無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然稲作の溝切りと半生干し

2021-07-16 12:50:23 | 日々の自然菜園

今週末W【オンライン自然菜園セミナ―のお知らせ】

7/17(土)9:30~オンライン【自然菜園スクール町田校】自然菜園入門コース

7/ 17(土)13:30~新『自然菜園 根本講座』「ニンジンとコンパニオンプランツ」

 

YouTubeLive「竹内孝功さん&そーやん対談 自然菜園トークライブ 」のおしらせ!

★第1回 7/25(日)14:0015:00 畑は小さな大自然!そーやんチャンネルにて

★第2回 8/15(日)14:0015:00 自然菜園LifeStyleチャンネルにて配信決定!

内容は、竹内さんやそーやんの畑を写真や動画で紹介しながら、二人で対談します! また、みなさまからのYouTubeコメントからQ&Aコーナーもございますのでぜひ、御覧ください!

 

週末のオンライン自然菜園前に、田んぼの溝切りを行いました。

田んぼの奥と、側面には水が多少溜まっておりますが、

田んぼの水口付近は、大分水が切れてきました。

できるだけ水平な田んぼですが、ちょっとしたことで、田んぼの水はけにムラが出ております。

 

一般的に、コシヒカリの場合、田植えから40日位の7月上旬に、「中干し」といわれる田んぼを一度干す野良仕事があります。

この「中干し」という野良仕事は、近代稲作の常とう手段ですが、

化学肥料・農薬使用の慣行農業と無農薬無化学肥料の自然稲作では、その活用の仕方や干す程度が変わってきます。

この二十数年、自然稲作を研究してきましたが、深水と中干しの意味は分かっているつもりでしたが、

ここ2年の日照不足と5月6月の低温によって、今まで通りに行うことができなくなってきており、「中干し」ついて、深く考察するとともに、中干し以上に必要なことに、「溝切り」があるように思えてきました。

 

うちで使用している人力溝切り機です。

エンジンで走るものは新品は10数万(中古は5万円位~)しますが、

人力タイプは、1万ちょっと(中古は3000円位~)で、田んぼに溝を切ることができます。

 

溝切りをする前に、中畦の草を除草し、泥あげし、溝を切ります。

水はけの悪いところは2~4条おきに、それ以外は6条おきに溝を南北に切ってから、

外周1周溝を切り、それを三角ホーでつなげます。

溝を切ることで、溝に水が回り、田んぼの水はけが均一になります。

 

「中干し」をしてもしなくても、稲刈りには田んぼが均一に乾いた方が、稲刈りが楽で、秋起こしがしやすく、

「中干し」後の間断潅水であれば、溝に水が走るので、短時間で、水を田んぼ全面に配ることも、抜くことも容易です。

 

また、溝を切ることで、水の地下水位の変化を容易に観察できるので、土の中の水分調整がすごくしやすくなります。

同時に、稲の根を深く張らすこともでき、自然稲作には不可欠な野良仕事です。

 

「中干し」に関しては、前日ナイスタイミングでゆうきハートネットさんのオンラインセミナーで「中干し」に関して、改めて師匠の三木孝昭さん(自然農法国際研究開発センター)

の講義と質疑応答によって、より深く学ぶことができ、今年今までに一番腑に落ちる溝切りを行うことができました。

 

「中干し」は稲と草とのタイミグや干す程度、その前後の水やりなど難しいので、ブログでは解説しきれないので、詳しく聞きたい方は、自然稲作コースにご受講ください。

ただ言えることは、出穂20~30日前までに溝を掘ることはどんな田んぼでも超お奨めです。

最高分げつ期はほぼ終わり、幼穂形成期にはいった稲たちもこれでメリハリのある根を張ることができ、今後の水も安定供給されるので、

美味しいお米をぷっくらと実らしてくれることでしょう。

 

 

 

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