映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「偏愛マップ」 齋藤 孝

2009年10月17日 | 本(解説)
偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)
齋藤 孝
新潮社

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「ビックリするくらい人間関係がうまくいく本」というウリです。
秘訣は超簡単。
「偏愛マップ」を作って活用しなさい、ということ。


では、その「偏愛マップ」とは。

自分の偏愛するもの、
つまり、非常に好き、愛してやまないものを、
一枚の紙に書き出すというものです。
・・・といっても、ピンとこないでしょうか。
実例を見るのが一番なんですけれど・・・。
例えば、この著者齋藤孝氏のマップには、こんなことが書いてありますよ。

身体系
 肩甲骨ぐるぐる回し  丹田呼吸法  マッサージ・指圧
 テニス(中学から)  武道・ヨガ  すもう  スポーツ観戦全般

尊敬する人物
 バカボンのパパ  エジソン  渋沢栄一  孔子  司馬遷

映画
 アキ・カリウスマキ  小栗康平  アンゲロプロス  クストリッツァ 


 あっさり系・・・そば  刺身  隣の豆腐屋さんの豆乳 根菜  
 和菓子  但馬屋のカレービーンズ

音楽
 カラオケ「傷だらけのローラ」  暗めの曲  美輪明宏  
 井上陽水   松田聖子

・・・・

ほんの一部ですが。
とにかくこのように、好きなものを書き上げていく。
特に様式はありません。
系統型、箇条書き型、ビジュアル型、気の向くまま型・・・お好きなように。


さて、それができたらどうするか。
初めて合う人と、お互いにこのマップを見せ合います。
一見何のつながりのなさそうな人でも、
このようなマップの中には、共通項が必ずあるものだというのです。
そこから、初対面の人とでもどんどん会話が広がってゆく。
場合によっては、初めてあった人とほんの数分ばかり話しただけで、
十年以上のお付き合いのように、
意気投合してしまう場合もあるというのです。

タブーはひとつだけ。
人の「偏愛」をけなさないこと。

これをビジネス・会議の前・歓迎会・送別会・部署異動時・合コン
などに活用すれば、
史上最強のコミュニケーションの場になる、と。


なるほど、特に年の離れた人などとは、
何を話題にしていいのか困ることもありますが、
この方法だと、会話が弾みそうです。

まず、作ってみましょうか・・・。
自分の偏愛マップ。
まあ考えてみたら、自分のブログというのも、
すごくひろ~い偏愛マップみたいなもんですね。
今度出来たらのせてみることにしましょうか・・・。

満足度★★★☆☆


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2 コメント

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Unknown ()
2009-10-19 07:28:58
なるほどねー
こんなマップがあって、お互い見せ合いできれば楽ですね。

多分、コミュニケーションというのは、こういったマップを探りながら、共通項を見つけてゆくことだと思うんですよ。
そして、決してけなさない。
これは、とっても重要ですね。
決してけなさない (たんぽぽ)
2009-10-19 20:06:11
>亮さま
何かの初顔合わせとかの時にはいいですよね。合コンとか・・・。
でも実際、急に初対面というときにいきなりマップを取り出したら、引きますね。

「決してけなさない。」
まあ、けなすとまでは行かなくても、異を唱えたくなることはあるかも、です。でもそういうのは、盛り上がるかもしれないけれど、後に続かない、ということのようです。

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