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北京発! 2018年9月3日で北京在住18年目に突入。

歴史読本3月号 老北京のミッションスクール 

2014年02月01日 | 老北京
北京に来て、
後海ちかくの恭王府に行く人は多いですが、
そのすぐ近くのここに気づく人は少ない。
(恭王府正門から西へ徒歩4分ぐらい)



現、北京師範大学分校。

元、輔仁大学ー北京がかなり植民地化されていた時代の、キリスト教系大学です。
最盛期は北京だけで数十のミッションスクールがありました。
北京大学も、一番最初はアメリカとイギリスの三つのミッションスクールの合同です。清華大も、アメリカ留学予備校で、とにかく当時の中国ローカルに、まともな近代教育というものはなかった。自然科学の授業、ゼロ、みたいな。
そして今も昔も中産階級が一番投資するのが子供の教育。


 あれですね、欧米人というのは、「侵略」をわりと硬軟でやるんですね。 近代で何とか戦争、に勝つと、まず条約に入れてしまうのが、宣教師の派遣とキリスト教布教の自由。


 で、無料の学校を作ったり(当然、思想教育がついています。封建社会に自由、民主、平等を教えるとだいたいウチからひっくりかえる)。
 教会付属の病院で貧しい中国人を治療したり……、


(これはフランスの絵葉書)

 孤児を救済したり、

 いいことを通じて、ウチからも浸透していく。


 当時、日本が植民地にならなかったのは、日本人の一神教との親和性の悪さ、というのもあるかな、と思いました。
 その分、自由、民主、平等もさほど、浸透しなかったですが。
 

 そういえば先日、マクドナルドでスケジュール帳開いていたら、隣にいた可愛い女の子の二人組に、カルト系のキリスト教を勧誘されました。
 女の子は東北出身で外大のロシア語学科卒。就職難で、将来が心配で、そのときにハマった、あ、いや、入信したそうです。
 ipadで教義の動画を見せられ、活動への参加を呼びかけられ、「そのとき、ファンジョウが」などと言うので、何のことかと思ったら、「方舟(fangzhou)」でした。

 んな、単語、外国人やから知らんがな。

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