秋津のゲーム部屋

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【DDDA】バロックとは何者なのか

2023年07月02日 | ドラゴンズドグマ
DDDA黒呪島のネタバレあります。ご注意下さい。


 他世界(他ゲー)をずっと巡ってきて思うんだけど、ドグマの世界って印象に残る魅力的なNPCが特に多い気がするんだよね。
 お飾り騎士の扱いに抗おうとしていたメルセデス姫、グランシスで工作員みたいな事をしてた騎士ジュリアン、プレイヤー覚者と恋に落ちる(事もできる)イケメンポーン・バーナビーと森の魔女っ子ポーン・セレナとか挙げればキリがないほどほぼすべてのNPCに濃い設定があって、それが覚者の旅を彩ってたと言えるよ。
 その印象深いNPCの中でもあたしが一番好きなのは黒呪島にいたバロックでしてな~。ストライダーっぽいけど弓は持たず戦闘は手製爆弾投げて凌いでるみたいでジョブも不明だし、若いような年取ってるようなすべてに置いて得体の知れないおっさんなんだけどさ…あの人っていったい何者なんだろうね。
 バロックってかなりセリフが多いキャラなんだけど、覚者様は全部みっちり聞きました…?
 レベル∞で黒呪Lv3の装備揃えた覚者様はほとんどバロックに世話になることなくダイモーン周回できちゃうから、なんかいるなくらいの認識でスルーしてる場合も多いかな。黒呪島とDDの世界観を理解する上でバロックのセリフってめちゃくちゃ重要な事がちりばめられてる、とあたしは確信してるんだけど、DD2を待つ間にもう1回じっくりこの謎めいたキャラと向き合ってみたいと思うのでよければお付き合い下さい。




「俺を探しているやつがいる?
へえ、物好きもいたもんだな
たぶん、そいつは人違いだ
俺はここで、長いこと勝手にやってるが
探されるような心当たりはない」


「覚者になった時、俺は考えた
世界は俺に、どんな役目を与えたいのか、と
心臓をどうこうする、なんて話は
はなからどうでもよかった
死なない体が手に入ったなら、
ありあまる時間で好きなことをするだけだ、とね
あんたはどうだい?
使命やら、運命やらを感じるクチか?
俺はもう、深く考えることはやめにしたよ
たぶん、答えなんて無いのさ」




「この島、地下洞窟…
いい感じのふざけ具合だと思わないか?
ここを巡りながらいろいろ調べてるが
俺が知る、どんな文献にも地図にもない場所だ
この滅茶苦茶な部屋のつながりも、
何らかの魔力の作用と考えたほうがいい
この敵意のむき出し加減が
そそるじゃないか…なあ?」


「魔物退治にゃ、悪いが興味ないね
興味のないことに時間を割く主義じゃない
正直、可能なら一生逃げ回っていたいよ
もっとも…連中の翼やら牙やらは
調合の材料として貴重ではあるからな
仕方なく、俺も戦う時はある
こう見えて、結構強いんだぜ」





「覚者になる前、俺は調合師をやってた
素材どうしを掛け合わせ、新たな物質を造る
いわば錬金術ってところだ
ここは、いいな
見たことのない素材や鉱物が溢れてる
黄金やら財宝やらは正直見飽きたが
ここでの生活は、まだ当分楽しめそうだ」



「あんたも、感じているだろうが…
ここは、何者かが意志の力で造った空間だ
ポーンの連中が行き来する、異界とも少し違う…
記憶の複写、とでもいうべき場所だな
俺達は、誰ぞの造った想像世界に
紛れ込んだウサギってわけだ」




「驚いたな
あんた、ここへは出入り自由なのか?
俺も含め、ここに陥ったやつは
二度と元の世界には戻れないと思っていたが…
ま、いいさ
たまには、そんな変わり種も来るだろうよ」


「ここに来てから、何人かの
“新入り”な出会ったな
何回かは仲間にも誘われたが、俺は断った
ここから脱出したい、なんて奴と
共闘なんてできないだろ?
俺も、せいぜい忠告してやったさ
焦るな、楽しめ…ってね
それきりあいつらと会わないところを見ると
見事ここを脱したか、死んじまったか…
どっちにしろ、二度とは会わないだろうな」





「魔物を倒しても、死体を放置していると
そこに別の魔物が屍を漁りにくる
むしろ、倒してしまうことで
より危険な状況を生み出すことになるわけだ
俺もそのせいでポーンを失い、
何度も窮地に立たされた
敵を倒すなら、場所とタイミングを考え、
深追いしないほうがいいぜ」


「なあ、あんた
ここがどういう場所か、考えてみたか?
俺が住んでいた国にはこんな場所はなかったし、
あったという記録もない
それに、ここは空間のつながりがめちゃくちゃだ
誰かの造り出した世界…
そう考えるのが自然だな」




「ここにいる魔物について
考えてみたことがある
やつらは、もしかしたら…
ここで命を落とした覚者やポーンの、
なれの果てかも知れない
ここは、外界と遮断された場所のようだからな
迷宮で命を落とした者の魂は、
ここから出られず、留まり続けるわけだ
一部は、その無念を言葉として碑に刻み、
また一部は、魔物へと姿を変える…
俺の勝手な憶測だがな
俺もここでくたばったら、
あいつらのお仲間になって
あんたを襲う側になるかも知れない
その時は、仲良くしてくれよ」




「こんな場所にも、ポーンを呼ぶ“リム”は
あるようだな
たいがいは壊れて使いものにならないが…
対価を払えば、修復も可能なようだ
気の利いた話じゃないか、なあ?
もしかすると、ここはポーンらの言う
“異界”ってやつと、相性がいいのかも知れんぜ
この迷宮を造った奴に、
そこだけは感謝すべきだな」



「ここの主は、どうやら“覚者狩り”が
お望みのようだが…
問答無用に、奈落に突き落とすようなマネを
してこないところを見ると…迷いがあるのかもな
待ってるのかも知れんな
あんたみたいな、ガッツのある挑戦者の襲撃を」






「別に退屈ってわけじゃないが
あんたみたいな腰の据わった新入りは珍しくてね
つい話し込んじまう
実際、ここで長時間
魔物の相手をし続けるのは、しんどいぜ
魔物が強いってのもあるが、何より辛いのは、
押し寄せてくる絶望感のほうだ
常に誰かが、魂にゆさぶりをかけてくる
何をしても無駄、お前に存在意義など無い、とね
あんたも聞いたろ?
そんな声をよ」



「この、ひねくれた迷宮の創造主は
よほど覚者に恨みがあると見える
気ままな放浪を続けていた俺にしちゃ、
とんだとばっちりだぜ
人から尊敬されたり、頼られたりするガラじゃない
ってことは自覚してるが…  
こうまで嫌われる理由が知りたいね」




「俺がここに来たときも、何人か先達はいたさ
一人は瀕死のオヤジで、ほどなく姿を消した
もう一人はちょいと好みの姉さんだったが、
やたら性格が真面目でね
最後は俺を魔物の仲間扱いさ
そいつも、魔物の群れに一斉に襲われて、
跡形もなくなっちまったがな…
…たまたま俺は生きながらえてるが、
こればっかりは運、だろうよ」

「俺の仕事か?
見て…解らんよな、これじゃ
言うなれば放浪の研究者、ってところか
ああ、もちろん“覚者”でもある
ただし、ドラゴン狩りは休業中だ
危険なわりに、見返りが少なそうでね
よかったら、あんたの探索にも協力するぜ
タダとは言わないが」




「ここにいると、罠にかかったネズミの気分になるが…
あいにく俺は変わり者でね、歓迎されるより、よほど居心地がいいんだ」

「ここに引き込まれて来る連中の目的は
大概同じ…“覚者の使命”とやらだ
どこぞの王様、領主…そんな連中から担ぎ上げられ、
世直しの旗を背負わされた、お偉い勇者様
あるいは、強さを求めて魔物退治に精を出す、
とっつきの悪い孤高の戦士殿
悪いが、俺はゴメンだね
そんな連中と、ひとくくりにされるのは
あんたは、何がしたいんだ?
金儲けも出世も、ここじゃ望み薄だぜ」




~1周目クリア後~
「ここを造った主を、あんたが倒した?
ふん、大したもんだ
それにしちゃ、この空間…
壊れて無くなるような気配はないな
どこかの現実世界に、定着したってことか?
…考えたって、解らんか
さあて、で…どうする?
また何か、見ていくか?」






~真ダイモーン撃破後~
「ここで勝手気ままにやってる俺が
言うのもなんだが…
あんた、やるべきことが
他にあるんじゃないのか?
こんな洞窟で魔物狩りを続けたところで
あんたの望みは叶わない…そんな気がするがな」

「感じるか?
この、地の底から沸き上がってくるような
嫌な感じ…
こいつはドラゴン、いや…
何かもっと、ヤバい奴の匂いを感じる
あんた、とんでもないモノを
呼び寄せちまったのかもな」


「察するところ、あんた…
すでに、知ってるな?
ドラゴンとひと悶着あって、その後
世界の成り立ちだか仕組みだかを、聞いてきたか?
なら、やめときな
関わるのは
その心臓、無くして困ることがあるか?
うっかり死ななきゃ、永遠に生きられる
国中歩き回って退屈してるなら、ここに住めばいい
たまには、晩酌の相手もしてやるぜ」




 DDDAを周回してる覚者様はとっくに知ってる事だと思うけど、ダイモーンの腹から顔を出してるアレは「魔竜」です。
 どうして分かるかと言うと、この顔付きのダイモーンを倒すと「魔竜の鼓動」っていうレアアイテムを落とすんだよね。これのドロップ率もPS3とPS4の違う所で、PS4の方はレアと言いづらいくらい落としやすくなってる気がする。
 真ダイモーンが魔竜の鼓動を落とすのはネタバレのようなもので、つまりダイモーンもといアッシュにこの迷宮を形成する力を与えたのはこの魔竜という存在なんだよ、という事だと思う。
 じゃあ魔竜って悪いヤツなんか覚者の敵なんか?!というと…どうもそういう単純な構図じゃなさそうなんだよね。
 バロック(古典)と名乗る謎めいた覚者…そして最後まで正体を隠したままで異界に消えた竜…この2つの存在が同一かどうかの明確な答えは現状のDDDAの中にはどこ探してもありません。完全にプレイヤーの想像に委ねられてる。
 DDの続編でここに答えが出る事をずっとずっと願ってきましたが…その願いが叶うと個人的には嬉しいけどどうなるかなあ。叶わなくてもがっかりしたとか絶対言わないけどね!(^^;
 最後に、魔竜さんから覚者の皆様へのメッセージを載せて、竜の理の世界の奥深さに思いを馳せてみたいと思います…。



戯れに真理に触れるか、愚昧なる理の僕よ

幾千、幾万…
幾億もの魂の散華を、我は見てきた
それは流れとなり…
時空の大河と化し、散らばった宇宙を満たす

人よ…小さき、卑しきものよ
やがて大河となる魂の主らよ
研磨し、精錬せよ
その雫が集いし坩堝で、我は待つ