除してしまって最大のチャンスをフイにしてしまい(エースさんは役に立たないなぁ/笑)、ハートは踏みつぶされてしまう。
 だがハートさんは「絶対にあきらめない!」と踏ん張って、ソード・ダイヤモンド・ロゼッタが連携してメランを吹っ飛ばすと、ハートは私たちはもっと強くなってレジーナに会いに行く!とオーラを纏ってスーパーサイヤ人状態になり、メランをぶっ倒そうという所でマナは力尽きてしまう。そのハートの様子に自分のパートナーであった一万年間のプリキュア「キュアエンプレス」の面影を見たメランは、水晶の鏡を譲る事を決心する……のだが、見ていて「あ、ここなの?」と思ってしまったよ。
 いやぁだってさ、「絶対にあきらめない」は大前提じゃないですか。しかも販促玩具を取りに行くというだけの話で、メランは別にマナたちを殺そうとしているわけでもなく、絶体絶命の大ピンチというわけでもないので、それを出すにはまだ早いような気がしたんですよね。
 それに、絶対あきらめないマナたちだから、今プリキュアになっているわけなので、それが鏡を受け取るポイントならば、30週もマナたちを暖かく見守ってきた身とすれば当然なのだから、なんかこう、達成感が無いのだ。
 まぁそれは、劇中の言葉を借りれば「絶対にあきらめない不屈の闘志」をメランに提示し、改めてプリキュアとはこういうものなのであると見せつけた格好にはなっているのだけど、初代から10年も見続けている身とすれば、上記しましたように大前提を持ってくる所ではなかったように思う。むしろ、ここに至ってまだ仲間感の無いエースさん(苦笑)がいるのだから、違ったアプローチをしても良かったんじゃないですかね。
 せっかく変身持続時間が過ぎてしまった亜久里を見せ、直後にドラゴンの羽根の風で吹き飛ばされるプリキュアの皆さんを見せるのならば、変身解除した亜久里を必死に守るハート達の姿で「守りきるプリキュア」を見せるとか、5人もいるんだから、全員が一致協力してハートが一撃入れる為の道を一点突破して切り開くとか。
 まぁ、お話としては「正しくプリキュア」したと言えるが、大前提過ぎてちょっと物足りなさがありました。もうひとつまみ塩が欲しかったかなー。

 とはいえ、お話的につまらなかったわけではない。むしろメリハリが利いていて、ドキドキ!プリキュアらしいお話であったと言える。その辺はさすがシリーズ構成山口亮太さんの脚本と言った所か。
 まず興味深かったのは、Aパートでメランに敗れ、飯食って出直しだ!とマナが持参した飯ごうなどで食事を作ろうと言い出すシーン。
 最初の飛行機に乗っているシーンで、ひとり大荷物のマナのバックを見せておいてある。それに六花さんが気付き「何が入っているの?」と聞くが、マナはニヒヒと笑って「ひみつ(はぁと)」と言う。まぁ上記しました通り、マナの大荷物はカレー作る為の飯ごうやら食材やらが入っていた事となるわけだが、他の皆さんがそれほどの荷物を持ってきていないだから、行って鏡貰って帰ってくる、程度の事を皆想定している中、マナひとりが一泊する事を想定した見事な用意周到ぶり、ではないのだろう事がポイントなのだ。では何故マナがわざわざ必要がなかったかもしれない食事の用意をしてきたか。
 おそらくは、亜久里から遠方の無人島らしき所へ最後の試練を受けに行くと聞き、ありすが自家用飛行機を飛ばすと言い出したのであろう。それでマナはピンときたのだ。どうやら南の島らしき所へみんなで一緒に行く、となれば、みんなで南の島でカレー作って食べればおいしいし美味かろう、と割とサプライズ的な事を考えていたのではなかろうか。
 超ポジティブなマナの事だから、あっさり試練とやらを乗り越えて、じゃあ祝勝会だー!的なノリを想定していたのかもしれない。ともあれ、前日にマナが楽しそうにいそいそとバックに荷物を詰め込んでいる様子を想像できる。
 劇中的には、マナが大荷物を持ってきている、その荷物は食事の用意でした、というだけなのだけれど、腹が減っては戦はできぬと言いセバスチャンに荷物を持って来させるマナを見て、私は上記した事をぱっと想い描いたのだ。
 いきなり「こんなこともあろうかと」とマナが用意周到ぶりを発揮したのではなく、大荷物を持ってきている事で前振っておいて、マナの事だからこういう事だったのだろうと想像でき、マナらしさを感じられるのだから上手く作ってある。
 もうひとつとしては後半の戦闘だ。こちらはプリキュアらしい展開がとても気持ちが良くカッコいい。
 ここでのポイントのひとつは、上記しましたラブリフォースリフレクションだろう。バンク技以外で4人が協力できる技が出来たのもいいが、これで4人の中の誰の技でもパワーアップさせられるようになったのは、今後の戦闘でも活かせて良いだろう。なにより、強力な敵に対してプリキュアの皆さんが、戦闘中に試行錯誤して状況を打開して行く様子は、経験値として積み上がっていく感じがいい。
 それとこのフォースリフレクションは見せ方が良い。みんなの力をロゼッタにと、彼女に背中に手を当ててオーラを纏う。これだけで後ろの三人の力をロゼッタに移しているように感じられる。そしてリフレクションを出し、それを見たダイヤモンドさんが「小さくない?」と言うのだが、大きなお友達としては小さい事にピンとくるのだけど、メインターゲットの皆様的には同調役として良い。その直後にロゼッタさんの「いきます!」と共に発射されるリフレクションと大きな発射音、そしてその反動で後ろに吹っ飛んでいくハート・ダイヤモンド・ソード。
 リフレクションが小さかったのは、蛇口にホース付けてホースの口を手で潰せば水は勢いよくと奥まで飛ぶのと同じ原理。力を小さく収束させて威力を上げたのだ。そして発射と当時に後ろに吹っ飛んでいくハートたちで、その威力を感じられるし、発射も斜め上からと後ろからの2カット使って、ただ新たな技を放ちましたというだけでなく、ものすごい威力のものを放った事を演出している。
 それから最後にハートが突っ込んで行くシーン。オーラを纏っていわゆるスーパーサイヤ人状態になるのは分かりやすく強さを感じられて良い。
 スイートプリキュア♪はハーモニーパワーだなんだと言いながら、それまでとこれからでいったい何が違うのかさっぱり分からなかったのだが(特に物語前半)、このようにスーパーサイヤ人状態になって、分かりやすくここでよりパワーアップしたと「見てすぐに分かる」強さの演出は大事だろう。
 後半の戦闘は、ピンチありチャンスあり、そして熱い展開で大逆転と思いきやと、気持ちが良く高揚する流れがとても良い。ちょっと残念なのは、ソードさんがあまり活躍しなかった事と、エースさんがやっぱりあまり役に立たず仲間感がなかったことか。
 その他にも、Aパートの最後でメランの火吹きの爆発で終わり、Bパート直後で髪の毛もじゃもじゃになっているプリキュアの皆さんを見せたりするコミカルな部分などもあり、ドキドキ!プリキュアらしいお話になっていたことには違いない。
 まぁ亜久里の回想シーンなどは取って付けた感があって気に入らなかったし、最後の大前提でちょっと拍子抜けした感があったが、ともあれ、販促玩具を手に入れる話にしては、随分とおもしろいお話だったのではないでしょうか。

今週のマナ大好き六花さん
 島に緊急着水してすぐの、六花さんの「あっ……メガネなくしたぁ」の台詞はちょっと天才的じゃないですか?ビックリしました。
 その後の真琴の「命とメガネ、どっちが大切なの?」の台詞から、命の危険を感じるほどの緊急着水であった事が窺えるが、そこで六花さんがふと飛行機内でかけていたメガネがない事に気付いての上記台詞は、危機を脱し、怪我もなく、とりあえず何もなくてホッと一息を演出する見事な台詞であった。ここで一瞬ほわわんとする日常に帰ることで、彼女たちが四六時中プリキュア活動をしているわけでない、日常生活があると普通の人たちなのであると感じられるのは良い。
 そんな六花さんは、上記したフォースリフレクションでもあったように、ポッと一言突っ込むことがこれまで多々ありますよねー。こういう事を続けていく事でらしさが出てきて、今となっては、この六花さんの一言が彼女らしさの一部となっている。ちょっとした事に気付いちゃう菱川六花という人間を感じられます。
 六花さんはこういうさりげない所が可愛らしいんだよなー。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアロゼッタさん」でした。
 ああ、そういえば、三種の神器のひとつミラクルドラゴングレイヴは、我が麗しのアンジュ王女さまがお持ちになっていた槍なんだそうな。どうもその槍の力でキングジコチューを石化したようだが、石化はともかく、神器所有者ということは、王女さまは一万年前のプリキュアの眷属ってことなんですかね?
 そろそろ王女さまも復活されて、その辺の事情を明らかにしていただきたいなぁ。亜久里がプリキュアになった経緯とかも全然語られないし、その辺をまとめてはもらえないのかしらね?ちゃんと説明してもらって、あぁこういう事かと納得したいのだが。
 というか、今の所、どう考えてもエースさんが取って付けたようにしか感じられないのだが……これでいいのかい?東映アニメーションよ。


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