映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

20歳のソウル

2023年07月23日 | 映画(は行)

病気のオトコノコ・・・

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千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲
「市船soul」にまつわる実話を映画化したものです。

吹奏楽部でトロンボーンを担当する浅野大義(神尾楓珠)は、明るく活発でまっすぐな性格。
顧問の高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受けています。
ある時、野球部のためにオリジナル応援曲を作曲。
この応援曲が代々受け継がれていくことになります。

そして大義は高校を卒業し、高橋先生のような教師を目指し音楽大学へ進学します。
しかしそんな時、彼をガンの病魔が襲うのです。
抗がん剤と手術で辛くも病を乗り越えること一度、二度・・・。
しかし、またもや・・・。

やっと病を乗り越えたと思えば、ガンが転移してまたやり直し・・・。
一度のことだけでも気持ちが折れそうになるのに、
それが繰り返されるのはどれだけ苦しいことか・・・。

運命を呪いたくもなるでしょう。
周囲には極力明るく振る舞うけれども、時にはたった1人で泣くこともある・・・。
当然です。
涙、涙・・・。
もらい泣き。

 

そういえばわたし、常に「病気のオンナノコ」の話は嫌いだと宣言しているのですが、
「病気のオトコノコ」の話だって同じく嫌いだな~と、再認識した次第。

こんなに若くて、これからやりたいことも夢もあるのに・・・。
ほんと、切ないです。

この大義にいつも寄りそう彼女役が、福本莉子さんで、
すごくいい感じです。
余分に励まさず、ただ寄り添うという感じ。
これです!

 

「20歳のソウル」

2022年/日本/136分

監督:秋山純

原作・脚本:中井由梨子

出演:神尾楓珠、尾野真千子、福本莉子、佐野晶哉、前田航基、佐藤浩市、高橋克典

 

悲痛度★★★★☆

満足度★★★★☆



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