新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。
本日、のち。
昨日は、自然菜園スクール/自然育苗タネ採りコース「苗・育苗土の再生(発酵・育苗土づくり)」でした。
不耕起の田んぼの稲は、一見植えたままですが、ゆっくりじっくり根を張っている時期なので、表面の草が大人しくなるように、水管理を行ってあげます。
いつもの講義から入り、今回のデザートは、イチジクシャーベット、お菓子はきな粉ボールでした。
ミニミニハウスもようやく完成し、日よけの夏バージョンです。
中は思いのほかと涼しく、ハウスに降った雨水が自然にタンクに溜るように工夫されています。
7月中旬からハクサイ、レタス、シュンギク、ジャガイモ苗がここで育てられます。
ハクサイの自家採種の簡易トンネルです。
アブラナ科は虫によって交雑しやすい作物なので、遺伝子組み換え作物(GM)汚染予防や品種維持に役立ちます。
のらぼう菜の自家採種も行い、参加者に種をお福分けしました。
種は、預かり物。みんなで自分たち畑で維持管理したいですね。
うちでは、生徒さん分の野菜苗も育てているので、大量の苗が余ってしまいます。
以前は、山に積んでおき、2年経ったら育苗土にしたりしていましたが、ネズミの巣になったり、実がなったり交雑もあったりしたので、
現在は、発酵させ、翌年の育苗土に使用しております。
今回は、落ち葉も踏み込み温床の残土も使い土ボカシの原理で発酵、育苗土を再生させました。
材料をしっかり計り、落葉の他に、米ヌカと鶏床土やモミガラ、刈ったばかりの草をブレンドし、
水分量を60パーセント程度にしながら富士山型に積み上げて発酵させます。
その際に、♯1100番の薄手のブルーシートが通気性が高く、お奨めです。
現在、梅雨入りしているので、薄手だけですと、雨が入り込み過ぎて発酵ではなく、腐敗しやすいので、♯3000番のブルーシートもふんわり重ね、タイヤと石などでシートを抑えました。
3~4日後に、60℃以上に発酵していたら、成功の兆しです。
発酵させた育苗土は、病虫害の心配がなく、適度に長期間養分を含み、草の種を発芽せず、長期間の育苗やアブラナ科などの肥えた土が好きな育苗に適しており、とても助かります。
また、踏み込み温床の土とブレンドすることで、野菜に合わせて育苗土を調整できるのも魅力です。
自家採種し、育苗し、菜園で育ち、また種になっていくこの循環がとても自然で、育てやすくなるサイクルだと実感しております。
3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
次回は、「 7/12(木)中干しと出穂」です。
場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定です。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
7/4(水)梅雨の草対策、草マルチを極める、「ニンジンとダイコン」
8/1(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ「ハクサイとキャベツ」
お楽しみに~
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
ブログも楽しみにしています。
エダマメをトマトと混植していますが、マルカメムシが大発生しています。もう本当にぎょっとするくらいびっしりです。トマトにもつき始めました。取っても取っても、無駄なようです。
ナスには、テントウムシダマシがつき、可哀想なほど葉が食べられており、全然苗が大きくなれません。こちらも取っても取っても・・・というところです。
自然菜園ですので、もちろん薬剤等は使用したくなく、どうしたらよいものか、と途方にくれています。
何か少しでもアドバイスいただけると嬉しいです。
そうですか。病虫害は、環境などの原因の結果なので、何か大発生する要因があると思います。
1)その原因を改善することが、一番の近道です。原因が改善されない限り、形(虫の種類)を変えて、病虫害はつづきます。
2)例えば、カメムシは、風通しが悪く、チッソ肥料が多かったり、未熟有機物を土の中に入れて野菜を育てると大量発生します。
3)テントウムシダマシも、未熟有機物を吸ったジャガイモで大発生し、ジャガイモの次にナス、トマトの順番で虫害が発生します。
1)2)3)を踏まえて、なんで大発生したか、想いあたる原因や現状の畑の特長などを教えてください。その上で、畑の現状に合ったアドバイスできると思いますので、よろしくお願いいたします。
先日は千曲市の稲セミナー、ありがとうございました。
足りなかったぼかしは、半生生生ぼかしで何とかなり、次回は酒粕ぼかしに挑戦しようと思っております。
そして、早速ですがご質問があります。
前回の講義で無農薬の田んぼはクモが多いのでユスリカが発生しないのがメリット、とうかがいました。
が、今年は去年から無農薬にしている田んぼにユスリカと思われる小さい虫が大量発生しております。
気のせいか、クモも去年より少ないような…。
ネットで調べてみたところ、ユスリカの発生原因は富栄養化とありました。
そして、それを解消する益虫とも…。
この田んぼには稲わらを半量カットして戻してあります。
日当たりは東と南に建物があるためそれほど良いわけではありません。
水はけも悪くはありません。
時期が来ればいなくなるようですが、何か対策などありますでしょうか?
特に問題がないのでしたら良いのですが、初めての大発生でハエ用の殺虫剤を思わず入手してしまいました。
まだ未使用ですが…。
お忙しいところお手数をおかけしますが、何か対策、アドバイスなどありましたら、よろしくお願いいたします。
そうでしたか。
講座でお話ししたのは、農薬で真っ先に死ぬのが、クモであり、クモがいる無農薬の田んぼでは、ウンカの被害がホントなかったケースについてはお話ししましたが、ユスリカの話はしておりません。
ウンカ
http://www.syngenta.co.jp/cp/columns/view/unka_knowledge/
ユスリカは、蚊ではなく、ハエの仲間で、人を刺すことはせず、沼や田んぼの有機物の分解者であり、クモやゲンゴロウなど捕食者(肉食昆虫)たちのエサになる、生態系の底辺の昆虫です。
無農薬にすると、最初異常繁殖しても、捕食者が増えたり、有機物の分解を終えると、安定してくるので、問題はなく、他の田んぼで、殺虫剤などを使用していると、発生できないので、無農薬の田んぼでしかお目にかかれなくなっている方が異常事態だと思います。
幼虫は、田んぼの益虫。成虫は、布団がさせない、背が高いものに集まるので、人に群がり嫌がられ、アレルギーを起こす人もいるので害虫扱いで、人の都合で害虫・益虫と呼ぶのはいかがなものかと思ってしまいます。
30年前は、小学生の頃、校庭で、ユスリカが頭の上に集まるので、友達に移す遊びが懐かしく、当時はアレルギーもアトピーも今ほど同級生ではほとんどいなく、いい時代だったと思えるほどです。
無農薬栽培は、人と虫との共存の世界です。無農薬田んぼの上だけに、赤とんぼが飛ぶこともまれではなく、随分田んぼの生態系を壊してきた結果、トキも絶滅したのではないでしょうか?
トキのエサは、ドジョウやタニシ、カエルなどの動物で、その動物のエサは、ユスリカのような小動物で、そのエサは、植物プランクトンなどです。除草際は、植物プランクトンクラスから破壊し、化学肥料はエサにならず、塩のようなもので、微生物や小動物のからだをナメクジのように破壊します。
人は自然の間(人間になることで)に入ることで自然が里山のように豊かになってきたと思います。
生き物と共に暮らす道と生き物を人間都合で殺す道のどちらがいいでしょうか?
本当に助かりました。
昨日大量に発見して、狼狽し綿半にアースジェットを買いに走りましたが、ふと竹内さんに質問してからでも遅くない、と思いとどまって本当に良かったです。
ユスリカとウンカ、素人なので完全に勘違い、講義で聞いた害虫だと思い込んでしまいました。
まさか、本当に益虫だったとは…。
見た目は好みではありませんが、悪いものではないと分かったとたんに気にならなくなり、つくづく現金だなあ、と自分勝手さに反省しております。
ユスリカに気を取られてしまいましたが、今は田んぼにホタルイが大発生してしまい田車人手で除草中です。
また、色々とご相談させていただくと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
そうでしたか。
誤解が解けてよかったです。
害虫も益虫のエサですし、害がなければただの虫になります。
生き物に支えられて生きている実感が無農薬田んぼだととてもあります。
ホタルイは手で簡単に抜けるので、種をつける前に何とかしたいですね。
田んぼが軌道に乗るには、日頃のメンテが必要ですが、田んぼの水平、畦の強化、水管理は基礎になるので、そこは集中してみてください。
田んぼが水平で、水がしっかり張れれば、抑草も除草もシンプルになるからです。
あと人力なので、無理せずお身体ご自愛くださいね。
詳細をお伝えしますと、畑はこども園のもので、私はそこの職員です。昨年は育休のため、別の職員が管理していました。
今回マルカメムシ、テントウムシダマシが大発生している畑は、昨年秋に開墾したところで、その際牛糞堆肥を主とした有機肥料を入れているとのことです。
冬野菜の育ちはいまいちで、カブなどはとても小ぶりなものしかできなかったとのことでした。
夏野菜を植えるにあたっては、肥料は全く入れていません。昨年の肥料分が今影響しているのでしょうか。
ナスの株の周りには、一度、草マルチをして米ぬかを握りこぶし程度まきました。まきすぎてはないと思っています。
すみません、よろしくお願いいたします。
そうでしたか。写真がないので、消去法になっていきますが、去年の牛フン堆肥ではないと思うので、
1)テントウムシダマシが去年大量発生し、それが越冬した。(ジャガイモの付近でナスを育てた)
2)畝立てや植え付け前に、草を鋤き込んでしまった。
3)株間が狭く、風通しが悪い
以上3つが有力ですが、想いあたる節ありますか?
1)昨年はテントウムシダマシは大量発生していないとのこと。
ただ、近所の民家の菜園のナスも、テントウムシダマシ大量にきていました。葉が食べつくされています。でも、うちほどではないようです。そこの菜園は、ジャガイモの横にナスが植えつけてありました。
2)畝たて時・植え付け前とも草を鋤きこんではいません。
ただ、土壌に木炭が大量に混じっていて、確認したところ、数年前に使用済みの木炭を埋めた場所だったとのこと。これは関係ありますか?
3)株間は、ナスは1M空けています。トマトとエダマメは約30cmあけています。密植は避けています。
そうですか。
では、観てみないとわからないですね。異常発生であれば何かあると思います。誰か内緒で、化学肥料などチッソが多いものを追肥したとか。
あとは、天気がつづきの干ばつで、その後雨が続いていて野菜の代謝がおかしなことになっているのかもしれません。
雨が普通に降っているならいいのですが、今まで雨が降っていなくて、急にまとまって降ると、一気に養分過多になったり、下の土が硬いと、水が溜まり根ぐされして野菜が健康でいられないこともこの時期の異常気象でよくあります。
せめて写真で、被害株のアップと菜園全体が観れるといいのですが、お役に立てず申し訳ございません。