映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「70歳のたしなみ」 板東眞理子

2023年06月27日 | 本(解説)

70代こそ人生の黄金時代

 

 

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“人生100年時代”の現代では、70代こそ人生の黄金時代です!
「今さら」「どうせ」と自分をおとしめるのはもうやめて、
若いうちから“黄金の70歳代”を迎える準備をしましょう。
330万部の大ベストセラー『女性の品格』の著者が、
《上機嫌にふるまう》《人は人、自分は自分》《若い人をほめる》など、
人生の後半生をポジティブに生きる32の具体的なヒントを伝授。

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私、まだ60代ではありますが、まもなく来る70代の心構えを
ぜひこの際確認してみましょう、ということで手に取りました。
かのベストセラー「女性の品格」を書いた板東眞理子さんによるものです。
まさに、人生100年時代。
70代はまだ「老後」ではないということで。

 

本作、何しろ活字が大きいのがいい!!
シニアには、実はポイント高いです。

 

ちょっと目次を眺めるだけで、言いたいことはなんとなく分かってしまうのですが・・・

・今こそ「いい加減」に生きる知恵を

・始めるべきは「終活」ではなく「老活」

・あなたにできることはたくさんある

・品格ある高齢期を生きるために

・来る80代をプラチナエイジにするヒント

 

まあ、わざわざ言われなくても、日頃からなんとなく思ってはいることではありますが・・・
そんな中でもなるほど~と思ったのは

 

キョウヨウとキョウイクを自分で作る

教養と教育にはあらず。
「今日は用がある」と「今日は行くところがある」ということ。
何も用がなくて、家でゴロゴロしてばかりではダメ、ということですね。
しかも、用事も行くところも誰かが与えてくれるのを待つのではなく、
自分で能動的に発見して取り組むべし、と。
これは心得ておくべきことですね。

 

可愛いおばあちゃん願望は気持ち悪い

これは元々の板東さんの女性に対する持論でしょうか。
日本ではしっかりした女性や強い女性は恐れられてモテない。
成熟した大人の女性より若くて未熟で幼稚な女性を好む男性が多い
と信じられている・・・と。
だから70になってもまだそんな妄執にとりつかれるのはよしなさいということで。
それこそ私にとっては当然のこと。
私がこんな風に年をとりたいと思うのは、
いつも自分をしっかり持っていて、それに向かってまっすぐ歩く人。
そんな人に、私はなりたい・・・。

もっとも最近のテレビドラマに登場するのは、かなり自立した女性たちが多いですね。
可愛いだけでは、もはや女性は生き抜けないのです。

 

読む人によって、きっと心に響く所は異なると思います。
確認でも、ヒントでもいい。
何らかの役には立つと思います。

 

「70歳のたしなみ」 板東眞理子 小学館文庫

満足度★★★.5



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