無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

ダイコン&カブの自家採種(選抜&埋め戻し)

2012-11-24 08:47:16 | 自家採種
本日、の予報。


先日、今年採蜜した日本みつばちの巣箱の移動&冬支度をしました。

日本みつばちは、日本の在来ミツバチ。
昔はたくさんいたのですが、最近は突然死んだり、目に見えない地球の変化にいち早く気づいているようです。

アインシュタイン博士の「ミツバチが絶滅したら人類は4年で滅ぶ」という言葉は、ミツバチが花粉などを媒介することで野菜や果樹、穀類などの食料が実をつける点からいっても真実みが高いと思います。

日本みつばちと人が一緒に住める地球(地域)を子孫に残したいものです。


先日、ダイコン(打木源助ダイコン)の選抜を行いました。

選抜といっても、30本以上抜いてそれらを並べて大きさ、太さ、葉の茂り方などが残したい形質のものを13本以上選ぶことです。

ダイコンやカブなど根菜類は、根をいただく野菜なので、一度抜いて根の形状を選んでから埋め戻しし、
翌年の春花を咲かせ、種子を自家採種します。



みやまコカブです。

コカブとは言えないほどに大きく育った大カブもダイコン同様一度抜いてだいたい揃っているところを選びます。




ダイコンもカブも可食部がしっかり土に隠れるように、溝を掘って斜めに並べて埋めます。


凍結を防ぐために、カブ元にワラも敷きます。


更に、土をかけて根の凍結を防ぎます。


この埋め戻した地区は、猿が出る地区なので、念のため金網を上にかぶせて越冬させます。




木曽紫カブも選抜後、別の畑に埋め戻しました。

蜂などによって花粉が交雑してしまうと、元々の野菜の形状が変わってきてしまうので、
うちでは、絶対に混じらない品種は側に、混じる可能性のある野菜どうしは隔離して埋め戻し、
周囲で交雑しそうな花が咲いている場合は、寒冷紗で覆ったり工夫します。

昔は、だいたい近所で同じ在来野菜を育てていたので、現代のように全く異なる品種同士の掛け合わせの野菜【一代交配種(F1)】がなかったので、交雑しても形質がすごく変わることもなかったと聞いたことがあります。

在来野菜とは、昔から地域で地産地消する野菜、もっといえば自分の畑で代々種をつないできた家野菜。
戦後、種は買うものになりましたが、それまでは結構みんな自家採種してきたので、自家採種は野菜づくりの一環でした。

面倒だという方もいますが、私は選んで埋めておけば毎年種を買わずに済みますし、なにより自分の畑に合った野菜にどんどんなってきてくれるので、無農薬で育てやすく栽培が簡単になり、食べても美味しい気がします。


明日は、Azumino自給農スクール11月。越冬野菜と夏野菜の片づけ。自然堆肥造りです。



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