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天候不良

2009-07-30 | 国内業務
天候不良で、農作物の育ちが悪いそうです。
テレビでは、北海道のじゃがいも、玉ねぎ、ニンジン などの不良状態をさかんに伝えています。

スーパーの店頭価格ばかり気になりますが、加工品への影響は測り知れません。特にじゃがいもなんかは、加工されて流通している割合も多く、今後そういった製品の値上げVS消費不振による値下げ バトルとなるのでしょう。

「値段下げても動かないんだよね・・・」

今日商談したお客様が、溜息とともに吐いた独り言です。。。


山下教授

2009-07-29 | 国内業務

昨日、明海大学 の、経済学部 山下東子教授 にお会いしました。

当ブログをご覧になり、先生の教えている大学院生(留学生)に、なにか話しをしてくれないか、ということで、連絡をいただきました。

昨日は下打ち合わせ。水産関係の資料がたくさん置かれた研究室で、1時間半ほど、教授といろいろとお話しをさせていただきました。。
環境経済論、産業組織論などを担当されているとのことですが、特に、水産分野についての研究では、業界の第一人者のようです。。水産政策審議会の委員やら、内閣府総合海洋政策本部参与など、国の水産への影響力もお持ちのようです。。
そんな先生と一対一でお話しを。。。私のほうは、業界20年とはいえど、すべて現場での知識。 何をお話ししても、その背景の事情まで御承知のようで、なんとも恥ずかしい限りでした。。苦笑

魚の経済学、という本をもうすぐ出されるようですが、一部読ませていただきました。
ツナ缶の話し(タイの大手パッカーはほとんど訪問したそうです)や産地偽装の話、食料自給率や水産物貿易について、完結に、わかりやすく書かれています。
産地偽装について書かれた部分では、

※ なぜ、消費者はだまされるか
という項で、消費者の気持ちだけでなく、販売する側の心理も端的に表現されています。そのうえで、表示の必要性を説明しています。
正直、普段私が文句?を並べていること(=表示が過剰すぎないか?)をそのまま指摘され、そのうえで、「なぜ表示が大切なのか」が書かれております。

具体的に内容をご紹介したいのですが、発売前ですし、許可を頂いたわけでもありませんので、またの機会にします。この本は、きっと水産業界人にも一般人にも受け入れられるものでしょう。。

さて、肝心な私の話しですが、中国人・ベトナム人留学生(大学院生)に、後日改めて、現場の話しをさせていただくこととなりました。
学問研究と現場の話しは少々異なるかもしれませんが、私の経験がなにかお役に立てば、と思っています。

私自身、もう一度しっかり水産について勉強してみたくなるような、そんな時間を過ごさせていただきました。

下はすでに発売になっている先生の本です。。
マグロ漁業についての内容ですが、台湾の遠洋はえ縄船の話しもたくさん出ておりました。まさに、私が携わっていた世界。 A社 B社などと書いてあるのですが、船主さんの顔まで浮かんでくるようです。。

東南アジアのマグロ関連産業―資源の持続と環境保護
山下 東子
鳳書房

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築地

2009-07-28 | 国内業務
久しぶりに築地に足を運びました。
といっても私が行った時間はすでにセリは終わり、場内を忙しくターレーが走り回っている時間です。
後ろ、前、横から出てくるターレーを気にしつつ歩くわけですが、ふと、ベトナムの道を歩いている感覚と一緒なことに気づきました。。笑

さて商談。
今日のお客様曰く、

「中国の工場がしっかりしてて、管理もできていて、品質も良く、価格が安いことは重々承知しているけど、万が一なにかあったときのことを考えると、できる限り中国産は減らしたいんだよね・・・」

一般的に日本向け生産をしている中国工場のレベルは高いと思います。ですが何か起こったときのインパクトが強すぎる、というわけです。
いくら自分の工場がしっかりやっていても、餃子事件みたいなものが起こると、その影響で自分たちの商品も全く流れなくなり、死活問題となる、ということです。

もっとも日本市場が低価格指向というか、必要以上の低価格路線を進んでおり、中国抜きでは語れない市場となっていることも事実。。。

築地のプロも悩んでおりました。。。


べん さん

2009-07-23 | 国内業務
当ブログにコメントを頂いている「べん」さんが帰国中とのことで、昨日初めてお会いしました。。。

大卒入社3か月でマレーシアのえび工場に赴任。現場責任者として、ようやく一年経過したところ・・・という頼もしい若者でした。。
子供時代の海外暮らしが長かったせいか、海外との交流は得意のようで、学生時代には、NGO活動なんかをしていたそうです。現場の工員さんたちとのコミュニケ―ションのとりかた(押したり引いたり)は私なんかよりよっぽど詳しく、色々勉強させてもらいました。
東南アジア好きとおっしゃるとおり、各国の国民性をしっかりと認識していらっしゃいます。マレーシアはどちらかというと、「労働意欲」は高くない国だそうです。(マレー人保護政策のため、がりがり働かなくても生活は保障されているとか)

大手企業さんとまともに闘って勝てるわけがなく、そのあたりの市場でのポジショニングの取り方を現場のベンさんも認識したうえでのものづくりに励んでいらっしゃいます。
単に「海老を作る」のではなく、市場でこういう評価をされる、この手のお客様に向けた、こういう商品を作っている、という認識を現場が持てるか持てないか・・

製造メーカーではよくある話しだそうですが、
営業は、「こんな商品作りやがって」と工場を責め立て
工場は、「こんなくだらない注文とってきやがって」「口ばっかりで売りもしない癖に」と、営業の非難を繰り返します。。
いくら営業が製造工場を見学したところで、また、製造担当者が営業に同行したところで、本人の意識がそう簡単に変わるわけがありません。

最終的には、「個人の能力」に依存してしまうわけです・・・

今日からまたマレーシアに戻るとのこと。
日本を離れる前日が、こんなおっさんとの会食では申し訳ないとおもいきや、しっかりとそのあとのスケジュールもあったようで、なによりでした。。

帰国したら、また、一杯やりましょう。。

兼油倉

2009-07-14 | 国内業務
懐かしい単語を聞きました。

「兼油倉」 (倉は、舟辺に倉と、書きたいんですが。。。)

漁船が沖で一日でも長く操業するためには、燃料をたくさん積まなきゃなりません。
マグロがたくさん獲れれば、それを保管する魚倉が必要となります。

なら、はじめは油を入れといて、空になったら、冷凍倉庫として利用すればいい・・ということで作られたのが、兼油倉 なるものです。
仕事を始めた平成の初期、実際に漁船のこの倉(カメともいいます)から魚が上がってくるのを見て、感動したものです。

で、上がってくるマイナス50度のマグロに鼻を近づけクンクン嗅いで、少しでも油の臭いがすると、
「油臭いな~」と値引きの種を探すバイヤーさんたちも、また、感動ものでした。。笑

明らかに臭い魚をもってくる船もあれば、なにかイチャモンつけられたような形で値引きさせられてる船もあり。。当時若造だった私はどうすることもできず、台湾の船主さんたちにそのまま説明した記憶があります。。

久しぶりに聞いたこの単語で、過去の記憶がずいぶん蘇ってきました。。

進退

2009-07-10 | 国内業務
ある社長さんから勧められた、工場の品質管理に関する本に、気になることが書いてありました。

「工場長の悩み度チェックシート」なるものがあり、そのスコアによって、「工場長の悩み指数と対策」という表に、具体的な行動指標が示されています。

チェックシートから抜粋すると・・・
※ 月初計画どおり生産が進まず、しばしば計画修正を行わざるを得ない
※ 原価が計画どおりに下がらず、また、原価の中身もよくみえない
※ 新製品はいつも歩留りが悪く、品質がなかなか安定しない
※ 調整・手直し作業が多いため、慢性的に人手が不足し、コスト高となっている
※ 部下が思いどおりにうごいてくれず、優秀な人材の不足を痛感する
※ 次から次に新たな問題が発生し、休む暇がない・・・
など。

YES、NO で答えていき、最終的には点数によって、その対応が分かれます。

上のランクから
★ 工場長を卒業し、事業部長の観点で仕事を進める
★ 問題点が見えており、品質改善30%を目指す
★ 全工場から優秀な人材を集め、品質改善50%を目指す
★ 自力では無理。上司、他工場の応援を要請する
と、続きます。

そして、最低ランクの場合、

★ 自らの「進退」を考えるべきである・・・

だそうです。。
この本の著者も、そのレベルの人間には教えられない、ということでしょうか??・・・

読んじゃって、すいませんでした。。

Mマート

2009-06-29 | 国内業務

Mマート 交流会に参加してきました。

食品の業者間取引を取り持つサイトです。
定番の販売品もさることながら、アウトレット品、いわゆる投げものの販売も盛んです。 ここ数か月、出店業者は大幅に増加しているとのこと。景気が悪く、物が売れない状態となると、こういう形態の商売に流れてくる会社は多いようです。

出店業者、買付業者の方々の挨拶を聞いておりますと、Mマート出店効果は絶大だったとか。レストラン経営をされている方は、仕入の70%が、ここからになったそうです。

自分が扱っている商品と同じものがいくらぐらいで出店されているのか見るだけでも勉強になります。

某大手の食品商社さんと同席となり、いろいろ話しを伺いましたが、社内各部署のアウトレット品を引き受け、Mマートを通じて販売しているそうです。
当該在庫を持っている部署の意向・・たとえば、
* 早く売りたいのか?それともじっくりでいいのか?
* どこまで損の覚悟ができているのか?
などを聞いたうえで、販売価格を設定していくそうです。
とにかく価格次第、安けりゃあっという間に捌けてしまうそうですが、個別配送、宅急便依頼等々、売価+アルファの経費もばかにならないそうです。

余談ですが・・・
基調講演で、PHPの江口社長が話しをされました。年間100回以上の講演をし、一回の講演料は50万円です、と豪語していましたが、内容に脈絡なく、なにがいいたいのか全くわからない話しでしたね。。1時間~2時間の講演が多い中、30分だけしゃべるのは難しい、と堂々と言ってましたが、あきらかに準備不足。聞いていてびっくりしました。講演慣れってやつでしょうかね。。


ビジネスマッチングフェア

2009-06-28 | 国内業務

若者で賑わう原宿で、「ビジネスマッチングフェア」が開催されました。

大規模な展示会とは異なり、出店業者さんも主目的は「商談」。シンプルな商談スペースが目立ちます。

楽しみにしていた基調講演。㈲二宮漁場 の中川社長による、「異業種から漁業に参入して分かったこと」という題名でした。本にでもして欲しいような内容でしたが、特に私が印象に残っている言葉を挙げると、

  日本では魚の価格が、その本来の価値に比べて異常に安く売られている。

 
魚は説明商品である。
→魚は並べただけで売れる商品ではない。したがって、スーパーなど小売店では、並べただけで売れるような魚=マグロ・鮭・サンマの商品割合がどんどん増えている(統計的にも実証)

 
今の流通は、正しい形で消費者に魚が届けられていない。
→ 流通が、魚が消費されるシステムになっていない。

  スーパー担当者も、産直販売に当初は乗り気だが、次第に熱が冷めてくる

→自分自身でも2回これを経験
→スーパーに鮮魚を売るノウハウがない。(氷の使い方、陳列の仕方など)
→産直鮮魚が夕方まで水氷やら下氷に乗せられ、ヘタってしまい(しかも高い)、結果的に横のショーケースの安い冷凍物を消費者が買っていく・・など

※ 魚の販売は、街の鮮魚商が、相対で、商品の良し悪しを説明しながら販売していくのが基本
→流通が複雑化し、街の鮮魚商にいいものが入らない(築地経由=最低1日は経過した魚。結果的に魚がまずい→消費者の魚離れの一因)

 
しょうがないので、自分で小売店(直売店)を開始。
→自分でトラックで店舗に持ち込み販売。客には、朝、メルマガを通じ、当日の商品案内を行う。
→今まで行った宣伝活動は開店初日のチラシのみ。その後、口コミで広がり、商品が割高であるにも関わらず、びっくりするくらい客足は伸びている。
→一般顧客だけでなく、外食関係への納品も開始
このお店、一度いってみたいですね。。

最近HPをよく拝見するようになった、昭和水産の社長・専務にもご挨拶をしてまいりました。お二人ともお若いのにしっかりと経営に対しての考えをお持ちでした。短い時間でしたが、いろいろお話しが伺え、大変貴重なお時間を頂くことができました。本当にありがとうございました。

今後、日本の生産者さんたちとも、なにか仕事をさせていただければと強く思いました。


ビジネスマッチングフェア

2009-06-25 | 国内業務

ビジネスマッチングフェアなるものが27日、開催されます

全国漁業就労者確保育成センター という団体が主催する催しですが、漁業と異業種の連携を図ろう、というイベントです。
今、農業についてはこういった話しが盛んです。漁業、水産物についてもいろいろな努力がなされています。
浜でわずかしか獲れない、いわゆる「流通に乗らない」魚を直接レストランに販売したりしている会社や、高性能の凍結装置を漁協が買い入れ商品価値を高める試みなど、いろいろと試されていますが、農業と違い、爆発的になにかが起こっているわけではありません。

今回のイベントでは、新規事業に対する助成金の話しもあるようです。面白そうなんで、ちょっと覗いてくることにします。。