~風の時代*Ou.kaする~

スタッフ風花の〈引継ぎ〉日記

『拒食症』と『過食症』に、思う   (普通に食べられる幸せ)

2014-11-07 | ♪なんちゃってスピリチュアル
「あと3キロ、痩せるだけでいい・・・」


そう思って気楽な気持ちで始めた

生まれて初めての本格的ダイエット。


ワクワクと

痩せた自分を想像しながら

楽しく「ココアダイエット」というものを

大学4年の時に始めた。


期間、たったの3ヶ月。


いや、

3ヶ月目で「過食症になっている」と気づき

それ以上続けられなくなったから。


こういうものは

壊れるのは早いくせに

治るのは、とても時間がかかる。


私は気づいたのが非常に早かったため

たぶん軽い過食症だった気がする。


それでも

「完治したな」

と思ったのは、5年後。


たった3ヶ月のダイエットで壊れた脳は

軽い症状だったにもかかわらず5年間、ぶり返した。


完全に治ったと感じてから

「過食症」の時と

見るもの、全てが違うと感じた。


本当に、本当に、

なんとも言えない幸せ。


こんなにも

穏やかで安心でゆったりと感じる世界だったのかと、

過食症になるまでは

当たり前と感じていた世界の素晴らしさが

身にしみた。


過食症になってから(治ってから)

気づくことがとても多い。


普通に食べられることが

こんなにも幸せなことなのかと。


食べ物に支配されない頭の中が

こんなにも平和なものなのかと。


太る太らない、カロリー、

いっさい気にすることなく

好きな物を選べて美味しく食べられることが

どれだけ素晴らしいことなのかと


心の底から実感しています。


こんな普通のことが

ものすごく難しかった「過食症」という病気。


それでもまだ

私なんて軽い方。


たった3ヶ月で気づいて治療開始したから。



幼なじみの3つ年下のTちゃんは

『拒食症』になって15年以上になる。


155cm?

26キロ。


病院にいっても

「体重30キロになったら来て下さい」

と断られるという。


以前は何度も入院治療していたけど

あまりにも何度も繰り返すと

医者もお手上げで嫌がるらしい。


今は離れたところに住んでいるので

たまに実家に帰るとその話を聞く。


実家に帰っている時、

たまたまTちゃんに会った。


私は彼女の小さい頃を思い出す。


大人になった頃は

もうお互いそれぞれの生活だったので

彼女がどのような学生生活を送ってきたのかは

全く知らない。


ただ

「彼が、『お前、お尻でけーよな』って言われて・・・」

とダイエットを始めたと言っていた。


その当時は

スリムでとっても美しい今時の感じだった。


イメージでいうと・・・

板野友美さん、かな?


全然お尻だって大きくなんてなかった。


その男の

たった一言で

彼女の人生は変わってしまった。


もちろん、ただ流せば良かったものを

まじめな彼女は

真剣に受け止めてしまった。


それ以降

彼女は15年以上

「痩せる」ことだけにとらわれて

生きることを選んでしまった。


その間

何回か、会うことがあった。


「食べる」「食べない」の話しか、しない。


私は『拒食症』ではなかったので

全く知らない世界だった。


「そんなに痩せているのに、まだ痩せたいのか。」


と本気で怒ってしまったことも、あった。


26キロなのに

ちょっと食べただけで「太る」と心配ばかりする。


そんな時、

ある番組がやっていた。


それは

『拒食症』になった豚の研究番組だった。



拒食症になった豚は

太る餌を避け

太りにくい餌を選ぶ。


さらには

太らないように

走り回ってばかりいる。



人間の『拒食症』と

全く同じ症状なのだ。



豚は

容姿なんて気にするはずがない(と思う)


なのに

拒食症豚は

太る餌を避け

太りにくい餌を「選んで」食べる。


そして

太らないように、動き回る。


これは何故なのか?



番組は

「ここ」に治る大きなヒントがある、

とまとめていた。


私も感動した。


「そうか、自分の容姿を気にしてああいう事を言っていたのではなく

 『拒食症』という病気がそういうものなのだ」


とわかったから。



拒食症の人の「太る恐怖」は

その病気がそうさせるものであったのだと。


痩せたくて動き回るのは

自分の意志のようで、そうではなかったのだと。


ということは

「見た目なんて関係ないよ」

とか

そういう問題ではないのだと。



つまり、

治療方法が、出てくるのではないか、と。



自分の意志で治せる人もいるかもしれない。

でも

豚の実験でもわかるように

意志とは関係ない「何か」が原因なのではないか、と。


そのはっきりした原因がわかれば

根本治療方法ができるのではないかと。


そう願わずにいられないのです。



食べ物から自由になれると

本当に違う世界があるのだと

はっきり実感したあの日。


こんなにも穏やかで

温かくて

ゆったりと時間が流れて・・・・


当たり前のことが

本当は当たり前ではないと気づきます。



食べ物のことを

24時間考え続けたあの日。


今は

仕事の事を考えられる時間が

改めて幸せと感じます。


 P.S でもそれがあったから、二度とダイエットしないと思えたので良かったです

    お肉大好き、

     といえる今が本当に幸せです




 実は不思議なことがありました。
 
 過食症になる数ヶ月前?
 まだダイエットすら考えていない頃に

「過食症」に関する書籍を購入し、読んでいました

 これは今でも不思議に感じる出来事です。。。

 (だからすぐに気づけたわけです)

 

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