
(銀杏金屏風@京急品川駅)
風は強いが天気のいい土曜日、相変わらず息子は元気一杯。そのかわりと言っちゃあナンですが、毎日このエネルギーに付き合わされるのも大変なのか、ヨメさんがちょいと体調を崩し気味。となれば本日の行動は一つ、子供を連れて街へ出よう。ヨメさんは家でゆっくりしているがよろし。何も言わずに出掛ける支度をそそくさとおっぱじめると子供が「Rail Magazine」を本棚から持って来て、一緒に見てよとせがんで来る。うんにゃ、本を見るのもいいけれど、今日はライヴで鉄道をたっぷり楽しむ土曜日にしようじゃないか。何が見たいか言ってみ?江ノ電?京急?どっちか選ばせたら京急だと言うので、はるばる品川までやって来たのであります。ってか家から新宿までロマンスカー奢っちゃったし、新宿の駅でロマンスカーカフェからさんざロマ眺めさせたし、新宿の駅では中央本線の特急ホームでさんざスーパーあずさだのかいじだの見せたあげく、山手線に乗って品川に辿り着いた頃にはとっくに昼を回っておりました(笑)。品川駅の京急線ホーム横には第一京浜のイチョウ並木が午後の淡い日差しにキラキラと金屏風のよう。こっから乗ってっても良かったんだけど、昼メシも食ってないしちょっと撮りたいね。って事で駅の横のラーメン屋で簡単にメシを済まし、八ツ山橋に行ってみる事にします。

品川駅の高輪口から線路沿いに南に5分、「八ツ山橋」なんて言われても分かんない人も、京急に乗った事があれば品川の駅を出るとすぐJRの線路を大きく跨ぎ越す橋がありますでしょ。あれが八ツ山橋。んで、自分が物心ついた時から「京急」と言えばこの八ツ山橋を渡る赤い電車のイメージは強く、鉄道雑誌以外でも京急と言えばこの構図、とも言うべき一級の撮影ポイントでもあります。橋の向こうのイチョウ並木の色付きを添えて、ちょいと子供と京急撮ってみましょう。
ターミナル駅のすぐ隣の撮影地ですから、ものの20分もいれば上下合わせて20本近くの列車が通ります。線形もカントの効いた急曲線なもんで、各列車ゆっくりと橋を渡って来るので撮る側にも非常に優しいです。トラスの影を避けながら一枚一枚シャッター押し込めるくらいの余裕がある。この八ツ山の橋を渡って北品川の駅を通過したくらいからノッチ入れるからね。橋の奥で叩いてみたり、手前まで引っ張ってみたり、タテ撮りしてみたり、立ち位置変えてみたり、裏かぶりさせたり、とにかく本数通るからお好きなだけお好きなようにって感じです。
とにかく踏切が開いている時間の方が短いので、良く分からないカットにも手を出せたりします。後ろを振り向けば北品川駅を通過するシーンなんかも撮れたりしてアングルは多種多彩。どんどんタマ投げて来るのをガンガン撃ってたので、なんだか途中からバッセンみたいな気分になって来た(笑)。
北品川の駅ホームから、普通電車を待ちがてら高架を駆け下りて来るカットを。ここは午前中順光ですかねえ。京急はまだまだ幕車が多いからLEDのぶった切れとかを気にしなくていいのはありがたいことで。元特急車の2000系、3扉改造&短縮編成で普通列車に回される事も多いですが、エアポート系の優等にはまだ入ったりしてるのを見ます。
再び品川駅に戻ると、並木道のイチョウの枯葉が線路に舞い散る中を都営線直通のお銀1000が。
落ち葉のクレッシェンド、季節は冬へ。

お銀に乗って泉岳寺まで行き、始発の快特三崎口最前列カブリツキをゲットして本日の総仕上げとしたかったのだが、鮫洲を過ぎたあたりで「ねんね!」と一言叫んで子供が寝てしまった。ああ泉岳寺で2本も飛ばして2100系のカブリツキを取ったと言うのになんて甲斐のない!(笑)。
鮫洲を過ぎて夢の中 子供の夢はまだ醒めず…
京急快特は西日の中をビュンビュンと飛ばし、あっという間に横浜に着いてしまったのでした。
家まで子供を抱きかかえて帰るのが重くて大変だったのは言うまでもありません。
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