青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

揖斐路秋色。

2023年11月05日 17時00分00秒 | 養老鉄道

(養老名物サイクルトレイン@養老北線車中)

土休日はほぼすべての列車が自転車持ち込み可能になる養老線。取り組みがすっかり定着しているのか、結構利用者がいる。主に沿線の高校生が家から駅→最寄り駅から高校という流れの中で使っているようだ。走行中の電車がそこそこ揺れるので車内の安全にはご注意と言う感じなのだが、気にも留めずぞんざいにロングシートへ身を投げ出す高校生たち。

午後ののんびりした空気、養老北線を走るラビットカー。ビュンと走り抜けるオレンジの風に、線路端のコスモスも揺れる。養老北線の大垣~揖斐間は、ラッシュだと20分間隔で走ってたりしますし、沿線は案外と住宅も建ち並んでいて、南線のそれとは違った郊外電車の趣がある。池野あたりでギリギリ名駅から一時間くらいだろうか。関東だと電車で一時間くらいって十分通勤圏なんだけど、超ド級のクルマ社会である中京圏だとどうなんでしょうね。電車で一時間なんてかったるくて通勤してらんないかな。

養老北線の終着・揖斐駅。以前は広い構内を持っていたと思しき草むらの跡。近鉄養老線の揖斐駅は揖斐川町の南の外れにあるのに対し、名鉄が岐阜市内から黒野を通って線路を伸ばしていた名鉄揖斐線は、川向こうの揖斐川町中心部まで向かっていました。平成中期の名鉄の大リストラ(岐阜市内600V線区全廃、揖斐・谷汲線全廃)によってその鉄路が消えてしまった今、養老鉄道は揖斐川町へアクセスする唯一の鉄道路線となりましたが、中心部までは僅かな本数の町のコミュニティバスが結んでいます。

何の気なしにダイヤを眺めながら降りたり乗ったり、陽だまりの東赤坂で揖斐行きのラビットカーと交換。オレンジのボディを見送る親子連れと、西濃の秋が緩やかに過ぎて行きます。

 


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