goo blog サービス終了のお知らせ 

映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

犬部!

2021年08月16日 | 映画(あ行)

ひたすら犬の幸せを願いつつ

* * * * * * * * * * * *

青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」を題材とした作品です。
犬好きとしてはやはり外せない・・・。

子どもの頃から犬好き、犬ばかだった獣医学部生・花井颯太(林遣都)。
心を閉ざした1匹の実験犬を救ったことをきっかけに、
動物保護サークル「犬部」を設立します。
同じく犬好きの柴崎(中川大志)らと共に、動物まみれの青春を過ごし、
そしてそれぞれの夢に向かって羽ばたいていきます。
そして16年後。
獣医師になっても熱心に動物保護活動を続けていた颯太が逮捕されたというニュースが・・・!

 

学生たちの犬部の奮闘の物語かと思えば、
むしろその後、社会に出た彼らの物語がメインでした。

不要犬として殺処分になる犬などがなくなるように、というのが彼らの元々の願いです。
そのため颯太は獣医師となり、動物保護活動も続けていました。
一方柴崎は行政の側からこの制度を変えていきたいという思いから、
動物センターの職員になります。

それぞれのアプローチがあるというのはいいですね。
けれど、理想は理想として、現実には思うように行かないことばかり。
それぞれの壁に突き当たっている、その「16年後」なのでした。

このようなドラマでいつも驚かされるのは、犬たちの表情が実に豊かで、
しかもその場の「気持ち」を的確に表わしているということ。
本当に、下手な役者さん顔負けの演技を彼らはしますよね。
スバラシイ!! 
そして、なんともかわいらしい!!

作中にもありましたが、犬や猫の多頭飼いの崩壊などがときおりニュースになどもなります。
不潔な環境で痩せ細り、ろくに運動もさせてもらえない犬たち・・・。
犬部の部員でなくても胸が痛みます。
このような不幸な動物たちいなくなりますように・・・。
そして今も動物保護活動に関わっている人々が大勢いらっしゃいますね。
感謝!です。

以前我が家にいたワンコのぬくもりがひたすら思い出されてしまいました・・・。

<シネマフロンティアにて>

「犬部!!」

2021年/日本/114分

監督:篠原哲雄

原案:片野ゆか

脚本:山田あかね

出演:林遣都、中川大志、大原櫻子、浅香航大、田辺桃子

 

犬の愛おしさ★★★★★

動物愛度★★★★★

満足度★★★★☆