無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

田んぼで稚魚(鯉)生きていた~

2012-09-10 06:25:09 | 日々の自然菜園
本日、時々予報。


昨日、Azumnino自給農スクールの田んぼで大発見がありました。

田んぼの見回りをしていると、バシャバシャっと元気よく水をかきわけて逃げる音。
最初トノサマカエルが足音で逃げている音だと思ったのですが、何か違う。

もしかして、と浅瀬を良く見ながら歩き回ると、7月に回収出来ず取り逃がした鯉の稚魚、通称「鯉子」が大きくなって発見されました。


6月末に田んぼに成魚を放ち、7月に回収したときに、100匹くらいの鯉の稚魚が生まれていて驚いたものです。
100匹くらい生まれた稚魚のうち回収できたのは13匹程度。

その後中干し田んぼを乾燥させてしまったので、残り90匹は死んだものと、
田んぼの肥やしになってしまったのでは、と正直あきらめていました。

写真下の鯉子は、7月に回収できた稚魚を自宅の水槽で飼っていたもの。
上は、今回田んぼで救出された稚魚。

生まれた時は同じでも、この1カ月、田んぼにいることで2倍ほどの成長。この成長格差。
きっと田んぼでは、餌も豊富で稚魚たちにとっては天国だったに違いありません。


救出された1匹を水槽に入れると、
田んぼに比べ小さい水槽に不満と不安がありそうですが、元気に泳いでいます。

田鯉として知られる田んぼでの鯉農法。
田んぼが養鯉にかなった場所だと実感しました。

まだまだ田んぼに、合鴨や鯉を放ってまだ日が浅いですが、
やりようによっては、肉や魚の自給も兼ねた稲作が見えてきました。

今後も、鯉や合鴨を通じていろいろ教えてもらおうと思いました。
残り何匹田んぼにまだいるかわかりませんが、今度田んぼを干す際には、バケツと網を持って回収(救出)をしようと思います。

長野県では、除草剤が一般化するまで、大正・昭和と田んぼで鯉を養殖しながら、稲を育ててきました。
田んぼに鯉がいることで、害虫対策や草取りが楽になり、鯉も大きくなる仕組み。

海がない長野県では、鯉は貴重なタンパク質の食材。
現在もマクロビオティック(玄米生食)では基本、肉を食べない食養生法がありますが、
鯉は唯一の例外、産後の肥立ちが悪いなど身体を養う鯉は、身体を温め、滋養を増すとされています。

無理なく、自然にお米も育ち、副産物として鯉が田んぼで育つ。
やってみなければわからないことでしたが、今回の発見で鯉が田んぼに合っていることが実感できました。

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