青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

12年目の秋祭り

2017年11月05日 09時34分33秒 | つくばEX・関東鉄道

(並びは整然と@つくばエクスプレス守谷車両基地)

展示用にピタッとツライチで並べられるTX-2000系。車両の名称はハイフンまで含んで正式な名称なのが、何となく都営地下鉄を思わせるお役所鉄道っぽさがある。つくばエクスプレスの正式名称は「首都圏新都市鉄道」というおカタい名前の三セク組織で、アルファベットでの略称は「MIR(Metropolitan Intercity Railway Company)」となっていますが、公式な略称としての「TX(Tsukuba Express)」が使われることがほとんど。


その昔、昭和の時代には現在のTXに当たる路線計画は国鉄常磐線の輸送力逼迫と筑波研究学園都市構想と合わせ「常磐新線」という名前で呼ばれていましたね。柏の若柴とか十余二のあたり、国道16号沿いのだだっ広いススキの原っぱには「常磐新線開通するとこの辺りバブっちゃうから土地を買いませんか?」的な看板が結構あったもんだ。今の柏の葉とかも、ららぽーとを始め大手の量販店がガンガン建ってて柏の副都心化している感じあるもんなあ。

 

TX-2000系は守谷から先の交流区間を走行出来る交直流電車で、フロントマスク下の赤いラインがあったりなかったりしますが、赤いラインは増備用の2次車から追加されたものです。最高速度時速130km、つくばと秋葉原を最速45分の快速ランナー。1988年時点のつくば→東京は、手元の時刻表によると土浦駅までバスで35分、そっから常磐線の特急で50分~1時間(中電だと1時間15分)だったのだから恐ろしいほどの時間短縮である。まさにTXの開通は、常総地区に革命をもたらしたと言える。

 

「フルーツトレイン」のカン付きTX2160F。筑波山周辺の農村地帯は果樹栽培が盛んで、特に旧千代田とか八郷の辺りは秋になるとナシ狩りだのブドウ狩りだのイモ掘りだの栗拾いだの、色々な「狩り系」ののぼりが道すがらにはためいているイメージがあるよね。まあ旧千代田とか八郷とかは石岡の方だから終点のつくばからは結構離れてるけど。



守谷までしか入線出来ない直流専用車両のTX-1000系。TX-2000系の1次車との見た目の違いはほとんどなし。ヲタクに言わせりゃあるんだろうけど。せめてカラーリングとかで違いを出してくれないものか(笑)。このデザインで青系のライン巻いたりしたら結構カッコいいんじゃないだろうか。守谷から先に行く車両=赤ライン、守谷までの車両=青ラインとかの分け方をしても良いと思うんだけども。

 

TX-1114Fは「つくば」といういかにも国鉄L特急を思わせるヘッドマークを付けて記念撮影用のイベントに充当。夕映えの筑波山と稲穂に赤トンボというデザインにそれっぽい字体が合わさって出色のデキである。一瞬国鉄時代にこんな特急あったっけ?と思わせるほどで、相当お好きじゃないとこういうデザインって浮かばないから、おそらく社内のマニアのしわざだろうな(笑)。ちなみに昭和末期に廃止された筑波鉄道(土浦~岩瀬)時代には、国鉄の客レが筑波駅まで乗り入れていたらしいが。

おはよう茨城 つくばエクスプレス

開業したのもついこないだだと思ってたけど、何気にもう10年以上経っているんだよなあ。開業したのって2005年の夏だったよね。その年はロッテが日本一になった年なんでよく覚えているんだけど(笑)、あれから12年か。建設中のTXを特集した「おはよう茨城」。この守谷基地への車両搬入とか、建設中のみらい平駅なんかが紹介されています。いつの間にかおはよう茨城って放送なくなっちゃったよね。あの枠が残ってたら磯山さやかのレギュラー枠が一つ増えていたはずなのだが。子供たちが想像した未来の伊奈町、町自体が合併でなくなってしまうとは思わなんだろうね。


個人的に磯山さやか(鉾田市)の茨城観光大使ぶりは評価していて、大多数のタレントが観光大使と言う仕事をお飾りにしている中でガチンコの茨城愛と観光媒体への積極的なメディアでのアピールが感じられるのがイイと思います。ってゆーか知らなかったけど「おは茨」の後継番組ってちゃんとやってるんだね。しっかりいそっちレギュラーだし。と言う訳で物販ブースも大盛況、立ち並ぶ茨城グルメの数々にはいそっちも大満足に違いない秋のつくばエクスプレス祭りなのでありました。
コメント
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