無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

仙台秀明の里山で、段々畑づくり(11月大地の再生&自然菜園コラボ講座)

2018-11-14 07:54:57 | 出張菜園教室

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本日、


先週末、11月の大地の再生&自然菜園コラボ講座は、大地の再生の矢野さんからお電話をいただき、「上野原講座を仙台でやってほしい」とのことで、
山梨の上野原講座でなく、急遽仙台秀明さんの敷地内で行われました。


矢野さんは、仙台の秀明さんの新しい敷地内の造園の終盤だったので、その一区画の里山内での農園づくりを依頼されました。
仙台の住宅街に残された最後の里山を活かした造園中で、その里山の竹林の西向き斜面を農地(段々畑)作りを11月大地の再生&自然菜園コラボ講座でやることになりました。






前日入りをして、早朝、矢野さんから7分位現地の説明があり、U字溝を除去して、水脈を通してから、野菜や果樹などを育てることができる段々畑にしてほしいとおおよその意向のイメージを紙に書いていただきました。

斜面を緩やかな獣道風に小道を作り、その両脇に等高線に平行に畝を立てるように、と頼まれました。
前日一日雨で、地盤はぬかるみ、1日でどこまでできるか、段取りを考えて、重機を使うスタッフと軽く打ち合わせをしてから参加者と共に事故なくできるように考えました。




まずは、レンタルの重機が来るまで、前面に炭と腐葉土を散布し、粘土が強く、水はけが悪そうな山土にテコ入れをしました。


重機が来て、工事が本格的に始まるまでに、敷地内を大地の再生スタッフに案内していただき、3年半前の工事の以前の様子や、現在までどのように施工してきたか、現在どのような現場になっているのか教えていただきました。

全体像やそれまでの施工状況が見えると、これから行う残された里山環境を生かした畑づくりのイメージがはっきりすると思ったからです。

「風の草刈り」をし、獣道風に管理された元藪は、草が穏やかになっていました。




「風の草刈り」というのは、大地の再生の草刈りの仕方で、風が薙ぎ払うように、高刈りすることで、脇芽を増やし、根を直根から細根化させ、草を穏やかにする方法です。






通常、排水にはコンクリートのU字溝を使うのですが、コンクリートで固めた大地は、呼吸ができず、ガスが抜けず、有機ガスなどが蓄積し、土が写真のように灰色にグライ層といわれるどぶ臭い死んだ大地になっていきます。

そこで、今回の講座では、まず、原因を除去し、水脈を通し大地を再生(大地の呼吸を取り戻)してから、斜面をゼロから畑作りでした。












まずは、長期間水やガスが抜けるように、水脈沿いにパイプ(透水管)を通し、その両脇に、隣の竹林の竹を割ったものを配し、笹、杉の葉など敷地内で手に入る有機物を流れを遮らないように、土が被っても呼吸し続けられるように、大地の灰汁を超せる様に、層を作っていきます。

その上に、今回掘り出したU字溝を間隔を開けて逆さに配し、大地の呼吸ができるように再配置しました。

最後に、がけ崩れを起こしたように、自然な勾配で、土の構造を壊さないように、土を崩し入れ、パイプにより土圧でも配管機能が低下しないように完了させました。






再び、炭と腐葉土を撒いてから、浅く耕し、森の腐葉土の層を再現できるように軽く漉き込んだ後、かまぼこ型になるように(土圧を分散させ)段々畑を作りました。

何を植えるのか未定だったこと、秀明自然農法では、自然たい肥以外は全く無肥料で行うこと。
この2点から、10数年前に、山切り崩した場所で師匠と一緒に段々畑を作った経験を基に、里山から町に行く途中の棚田(段々畑)をイメージして参加者の皆さんと一緒に耕作しました。

ビフォアフター

アフター





通路には、バークチップと炭、そして落ち葉を撒き、畝の上には、炭と腐葉土を軽くマルチし、粘土が強くすぐに植え付けるかどうかも未定だったので、土が乾かず、通路は滑らないように、適材で有機物マルチを施し完成しました。

農園としては、野菜や果樹などを植え付けをして本当の完成で、まだ植物の根がない状態ですので、養生中といった感じです。

今回の現場は、ほぼ任されて、矢野さんは途中と最後にちょっと見に来てくれた程度だったので、自分で考え、感じたことを参加者と共有しながら、試行錯誤しての講座だったので、いい勉強になりました。

終わった後、矢野さんからは、2点気になった点を教えていただき、次回施工する際には、その視点を生かしたいと思いました。

全くゼロベースの山の斜面を大地の再生で、水脈を通し、それから段々畑にする経験はなかなかためになりました。

昔の人は、地形を生かして、中山間地域の傾斜地でも棚田や段々畑に変えてきたので、自分たちでやってみて、改めて学びなおした感じです。

次回12月の大地の再生&自然菜園コラボ講座、最終回は、山梨の上野原で行うそうなので、楽しみにしていてくださいね。

予定では、12/8(土)9(日)の予定です。詳しくは、今月中にFacebookなどでお知らせいたします。


◆◇◆お知らせ◆◇◆
来月は、12/5(水)2017年の菜園の反省を来年に活かす、「エンドウとソラマメ」です。


2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
10/3(水)秋の土づくり(堆肥や緑肥作物の導入法)、越冬野菜の定植・種まき。 比べて納得野菜講座「ネギとタマネギ」
11/7(水)冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、冬の米ぬか利用法、野菜の収穫・越冬保存のポイント・越冬野菜の越冬のコツ。比べて納得野菜講座「シュンギクとホウレンソウ」
12/5(水)2017年の菜園の反省を来年に活かす。比べて納得野菜講座「エンドウとソラマメ」
お楽しみに~


千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
次回は、10/11(木)『堆肥づくり、田んぼの土づくり』
田んぼで生産される稲ワラ、米ぬか、モミガラ、畦草などを利用した自然堆肥づくり、ボカシづくりなど田んぼで草が生えず、稲が育つ土づくりを学びます。
田んぼの土の改良や田んぼの1年間の総合的な土づくりや堆肥づくりのゴールデンルールをご紹介します。

「草を抑え、美味しいて、稲を育てる田んぼの土づくり」です。


場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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