先日は、通学路の歩道における自転車の左側通行の件をお話していましたが、今回は通学路の設置について確認します。
そもそも論から言いますと、通学に対するご自宅からの距離で決めることはありませんので、ご理解ください。ということが基本となっています。
では、何を基準に決めるのか。
以下は、有識者による意見例です。
1.「子どもの命を守る」ための道路交通環境の整備について
(1)「歩行者と車両の分離」と「自動車の速度の低減」が重要
(2)生活道路の通学路においては、ゾーン対策が効果的
(3)ハンプや狭さくなどの各対策の特徴を理解し、適切な対策を選択することが重要
(4)対策の普及のためには、対策効果の検証が必要
(5)「子どもの命を守る」というメッセージを明確に打ち出すことが重要
2.関係機関等の連携・協力による地域全体の安全確保について
(1)コーディネータ、リーダーの存在や受け皿となる窓口の一本化が必要
(2)地域住民、保護者の協力・参画による地域の合意形成が必要
(3)学校やPTAが発信源となった合意形成が有効であり、合意形成のルールが必要
(4)体系的な行動計画による継続的な取り組みと予算の確保が重要
3.危険性を予測し、自らの身を守るための交通安全教育の効果的な促進について
(1)危険を予測し、回避するという交通安全教育の基本の徹底が重要
(2)児童生徒・保護者に対するより実践的な交通安全教育・指導が重要
4.その他、自転車利用等について
(1)自転車の利用環境を整えるには、道路空間の「整理整頓」が必要
(2)登下校時の交通事故特性からみた事故対策の徹底が重要
といったことが議論されまとめられていますが、要は、交通事故など危険個所を回避しながら安心安全で通学のできる道を確保していくといった内容でしょうか。
各自治体によって設置には1日何人が通行するといった基準も設けているようです。