(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第3話 最高の相棒登場!キュアダイヤモンド!!

2013年02月18日 | ドキドキ!プリキュア
六花はマナに夢中だねぇ。

 そんな今回のお話は…
 六花(りっか)のいる前で、キュアハートに変身してジコチューと戦ったマナ。
 妖精のシャルル、ラケル、ランスも姿を見せて、これで六花もプリキュアの秘密を知ることになったわ。
 でも“プリキュア”についてくわしいコトはわからない・・・ 変身に使ったキュアラビーズをくれたあのお兄さんなら、なにか知ってるかも!
 と、思っていたらそのお兄さんが、マナたちの町でお店をはじめるんだって!これってホントに偶然?
 さらに、今度はお兄さんが六花にもキュアラビーズをプレゼントしてくれたの。「知らない人からもらえない」と、1度は断る六花だけど…。
 その時、またジコチューが現れた!マナはキュアハートに変身するけど、戦うことより、何かを守ることに一生懸命・・・このままじゃ、ジコチューにやられちゃう!
 キュアハートを見守る六花のハートはドキドキしている!すると、手にしていたキュアラビーズが光りだして…!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、当然六花がキュアダイヤモンドに変身するという話なんだけど、今回は随分と説明的だったなぁ。
 基本的には菱川六花がどういう人物なのかということと、そんな彼女がどういう経緯で変身に至るかを描いているが、お話のほとんどは六花と彼女を取り巻く環境を延々と説明している。
 まぁ第1話であれだけ相田マナという人物をこれでもかと見せ続けてきた事を思えば、これから一緒にプリキュア活動していく仲間なのだから、見せて然るべき事ではあるのだけど、説明的でお話的なおもしろさはあまりなかったな。
 しかし、菱川六花とはこういう人物なのであるという所は十分に理解できる内容にはなっていて、そういう観点として見ればなかなか良く出来ていたような気がする。
 そんな六花ですが、公式のキャラ紹介文で清廉で知性あふれる女の子で、勉強が好きで全国模試でベスト10に入るとあるので、活動的なマナに対し知的であるという部分をまずアバンで見せる。のだけど、キュアラビースをちょっと顕微鏡で覗いてみて、地球上の物質でない事が分かっちゃうのはどうかと思っちゃうよな(笑)。まぁともかく分かりやすく「知的」である事を示し、メインターゲットの皆様に伝えているわけです。
 そして洋食屋のマナの家で夕食を食べる事になって、六花の母は医師であり夜も家を空ける事が多い事を説明する。前回にマナの家で夕食を食べる理由があるはずと書きましたが、こういう事だったんですねーっていうか、六花の両親はちゃんとOPに出てきていましたね……恥ずかしい。
 マナの家で楽しく食事をした後、六花の家では父から荷物が届いており、著名な写真家で世界を飛び回っている事が説明され、同梱されていた手紙にきっちりと返事を返すマメないい娘である所を見せる。なるほど、ここまで見てきて、六花は両親が家を空ける事は多いものの、マナやマナの家族の助けもあって寂しい思いを感じずに明るく暮らせている彼女の背景がよく分かる。
 そして食事後には、六花もプリキュアになればいいと言うマナに六花自身はあまり乗り気でなく、マナのようにスポーツ万能ではないし、人前に出るのも苦手だし、あんなヒラヒラな服は自分に似合わないし、なにより「なります」と言ってなれるものでもないだろうとする。これは六花の自分に対する評価だ。つまり、スポーツはあまり得意ではなく、人見知りで、自分の容姿には自信がないのだ。
 それでもマナは自分がなれたのだから六花もきっとなれるとするのだが、六花はマナが人一倍正義感が強くみんなから頼りにされている存在だからで、自分の事だけで精一杯な自分はダメだとする。ここからは六花がマナをどう思っているかを窺い知る事が出来る。六花のマナの評価は前述通りすこぶる高い。彼女にとってマナはすごい人なのだ。そういう事から六花の心中を考えると、マナは正義感が強く人から頼りにされるようなすごい人なのでプリキュアになれたが、そんなすごいマナと同じプリキュアに自分がなれっこない、と考えていたのではなかろうか。そう、六花は自分に対する評価はマナとは逆にすこぶる低いのだ。
 自分はダメだとする六花に、そんなことはなくいつも自分は支えてもらっていると言うマナに、六花はありがとうと言いつつも、どこか寂しそうな表情だ。マナにそう言ってもらっても、彼女自身はそのように思ってはいないのだ。マナは優しいから気を使ってくれている、と感じたのだろう。
 それを示すかのように六花は「心配しないで。これまで通りちゃんとバックアップはするから」と答えるのだ。「心配しないで」は六花的に、ダメな自分に落ち込んでいると思って気を使ってくれた事に対してだろう。そんなあんまり役に立たない自分でも「これまで通りちゃんとバックアップはする」ことくらいは手伝えますよ、という意味なのだとすると、この台詞がしっくりくる、ような気がします(笑)。
 六花としては、「すごい人」マナの側にちょこんといて、マナのするすごい事をちょっとだけお手伝いしているような感覚なのであろう。実際にはマナは六花の存在をすんごく心強く思っているのだけど、六花は自分自身の評価が低過ぎてそのように思えず、もっとマナの役に立てればいいのにと思っているのだ。

 翌日、マナに変身キュアラビースをくれた謎のパツキンイケメンを探そうとするとバッタリと出会ってしまう。この街で店を開店するという彼に、ホイホイついて行こうとするマナを制止する六花。このイケメンとのやりとりは、実に六花という人物を表していて良い。
 まぁ視聴者としては、プリキュアに変身するアイテムをくれるんだから、あからさまにアヤシい気障男であっても悪い人ではないと分かるが、劇中の彼女らにそんな事が分かるはずもなく、ホイホイついて行こうとするマナに待ったをかけて、アヤシい野郎に食って掛かるのだから、冷静に状況を判断していると言える。
 気障なパツキンイケメンはそんな六花に動ぜず、開店祝いにと彼女にもキュアラビースをくれるのだが、六花はそれを受け取れないと理由を理路整然と語り、「私はあなたの思い通りにはならない!」と力強く言う。
 この一連の流れで、六花はイケメンに軽くあしらわれて多少興奮気味ではあっても、常に論理立てて言動する人物である事がよく分かるし、なにより、こんな六花が側にいるからこそマナが他人を思ってすり減らないでいれるのだと思わせてくれる。六花は彼女が思っている以上にマナの役に立っているのだと思わせてくれるのだ。
 そんなこんなで今週のビックリどっきりモンスター登場。手紙が届かなければいいのにという心から生み出された、手紙を食べてしまうヤギポストジコチューに、あらすじにあるようにキュアハートは戦えないのだが、これは実にマナらしく、戦う事よりも思いの詰った手紙を守ることの方を優先しているのだ。それでジコチューの一撃を喰らってしまってもキュアハートは手紙を守る事をやめようとしない。1話・2話で自分の事よりもまず他人なマナを見せてきたので彼女の行動に無理がないし、2話で他人の為に自分をすり減らしてしまう事を心配している六花がここで活きるのだ。
 六花の出会いの回想が挟まれ、引っ越してきてマナと出会っていつも一緒で毎日が楽しかったこと、生徒会長に推されたマナが、だったら六花も一緒だとして一緒ならもっとすごい事もきっと出来ると自分を必要としてくれた事が語られる。なんでもない自分をマナはいつも必要としてくれているのだ。
 今、戦う事が出来ないキュアハート=マナを六花はどうしても助けたい。他人の為にその身をすり減らさないようマナを守りたい。この回想で六花がそう思ったと理解できる。この理解があれば、マナの為に力を欲したからキュアラビースが光を放ち、六花がキュアダイヤモンドへと変身する事に納得できる。キャラクターがどう思い、何をして、こうなったかを、理解し納得できる気持ち良さ。「なんで?」と疑問を感じさせない見事な流れだ。
 また、変身してからもう一度出会いの回想が入るのだが、これもまた六花の心中を知るのにすごく効いている。
 上記したように自分で人前に出るのが苦手だと言っていた通り、引っ込み思案そうな幼い頃の六花が、引っ越してすぐに同い年のマナとであって友達になれた事は、彼女にとってどれほど嬉しい出来事であったかを窺い知る事が出来るし、その後の「私もマナと一緒なら飛べる!どこまでも高く!」の台詞で、彼女がこれからもマナと一緒に歩んで行きたいと思ったろう心中を察する事が出来る。その彼女の強い気持ちに胸のハートが反応し、技バンクキュアラビースがポロッと出て、今週のビックリどっきりモンスターをやっつけることに納得できるのだ。

 正直、戦闘としては尺短いし変身して光線出しただけなので見所ないのだけど、キュアダイヤモンドに変身させることを納得させる為に菱川六花を細かく説明に説明を重ねて無理なく落ち着けているんだから、丁寧に作ってあるなぁと感心したよ。まぁちょっとお話としては地味ではあるが(笑)。
 なにより、キャラクターの心中がよく分かるのがいいですな。個人的に、回想で生徒会長に推されたマナを嬉しそうに見てる六花が興味深くて、彼女としてはみんなに頼りにされているマナが誇らしく、またそんな人物と友達であることが嬉しいのであろう。そして、そんなマナから「六花が必要だ。六花と一緒ならもっとすごいことが出来る。」と言われた時の六花の顔ときたら(笑)。キュン!ときただろうことは想像に難くない。
 イケメンとの件では怪しい野郎からマナを守ろうと随分と必死だし、冒頭に書きましたが、ホント六花はマナに夢中だなぁと思わせる。随分とマナという人間に惚れ込んでいる様子が窺えるのが良いのだ。
 さて、今回は4人目の四葉ありすが登場して引っぱったが、これまであまりお話に関わってこなかった彼女を、どう見せて引っぱり込んでくるかが見物ですな。

 他、ちょっと気になった所。と言ってもアバンでのことなのだが、まず妖精たちが生まれたばっかりってことが語られました。ああ、だからキュアソードのことやイケメンを知らないんだ。んじゃ、キュアソードの妖精ダビィの事も知らないんですかね?まぁ、ともかく謎を引っぱる為とは言え上手いことやりましたな。これで都合良く「知らない」と言えるものね(笑)。
 それと六花が顕微鏡で(笑)、キュアラビースがプリキュアの力の源で、ラビースの数だけ色々な能力を発揮することが出来ることを突き止めました。地球上の物質でない物のことをちょっと顕微鏡覗いただけで分かっちゃうのは優しさでスルーして差し上げるとして(笑)、この番組は販促玩具ありきではあるものの、番台さんは商魂逞しいねぇ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアダイヤモンド」でした。
 変身バンクからの一枚、かと思いきや、またみてねの通りに手をクロスさせている所はあるんだけど、その時バンクでは目を瞑っているんですよねー。口も開けてないし。ってことは「またみてね」用ってことなんですかねぇ。


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