TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

「エッセイ夏炉冬扇独り言」
「歴史に学ぶ人間学」
「僕流ニュースの見方」
「我が愛する映画たち」

ブラームスの合唱曲『ドイツ・レクイエム」を聴く・・PMS合唱団

2011年09月17日 | 讃美歌など心に響く音楽
 青葉台フィリアホールにてPMS合唱団の公演を聴く。ご一緒したのはバスを歌う首藤孝雄氏の奥様など横浜青葉台のご夫人方。レディーに囲まれてのコンサートとは、贅沢の極みだ(笑)。

 この日のメイン曲は、ブラームスの『ドイツ・レクイエム』。“レクイエム”とは死者の霊を鎮めるための鎮魂歌である。カトリックでは、ラテン語の祈祷文に沿って作られるのだが、ドイツ・レクイエムはブラームス自らが、マルティン・ルターによる1537年版のドイツ語訳新約聖書、旧約聖書から選んだものを歌詞とし、演奏会用に作曲したものであるとのこと。

 「悲しみを抱く者は幸いである。彼らは慰められるであろう。(マタイによる福音書5-4)」から始まり、「今より後に、主に結ばれて死ぬ者は、幸いである。御霊も言う。そうだ、彼らはその労苦から解き放たれて休む。(ヨハネの黙示録14-13)」に至る歌詞は、人間の苦悩や忍耐、慰めや喜びを描いている。

 ブラームスによれば、この『ドイツ・レクイエム』は「悩みを担う者の幸福の賛美」であるとのこと、つまり死者の魂を慰めるためだけでなく、今の時代を生きる人々への鎮魂歌でもある。この日の指揮は松村努氏、荘厳なコーラスに包まれ、至福のひとときであった。いい音楽会であった。

 コンサート終了後、会場でお会いした現役時代の先輩内藤嘉春氏を交え、でワインを楽しむ。内藤さんの趣味はリタイア後凝っているバッハコーラスと宇宙研究、そんな話題に皆さんおおいに盛り上がった一日であった。(山)


フィリアホール


青葉台夫人たちと。左から二人目内藤嘉春氏。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。