月がとってもきれい。昨日が旧暦の7月16日だから十六夜なのかな?良く知らないけど、きれい。急に思い立って中島 敦さんの「山月記」を読んだ。教科書によく載ってたヤツだ。懐かしい。虎になった詩人の話。昔、中国と言えばこんなイメージだったよね。さもありなんというか、中国でならあるだろうといううかそういう広大なイメージだったと記憶がよみがえってきた。「人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣にあたるのが各人の性情だという」尊大な羞恥心が俺を虎にしたのだ。虎になった今でも人間の心が数時間かえってくる。そんなとき、かつての友と出会い。心情の吐露から別れまでを見事な文章で綴っている。若い時にありがちな傲慢さや尊大さを戒めて人としての生き方を示してくれている。これが、若い時に気づかないんだよね。自分も若い時にこれを読んだ記憶はあるのだけれど、人が虎になったというファンタスティックな場面ばかりに気をとられて中味はぜんぜんおぼえてなかった。残月、光冷ややかに・・とかすでに白く光を失った月を仰いで・・・とか月の表現がおおかったことも覚えていた。李徴って主人公の名前もかろうじて覚えていた。久しぶりだったけれど、昔のよくできた映画のように面白かった。僕らは、レベルの高い作品のなかで育っているんだなとあらためて思った。
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