秋津のゲーム部屋

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亡者(ひと)はみな永遠の探求者~scholar of the first sin~

2015年04月27日 | デモンズ&ダークソウル

PS4版最初のキャラ、闇魔なばはヴァンクラ王冠の装備条件すら満たしてなかった(笑)

 またもやごくごく個人的な感傷で恐縮なんですが…あたしは字の書き方を練習し始めてた頃から数字というものが苦手でありまして。1+1の答えが2しかないと知った時の強烈な違和感と不気味さは未だに覚えてるくらい。答えが1つしかないなんて嘘だ、どうなるか決まっているだなんてそんなの嫌いだ…という、やっと知能が芽生え始めた幼児のわがままな訳ですが。
 もちろん当時そんなに詳細に認識していた訳ではないんだけど、今から思えば、算数に出会う前までのあたしがよく馴染んでいたもの達は何1つとして答えが決まっているものなどなかったように思う。空の色も雲の形も風に吹かれている葉っぱも手を洗った時の水滴も、気がつく度に全く違ったものに見えて、この世界のもの達は常に形を変えていてそれがどうなるかという答えは無数にあるものだと信じてた。…そしてそれはわりと今も(笑)。
 
 

魔法使いはとにかくバックスタブを覚えないとこの世界では生き残っていかれない…石指輪は魔法でも有効なので詠唱速度アップと並ぶ必須装備だと思う

「Scholar of the first sin」の新EDは、そんな埋もれていた記憶を鮮明に思い出させるものがあって、画面から目が離せなくなってしまったよ。
 アンディールじいちゃんの独白とも激励とも聞こえる呟きを聞きながら、暗い通路を前に向かって歩き出した自キャラを見てたら、今まで作ったキャラ達の足跡が…魔女っ子、アルバメイポ、闇魔なば、技量のバン子、魔法剣士クン…それぞれにゾンビ姿でのたうち回りながら血の涙を流した日々が走馬燈のように脳裏に蘇ってテレビ画面が滲んだわ(笑)。



相変わらずのナヴァでした(^^; まあこの人はこれで…いっかw

 いや~リリース日にブラボから速攻乗り換えてほぼ1ヶ月間、魂の巡礼の旅を堪能させてもらいましたよ。正直、このEDはセリフもシーンも短いし説明が十分という訳ではないんだけど…それでも自分的には笑っちゃうほど感動してしまった。個人的にゲームに求めたい結末そのもので、今まで自分が心の奥底に捨てきれずに持ち続けていた不満までなだめてもらったようでめっちゃ気分いい(笑)。訳のわからんED1つ追加とか言ってホントにすいませんでした(笑)。




俺は貴様の轍は踏まない。鉄冠は俺が有効に活用させてもらうぞフフフ…

 詰まるところ…アンディールさんは、呪いを克服するために人である事をやめたんだなあ。いや、それに失敗してああなってしまったと言った方が正しいか。いや、アンディールさんは今はもうそれすら失敗とはみなしていなくて、探求の道の過程でなるべくしてなった姿と受け止めてるに違いない。
 ヴァンクラ王は人々を呪いから救うために自分が強くなって犠牲にならなきゃって一生懸命になった挙げ句折れてしまったけど、兄ちゃんは誰かが犠牲になる火継ぎを否定して、だったらすべての人自体が変わって呪いを克服できる存在になるべきだと考えた。そこが2人の道の分かれ目という事なんだろうな。

 結局2人とも目指した所にはたどり着けず運命に負けた。主人公がピザ釜に入るしかなかったストーリー上ではそれが悲しい現実という事で完結していた。でもアンディールがボス部屋の扉をこじ開けてくれた今では悲劇じゃなくなったと思うんだよ。ヴァンクラ王のソウルも主人公に引き継がれて新しい世界に到達することになるし。もちろん新しい世界が希望に満ちあふれた楽しい世界とは言えないわけだけど、少なくとも続きが出来た。そういう意味で今回付け足されたEDがストーリーに与えたものはかなりデカいと思うよ。
 アンディールにはソウルがない、っていう設定も興味深いよね…。たぶん、戦ったけど本体を倒したという事ではないんだろうけど…この先の世界でも主人公とアンディールは共に原罪の探求者同士ということで時々巡り会う関係になるのかもしれないですねえ…。
 
 


PS4の録画機能でバトルシーンが残せるようになったのは嬉しいv 相変わらずの画面直取りですが


 だけどこれ自分がめっちゃハマったから言う訳じゃないんだけど、今となっては客観的に見ても最強ランクのARPGじゃない? ブラボみたいにアクションが楽しいゲームはたくさんあるけど、これだけの最高難易度のアクションを楽しみながらキャラメイクしてロールプレイングもしっかりできるゲームって他にあるかね…? ちなみにあたしが今までやった中ではドグマ以外にはないです。(^^;

 PS3の初期の頃はいわれのない中傷みたいなのを受けてて、ハマってる奴としては反論したくてたまらないもどかしい思いでいっぱいだったけど、今はどんな批判を聞いても、合わなかったんだねと笑って聞き流せるな。PS4版はそのくらい文句のつけようがなく完成度高いと言い切れるですよ。
 特に個人名出されて散々ネットのネタになったプロデューサーの人には心からスタンディングオベーションを送りたいよ。ピザ釜に入らず新たな道を求めてボス部屋を出た最初の亡者たちは、ダクソ2を作ったスタッフ達だったなとしみじみ思う(笑)。




ダークソウルの世界観において光と闇のない世界というのは結構重い意味を持つと思う。今まで描かれた事のない未知の世界…でもぶっちゃけDLCエリア含む全ステージを戦い抜いてきた主人公ならどーにでもなりそうだなって思える所がこの話の好きなところっす(笑)