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ターザン:REBORN

2017年08月20日 | 映画(た行)
脱いだらスゴいんです。



* * * * * * * * * *

先日、「ジャングルブック」を見たので、
ついでというノリで、またジャングルの物語・・・。



しかしジャングルブックは子供向けですが、
こちらはもう少し大人向けかもしれません。



ターザンといえば、ジャングルでツタにぶら下がって「ア~ア~ア~!」と雄叫びを上げる、
そのイメージばかりが先行して、
昔の「ターザン」の映画自体を見たことがあったのかなかったのか、
記憶も定かではありません。
がつまり、その昔のイメージすら知らない若い人たちに向けて・・・
ということなんでしょうね。



本作はロンドンで裕福に暮らしている
ジョン・クレイトン3世(アレクサンダー・スカルスガルド)のところから話が始まります。
彼は赤ん坊のときにコンゴのジャングルの中でゴリラに拾われ、育てられたのです。
が、実は英国貴族の子供だったということで、
色々あって、今はロンドンでジャングル育ちのヒーローとして有名で、
一目置かれる存在となっている・・・と。
こうした過去のできごとは、
思い出として、ストーリーの合間に切れ切れに挿入されています。
詳しく知りたい人は過去のターザンシリーズ作品を見てね、ということなのでしょう。
コンゴのダイヤやオパールを掘り出すために、
ベルギー政府がコンゴ原住民を奴隷として働かせようという・・・、
そんな陰謀を阻止するために、
ジョン・クレイトンは再びターザンとしてコンゴに舞い戻る・・・というわけです。



ターザンが実は貴族の子供で、
今はロンドンで優雅な暮らし・・・という設定は、あまり気に入りませんな。
貴族の特権意識が鼻につく。
まあ、そうではありますが、アレクサンダー・スカルスガルドの優雅な貴族ぶりと、
ターザンとしての“脱いだらスゴい”感じのギャップが半端なくステキなので、
そんなことはどうでも良くなってしまいます・・・。

ジャングルのツタに捕まっての移動とか、
高所の木の枝を伝い走るところ、
崖から躊躇なく飛び降りたり・・・そういう疾走感も、
素晴らしくワクワクさせられます。
彼の妻、ジェーンもまたジャングル育ちなので、
ただおとなしく人質になっていたりしないところも、
まあ、昨今では当たり前ではありますが、実に爽快!
ターザンと、米国人ジョージ(サミュエル・L・ジャクソン)の友情もまたなかなかいいですし。
なんだかんだ言いながら、結構楽しんでしまいました。



ターザン:REBORN [DVD]
アレクサンダー・スカルスガルド,マーゴット・ロビー,サミュエル・L・ジャクソン,クリストフ・ヴァルツ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


「ターザン:REBORN」
2016年/アメリカ/110分
監督:デビッド・イェーツ
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、サミュエル・L・ジャクソン、マーゴット・ロビー、ジャイモン・フンスー、クリストフ・ワルツ、ジム・ブロードベント
疾走感★★★★☆
満足度★★★★☆




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