フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

絵画教室の2学期

2016-09-04 07:50:14 | Weblog

昨日の土曜日、絵画教室の2学期の始まりです。「ちゃんこが死んだと」と教室に着いた途端に言われました。「ちゃんこ」というのは中学の同級生のことです。享年67歳と新聞に出てましたから兄貴かなと思ってたらオレたちが今死ぬと享年67歳になるんだってなんだか年寄り臭くていけないね。といっても前期高齢者だからいつ死んでもおかしくはない年なんだ。67歳といえばイングリットバーグマンが死んだ年じゃないのかな。なんでちゃんこがバーグマンと同じ年で死ぬんだ無礼者め斬って捨てるぞといっても死んでしまった者は仕方がない。殺しても死なないのはこの絵画教室の年寄達だ。新学期も全員無事。憎まれっ子世に憚るは間違ってないのだ。無敵の絵画教室とはこのことか。「これどれがいいでしょうか」とオクちゃん。75歳。「なに?」とセッちゃん65歳。「どれどれ」とアルコール点滴のウワサがあるサナエちゃん66歳。「来年の年賀状の絵です」「はやー」とみんなぶっ飛んだ。何より死ぬつもりねぇんだこの爺さん。この前向きさが元気の秘訣かな。それに5点も描きやがって。「県外が中心だから遍路の絵はどうかね」「正月から遍路はいかんか」と一人ブツブツ。新学期も面白くなりそうだ。

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