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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

登戸の事件に寄せて

2019年05月28日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(身近な街だから@登戸駅)

見慣れた街の、見慣れた景色が、突然の凶行により血塗られてしまうこと。 同じ子供を持つ親のはしくれとしてやるせないし、憤りを感じるのだけど、では守るためにどうすれば?という解決策はなくて、それが余計にやるせなさを増幅させてしまう。明確な殺意を持って不意打ち的に凶行に及ぶ犯罪者に取りうる対策などない。せめて子供に、制服に加えて防刃ベストでも配ってやればよかったとでもいうのだろうか。今朝、何食わぬ顔をして自宅を出て、読売ランド前の駅から登戸に向かったというその足取りにも戦慄を覚えてしまう。

登戸駅は、旧向ケ丘遊園地の一角に建てられた「藤子不二雄ミュージアム」の最寄り駅ともなっていて、休みの日は親子連れの姿も多い。駅も最近ドラえもんの世界のイメージを取り入れた小田急らしからぬデザインに模様替えして、昔の南武線との乗換え駅として狭くて汚いゴチャゴチャした登戸を知る世代としては隔世の感があったりする。府中の競馬開催日には登戸日勤の援軍を頼まれる事も多く、バイトの身で狭いホームに立っては乗客整理に当たっていたことが懐かしく思い出される。自分の知っている登戸は、競馬帰りの客が酔っぱらって駅員にケリ入れて来ることはあっても、こんな事件が起こる街ではなかった。改めて被害に遭われた方々とその関係者の皆様に哀悼の意を表するとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

 

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水鏡好日

2019年05月26日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(足柄水鏡日和@開成~栢山間)

この週末は海老名でファミリー鉄道展が開催されていますが、小田急沿線の田んぼにも6月を前にしてようやく水が入り始めたとの情報を得たので、早朝の散歩がてら足柄平野まで足を伸ばしてみました。田んぼに水が入って田植えまでの僅かな間でしか見る事の出来ない「水鏡」と言われる状態ですが、こと昨今のSNS時代ではそのような季節柄の非常にニッチな話題もアンテナだけ上げていれば飛び込んでくるのだから楽なものだ。開成と栢山のちょうど中間に広がる田園地帯、狙うのは箱根湯本8:12発となる「はこね2号」の送り込み回送。キレイな水鏡を狙うのに、風が少なく波の立たない朝の早い時間の列車を狙うのは鉄則。水量が少し少ないかな、と言う感じはありましたが、まずはGSEをピタリと風のない状態で写し込みました。

昨年のこの時期は、最後のLSEと水鏡のリフレクションを狙って相当大勢のマニアが押し寄せた記憶も新しい栢山の田んぼ。あまりにも撮影者が押し寄せたせいで、地主の農民とひと悶着もふた悶着もあったと聞いております。LSEフィーバーが去った今年は、さすがに好天の水鏡日和と言っても10人かそこらの人出でしたが、昨年の混乱ぶりに懲りているのか、何だか明らかに農家の方々の警戒感が強まっているのを感じましたねえ・・・

何となく雰囲気がそんなピリ付きムードだったんでそそくさと退散してしまいましたが、1人2人では文句も言われないんだろうけど、向こうにしてみりゃ総数が増えて来るとマナーの良し悪しではなくそれだけで鬱陶しいことこの上ないのかもしれない。田んぼに水を入れる=田植えの時期=農家の繁忙期という事を考えると、朝早く・時間は短く・撤収素早くが無用なトラブルを避ける三ヵ条かもしれません。

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海老名御開帳の儀

2019年05月25日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(ロマンスカー60年の系譜@小田急ファミリー鉄道展)

2021年春のロマンスカーミュージアムの開館を控え、海老名車両区の南側の車庫の中にしまい込まれていたSEこと小田急3000形(初代)が、12年ぶりにお天道様の下に出て来ました。何年か前の海老名公開で車庫の中にいるのを見れるという機会はあったと思うんだけど、こうして広い車両基地の中で最新車種のGSEとともに並ぶというのは何だか感慨深いものがあります。昭和32年から平成30年まで60有余年のロマンスカーの歴史。令和の時代を迎えて過去と未来を繋げるかのごとく並んだその姿、今日だけはGSEのG=Generetionであったかもしれません。

久し振りのSEのお出まし。という事象自体が小田急ファンにとっては例えて言うなら善光寺の御開帳みたいな宗教行事的意味合いがありまして、5月とは思えない暑さに見舞われた海老名車両区も巡礼に訪れたファンたちでヒートアップしておりました。長らく5両編成で保存されていたSE車ですが、昨年来の小田急本社における保存車両計画の見直しに伴い、中間車については整理解体の対象となっているのだそうな。この海老名での公開が終了したら、解体車と保存車の編成組み換えのために一旦大野工場へ入場するものと思われます。ファンがヒートアップしたのも、最後のフル編成での姿を拝めるのがこれが最後というのもあったかもしれませんね。

デビュー当初の顔に復元された新宿方の車両と違って、小田原方は馴染み深い自分の良く知るSSE車の顔。そうそう、晩年はRSEにその座を譲るまで、ほぼ御殿場線に乗り入れる「あさぎり」の専担として活躍をしていました。多客期になると5+5の10連でさがみとかあしがらに入ったりもしてたよね。地元の最寄りの向ケ丘遊園に止まるロマンスカーは、専ら日中はSSE車が多かった記憶がある。ああ、追憶の「急行」あさぎり号。停車駅は新宿・町田・本厚木・松田・山北(1号・6号は谷峨停車)・駿河小山・御殿場だったかな。 車掌が鉛筆でチェックを入れる、硬券の連絡急行券が懐かしいですね。

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芙蓉、朝霧、富士の嶺。

2019年04月01日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(古き佳き日の御殿場線@山北鉄道資料館)

山北駅前にある観光案内所の2階には小さな鉄道資料館があって、鉄道の街・山北の歴史を今に伝えています。古き佳き日の御殿場線を切り取った写真には、第三相沢川橋梁を渡る小田急からの乗り入れ車・キハ5000型が写っている。「銀嶺」「芙蓉」の列車名で、非電化時代の御殿場線に小田急のディーゼルカーが御殿場乗り入れを開始したのが昭和30年のお話。キハ17っぽい車両と交換しているのは、ホーム前後のカーブから足柄の駅であろうか。


関東の大手私鉄である小田急が気動車を保有していたというのも、平成の鉄道キッズたちには俄かには信じられない話であると思うのだが、気動車が運用されていたのは御殿場線電化によるSE車の乗り入れまでの僅か13年。今に続く小田急線の御殿場線乗り入れの嚆矢となったキハ5000形は、3000系SE車にその座を譲った後は関東鉄道に譲渡され、常総線で昭和63年まで使用されていました。


山北の桜回廊を愛でながら、MSE特急ふじさん3号が行く。キハ5000形から始まって、3000系SE、20000系RSE、そして現在は60000系MSEが御殿場連絡特急「ふじさん」の任に就いています。しかし「ふじさん」ってのも何だか収まりが悪くて、未だに「あさぎり」と呼んでしまうなあ。思えば、平成初期のあさぎり沼津延伸に伴ってJR371系×20000系RSEがともに2階建て車両というバブリーなチューンナップでデビューした時が、御殿場方面の特急列車の一番華やかだった時代でしょうか。


小田急はあさぎり号を通じて割と御殿場~西伊豆方面にも力を入れてましたよね。御殿場の小田急御殿場ファミリーランドとか、田貫湖の小田急花鳥山脈とか、観光施設も随所にありました。花鳥山脈は秋になると一面のサルビアが咲くのが有名だった思い出がありますねえ。その昔、小田急の新宿駅の改札の前に西伊豆名産のタカアシガニが入った水槽があって、新宿のデパートに買い物に行くたびにその水槽を見るのが大好きだったんだけど、覚えてる人います?

御殿場ファミリーランドも花鳥山脈も今はなく、あさぎりは沼津延伸を取りやめて御殿場折り返しに戻り、定期4往復から3往復に減便されて現在に至ります。あさぎりの沼津延伸に伴って小田急も西伊豆フリーパスとか売ってたんだけど、大学のバイト時代の4年間で3、4回くらいしか取り扱った記憶がない。箱根フリーパスに比べると物凄く認知度が低かったんよね。儚く消えた小田急の西伊豆進出、バブルは遠くなりにけり、である。
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平成の 最後の桜 咲き渋り

2019年03月30日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(木によっては満開ね@谷戸山公園)

そろそろ冬モードもおしまいって事で、今日はクルマ屋行ってスタッドレスを脱いできた。スタッドレスは履いている時はあまり気付かないけど、やっぱり夏用タイヤになるとクルマの手足が軽くなったような気がしますね。運転の挙動が、どうしてもスタッドレスだともっさりした感じがあるんだけど、そのもさもさ感が抜けてキビキビ感が戻って来たなあ。今日は天気予報だと雨が降って天気が悪いなんて話だったけど、予報に反して午後も天気が持ったので、ちょっくら桜の機嫌を伺いに近所の公園を回ってみる。桜の下で花見と洒落込む家族連れ、結構咲いて来た木もあるけどまだまだね。


ハーモニーホール座間の横にクルマを止めて、谷戸山公園から座間桜を眺めにテクテクと散歩してみる。例年だったら三月も終わりなら満開か、下手すりゃ散り始めという印象の座間桜が、今年はまだ五分咲きがいいところ。開花が発表されてから寒くって全然開花が進まない…去り行く平成を惜しんで桜も咲き渋っているのか、はたまた月曜の新元号発表を待っているのか。


座間桜については、小田急の安全対策によって高い金網が建てられ、下りアウトカーブで首を振るあの構図のお立ち台が消滅してしまいましたし、相武台前サイドの桜ポイントは少し前に凶悪事件も起こってたりしてますし、何かとナニな感じもアリ。それでも小田急沿線で列車と桜を合わせるには一番バランスがいい場所なので、もう少し撮影場所が開拓できればいいのですがね。
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