青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

冬三河・行き当たりばっ旅。

2023年01月03日 12時00分00秒 | 名古屋鉄道

(居酒屋新幹線@東海道新幹線・熱海駅)

この秋(昨年の秋)は、「関東甲信越小さな旅モード」というべき小商いに留まっていた私の趣味活動。移動距離の小さい旅ばかりしていたので、少し年末に遠出してみようかなって事で新しい愛機こと「OLYMPUSPEN E-7」を持って日帰り旅に出てみました。というか、いきなり年休取ったから全くのノープランで、事前の計画が全くなかったのだけども、自分の胸に手を当てて何がしたいか考えてみたら「とりあえず新幹線乗って朝から酒飲みてえなあ」という我ながらどうしようもない欲求だった(笑)。そんなこんなで熱海駅。熱海から新幹線に乗るのは流石に人生で初めてなのだが、どうしてこうなった。

新幹線に乗るのに、ひとまず小田原に出て西行きの切符を手に入れるのだが、問題はどこへ行くか。静岡じゃ近過ぎて、でも名古屋じゃ片道でも1万弱。貧乏人なのでね、距離感と新幹線特急料金の「ちょうどええトコ」を時刻表引き引き考えてたら、小田原から熱海まで東海道線に乗って、熱海から豊橋までを新幹線にすると6,000円チョイくらいに収まる事が分かった。よし、んじゃそれ行ってみよ。という事でわざわざ熱海から新幹線に乗る事に。東海道新幹線の中でおそらく唯一通過線のない駅ですよね熱海って。西の方に行くと新神戸とかもそうだったと思うけど、どちらも平地がなく山が駅の際まで迫っているというスペースの都合でしょうね。

ガラガラの下りのこだま。自由席の三列シートを余裕で全占領し、通路側からコート、荷物、自分の順に並んだところでレモンサワーをプシュリ。あとはひたすらボーっとしながら高速で流れて行く景色にぼんやり目を合わせて微睡みの時間を過ごす。とはいえそこは各駅停車のこだま号、各駅に停車しては地上時代の小田急の東北沢もかくや、というような停車時間をたっぷり取って、とにかくのぞみに抜かれまくる。駅間の時間より駅での退避時間の方が長いんじゃねーか・・・と錯覚するくらい。冬の真っ青な浜名湖が眼下に過ぎて行く。

熱海から約1時間半で豊橋到着。ゆっくりレモンサワー2缶の飲酒で本懐を遂げる。これでこの日の目的を果たしてしまったので、いきなりやる事がなくなる(笑)。1時間半ってーと、のぞみの早いのだと東京から名古屋着いちゃうからなあ。静岡県を抜けるだけなのに、随分と悠長なのがこだまの旅である。別に急ぐ旅でもないのでいいんだけど、そんだけ静岡が横に長いという事か。

豊橋駅。春にJR東海の「休日乗り放題切符」で訪れたので今年二回目か。言わずと知れた東三河の中心都市、そして東京から一番近い路面電車のある街(で、いいんだよね?)。三河田原方面に伸びる豊鉄なんかも、車両は東急の7200系だけど温暖で花の見どころの多い路線で魅力的。んー、どうするか。路面電車は春に乗った、豊鉄でもいいんだけど、さすがに今は花の時期ではなく・・・帰省の手土産か、藤田屋の「大あんまき」の売店に並ぶ人並みを眺めながら、豊橋駅の構内をウロウロ。飯田線に乗って豊川行って、稲荷寿司食べて豊川稲荷にお参りでもしてこようかな。なんて思っているうちに、新城行きの飯田線は発車して行ってしまった。優柔不断。

ひとまず東海道線ホームに移り、全部が313系といういかにも東海地区な光景を眺める。313系は、スピード・快適性・車内設備・バリエーションと四拍子揃っていて、JR東海の作った最高傑作だと個人的には思っているのだけど、既に後継の315系という車両がスタンバっていて、まっことJR東海は新幹線の収益を設備更新に叩き込むという好循環サイクルが形成されていて羨ましいなあと思うばかり。いつまでもグズグズしていても仕方ないので、手前の特別快速大垣行きに飛び乗ったのでありました。


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