ベトナムで縫製工場を経営していた社長さんに聞いたお話し。。
流暢な日本語で話してくれました。
「日本のお客さんは、出来上がった服を裏返して、その縫い目をチェックするんですよ。裏側の縫い目が変だと全部キャンセル・・。 別に裏側なんて見えないのに。。と、最初はずいぶん戸惑いました。。。」
この言葉が、日本のものづくりの問題点を色々と象徴しています。
「さすが日本。そこまで気を遣うのは素晴らしい」
と、いう意見もあるでしょう。私も以前はそうでした。
「では、その分日本は高く買ってくれるの・・?」
ということになったとき、果たしてどうなんでしょうか??
逆の立場だったら、そういうお客様に対して、どのような感情を抱くでしょうか・・??
その社長さんは言います。
それでも日本の会社と取引をしているのは、そういう面倒なことがある反面、工場への指導、工場稼動の責任など、一緒になって取り組んでくれるのがいいところ。。ということです。
これもすごく良くわかります。
食品工場でも良く聞くのですが、欧米の会社は、出張にわざわざベトナムに来て、工場にも入らないケースが多々あるとか。。
製品を見て、価格を聞き、さらには、HACCPやEUコードの取得など、形式的な確認をしておしまい。逆に、価格が合わなければ、簡単に切られる、と、言います。
日本の会社は、以前のような余裕がなくなりました。
短期的な利益、目先の利益を確保するために、相手からの搾取が前面にでてきます。
ですが、裏地を直させる日本的な要求は変わりません。それどころか、益々こういった「因縁づけ」をする傾向が強まっています。
日本向けの仕事をしたくない、という工場が増え続けているのも、こういった事情があるわけです。
世界がフラット化している中、その中での自分の立ち位置を見失うと、気づいたときに完全に置き去りにされていることも珍しくはないわけです。
流暢な日本語で話してくれました。
「日本のお客さんは、出来上がった服を裏返して、その縫い目をチェックするんですよ。裏側の縫い目が変だと全部キャンセル・・。 別に裏側なんて見えないのに。。と、最初はずいぶん戸惑いました。。。」
この言葉が、日本のものづくりの問題点を色々と象徴しています。
「さすが日本。そこまで気を遣うのは素晴らしい」
と、いう意見もあるでしょう。私も以前はそうでした。
「では、その分日本は高く買ってくれるの・・?」
ということになったとき、果たしてどうなんでしょうか??
逆の立場だったら、そういうお客様に対して、どのような感情を抱くでしょうか・・??
その社長さんは言います。
それでも日本の会社と取引をしているのは、そういう面倒なことがある反面、工場への指導、工場稼動の責任など、一緒になって取り組んでくれるのがいいところ。。ということです。
これもすごく良くわかります。
食品工場でも良く聞くのですが、欧米の会社は、出張にわざわざベトナムに来て、工場にも入らないケースが多々あるとか。。
製品を見て、価格を聞き、さらには、HACCPやEUコードの取得など、形式的な確認をしておしまい。逆に、価格が合わなければ、簡単に切られる、と、言います。
日本の会社は、以前のような余裕がなくなりました。
短期的な利益、目先の利益を確保するために、相手からの搾取が前面にでてきます。
ですが、裏地を直させる日本的な要求は変わりません。それどころか、益々こういった「因縁づけ」をする傾向が強まっています。
日本向けの仕事をしたくない、という工場が増え続けているのも、こういった事情があるわけです。
世界がフラット化している中、その中での自分の立ち位置を見失うと、気づいたときに完全に置き去りにされていることも珍しくはないわけです。
お約束のように個人的にアレコレ感じるのですが、
工場への指導、工場稼動の責任など、一緒になって取り組んでくれるのがいいところ。
これって、裏返すと将来日本の逃げ場が無くなる。って感じるのですよ。
だって仕事を依頼してくれて、かつ教育までやってくれる優しい企業なんて日本ぐらいじゃね?って感じる訳ですね。
私…
大きなお世話でした=^ω^=
現在の工場では英語が話せる人がおらず、責任者もおらずでなかなか仕事が進まずに困る事も多いです。
工場に給料を請求しようかな(笑)
ただ感じる事は日本以外の水産商品の輸入国の基準が日本に準じるようになってきているように感じます。
抗生物質の基準やエビの品質基準等年々厳しくしているように感じます、それでも日本向けとは比べ物にならないですが。。
日本が落とした技術・ノウハウは決して回収できません。そういった点も踏まえて考えると、目先は面倒臭くても、日本流を教わり、憶えてしまうことは、工場にとってはとってもメリットのあることですし、日本は後戻りできない、ということにもなります。
独資で工場を建てたって、その工場から技術なノウハウは簡単に流出してしまいますし、ましてや水産のノウハウなんていうのは、秘匿性はあまり高くないですし。。。
いつも思いますが、「時代」には逆らえない、ということです。
大きな流れ・自分たちだけではどうしようもない流れがある中で、どのように考えていくか、ではないかと思っています。
海外生産、或いは市場を海外に求めるのは大きな流れ。でも、国内だけでやっている業種・業者さんもたくさんいます。そういった会社はこの時代の流れに抗うことはできず、その中で独自のポジションを考え、築いていくんでしょう。
言われたことはしっかりやるが、いわれなければ何もやらない、言わないのが悪い、と、責任をこちらへ押し付ける工場も山のように見てきました。
海外への進出の仕方について、独資なのか、合弁なのか、提携なのか、ただの発注なのか・・そのスタンスによって、どこまで主体的に携わるのかも変えなければならないと思っていますが、結構曖昧。
ただのスポットオーダーでうるさいことを言えば、余計なお世話になりますし、業務提携なのに、自分の都合だけで工場への発注数量を増やしたり減らしたりすれば、それはまた変な話しですし。。
このあたりの日本側のスタンスにももちろん問題があると思っています。。