谷崎光 中国日記  official blog  

北京発! 2018年9月3日で北京在住18年目に突入。

回来我的愛 

2008年07月20日 | 中国語
中国語勉強中の皆さん、こんにちは。てなもんや中国語講座の時間です。
本日は谷崎老師が、スバラシイ教材を提供いたします。


その名も、「回来我的愛」


これは確か三年ぐらい前に流行った曲で、失恋のキモチを、苦~いコーヒーにたとえて歌ったもの。


当時は北京のあちこちで、「sui然可以加点糖~(そりゃ、お砂糖は足せるけれど)」と聞こえてきてて、私もそれだけを覚えていて曲の名が全然わからず、今回、中文Googleで、「sui然可以加点糖」と検索したら、同じフレーズですごい数が検索されてました。

で「教えて 百度」で、『「sui然可以加点糖」の歌、なんだっけ?」て誰か聞いてて出てきました。


では、まずは一曲。下の方に歌詞があるから、それよく見てね~。いきなり音が出るので、会社で見ている方はこっそりイヤホンで聞くように(笑)。画面を閉じても、もしくは画面中のどのボタンを押しても音は止まります。



   回来我的愛 (愛よ、戻れ)


 どうでしょうか。切ない歌ですね。


現在我整夜后悔,多pan望ni能帰, (今、ずっと後悔してるんだ。君が帰ってきてくれないかと)
未来没有ni做陪.我gai怎yang面対, (君のいない未来なんて、いったいどうしたらいいんだ)

♪回来回来、我的愛~。(ホェイラ~イ、ホェイラ~イ、ウオディアイ


しかしこの歌、しょっぱなから「滋味zi1wei 4(味わい)」なんていう、結構難しい単語が出てきます。
「思念的滋味」、♪(思い出して恋しくて)切ないキモチは、て感じですか。


では、皆さんにプレゼントです。

これを見れば少なくとも「滋味zi1wei 4(味わい)」は一発で覚えられるどころか、その他、たくさんの構文を覚えられること請け合いです。

では、どうぞ。

♪チャララ~、チャラララ~(前奏開始)

その名も、

  回来我的銭 (金よ、戻れ)

 
 ハイ、出てきましたね。


♪没銭的滋味~ (金がないキモチは)、君も身にしみたことがあるかい。


これ、替え歌の作者が自分で歌ってますが、なかなか上手です。

♪没有美女陪,没銭譲我怎me追 (美人はそばにいてくれないし、金がなくてどうやって追っかけるんだ)

さ、この後はご自分でがんばって訳してみてください。
中国語ができなくても、漢字である程度わかると思います。


これを覚えてカラオケで歌えば、小姐にバカ受けです。(歌の内容を本気にされ、見切りをつけられて嫌われても責任は持ちません)。


もちろん、純愛の学生の方もご一緒に。
これ、映像はもちろん原曲のです。その加工の熱意に


こういうので学習意欲がわくのは、私だけでしょうか……。


いや、深刻な話題に多少疲れて。中国地方の暴動も黒社会との癒着も別に今に始まったことじゃございません。なんでもずっと前からあるし、報道が終わっても存在するし、でも、中国政府は押さえ込むと思うよ。
本当に怖いのは、不景気が深刻化する、数ヶ月後だと思う。

中国、意地悪ことわざ、その2

2007年07月19日 | 中国語
これはいじわるというより、「深い」。


狗座■子(gou3 zuo4 jiao4zi 犬がかごに乗る)



■は車ヘンに『橋』のツクリ部分。 駕籠の意味です。


その心は人が引き立ててやろうと思っているのに(駕籠に載せているのに)、
本人は気がつかないさま。多くはののしる時に使うそうです。
「おまえは本当に、狗座jiao4子だ!」=(人の気持ちのわからない)お前なんかイヌだ。というわけです。


う~ん、不肖わたくしも、日本にいた頃、あ、あの時『犬』になってしまったのでは、というのが何度かあります。
日本人はののしらないからなぁ。 キャイ~ン、ワンワン(…しっぽ、垂れてる)。


中国語、意地悪ことわざ1

2007年07月17日 | 中国語

以前、北京大学のご年配の教授に教えてもらった、
しぶーいことわざがあるので、ぼちぼちご紹介します。



穿小鞋(chuan1 xiao3xie2) ⇒小さな靴を履く、履かせる。

 
そのココロは、たとえばボスが気にいらない部下に、人から見えないように、
こっそりいやな仕事を押し付けていじめる様。
ちっちゃい靴履くのは気持ち悪いけれど、人からは見えない、というわけです。



いやぁ、私もずいぶん小さな靴を履かせられ、グスン、グスン…、てのは嘘ですが、
仕事の上で一見笑顔でこういう凝ったことするのは、男のほうに多いと思う。
そのまた上司から見えないようにとか。

女のいじわるは、昔の少女マンガの「ライバルの靴に画びょうを入れる」(笑)時代から、
もっとストレートでわかりやすいからね。で、バレても「わーん、だってぇ。しくしく」でおしまい。

日本の女の人は、ふつう仕事なんぞで、真にいじわるにはならないと思う。なるのは恋愛がらみの時ではないでしょうか?

中国語って深いわね。というか、さすが人間関係の国……。鋭いです。


秘伝・高等HSK必勝法

2007年06月15日 | 中国語
日本人留学生の女の子が、
「HSKの高等、また落ちちゃった~」
とメールを送ってきた。この子、かなり話せるのなぁ~。

いいか、あれはテクニックじゃぁ~、という返事メールを書いてて、ふと気がついて、ブログにすることにしました。
(仕事もちゃんとしてますので編集の方、ご安心を~。書いてからいったん寝かせるのがコツ。ブログは全然やってないけど)。



HSKというのは(漢語水平考試 hanyu shuiping kaoshi)の略で、
1~8級が初中級、9~11級が高等で、数字が多いほどいい成績。
意外と試験に強い私、10級を持っております(エッヘン(笑))。今は受かる人も多いから、自慢してると恥ずかしい?


私、別に中国語はうまくはないのだが、これは「中国」の試験戦争をくぐり抜けた学生のアドバイスと、中国人の励ましのおかげ。

   



おもしろいなーと思ったのは、
中国人はテスト好きで老若男女、皆、受けろ、ガンバレ、手伝ってやるって言う。


「私、仕事からして別に受かっても意味ないし、あれ、上にいくほど試験のための勉強になって、上達に直接的にはあまり役に立たないような気が~」と言ったら、「試験というのは、すなわちそういうものだ!ディプロマの意味は持っているということだ。勉強しろ!」といわれ、
(おお、科挙の国!)と思った。で、その次に「先生、探して、出題の問題教えてもらえ」て、言われるんだけど……。


彼らは「競争主義」が骨身に沁みててそのシステムがどうあろうと、人より抜きん出るために勉強するのにつべこべ言わない。

「じゃあ、力試しに受ける」と言ったら、「お金がもったいない。受けるなら受かれ!」といわれ、ちょっと思うところあった。


でもあれ、高等は作文と話すテストがあって、採点の考え方が日本とまったく違うので、そこを押さえないと、実力あっても落ちちゃうのよ。

   


①作文

ポイントは「内容より量、形式」。←中国的でしょ。

指定400字から600字、考える時間も入れて30分以内って、超短い。慣れてないともう原稿ある中国語を書き写すだけでそれぐらいかかるのに。
日本なら絶対一時間にするが中国はスピード重視。(弊害は多いが、今は語らない)


それで日本人がしばしば陥るのが、内容良いものを丁寧に書こうとして、考え、400字埋まらず300字ぐらいで終ること。

 ところがこれは中国だとどんなに内容が良くても、一字でも少なければ「大減点」。基本的には規定内で多いほどいいそう(中国の学生たち談)。オーバーも減点。


 次に形式。頭二字落とすとか、いうやつね。やはりできてないと減点。複雑なのはあまりでないが、手紙文ぐらいは押さえておく。忘れちゃうんで、私は前の日にしか見ませんが。


 つまり内容はイマイチでもいいから、形を押さえてともかく時間内に書きとばせ~、で、私は文字数を稼ぐのにタイトルの繰り返しから書き出したりします。

 で、本文でもくりかえす。「…とういうわけだが、それは正しいことだろうか、いや間違っているだろうか」とか、全然内容ない。

 あと自分のパターン決めとくと早い。「それには三つの理由(問題点、etc…)が~」とか、何でもムリヤリ三つにしちゃう(笑)。本業ではぜったいやりませんが、試験作文には向いてる。


 それとけっこう「臭い」話が受けるな。明るく前向きの嘘八百の。どんなのかは初中級の閲読の文や作文の回答集見てるとつかめます(私は思ってないことは作文のテストといえども書かないけど)。自国の話は自慢せよ。
 中国の採点官の方々はある意味世界が狭いので、わかりやすい話がいい。


 これ聞いてやって作文は11級だから(私は漢字は超書けません。特に難しい言い回しや成語もまったく使っていません)「量」の勝利。もちろん留学の授業の時も中作文は好きだったが、試験用はまた別物。

 
中国の作文が型にはまってる理由わかるな……。

②話すテスト

1)
最初の短文朗読で、読めない字が出てくると焦るけど、気にする必要なし。
語言大学の元採点官に聞いたら、あれは「読めるかどうか」ではなく、なんと「出せてない音がないか」をチェックしているそうです。
 採点官三人でピンインの表持っていて、消しこんでいくそう。

 時間は2分とか指定あるけど、あんまり関係ないそうなのでゆっくり正確に。日本人は、很好の henでよく引っかかるそう。私もnで終るの、苦手。
 en とかan とか付いてるのは、試験の時だけでもちゃんと舌をかもう。
 中国人には全然違って聞こえるみたいよ。


2)スピーチ。

これも基本は作文と同じ。内容より、「話せているかどうか」。
中国学生いわく、
中国は英語の試験でも、先生が止めてもしゃべれ! と指導され、そのほうが圧倒的に点がいいそう。


あと間違いは気にするな。

いきなりテーマ与えられて、スピーチするわけで(また準備の時間、2,3分でしょ)、ちょっとは準備をと、昔、家庭教師と2,3回練習したことがあるけれど、ぜ~ったい間違いだらけだと思うのに、それを指摘してくれ、と言っているのに、中国人て気にしない、というか、「没関係!」。

 あんた、私そのために~と思ったが、前出の元採点官も気にしないのを見て、考えを変えた。つまり中国人は話すとき、「きちんと」なんてあまり求めていない。

 それより大減点はやはり「無口」。日本人は話せても黙る。

ゆえにしゃべるためのポイントは、「ネタ」準備。

 人によるけど、私はおしゃべりじゃないし、反応も恐竜のように遅いんで、とりあえずしゃべることを日本語で箇条書き。最初は中国語で書いて大失敗したんで…。
 それを見つつ、作文と同じで、どーでもいい「詰め物」を入れつつひきのばす。
 なんにでも使える締めの言葉も好きなの一個覚えておく。「総之(まとめますと~)」とかね。

 くりかえします。「内容」「言い回し」「正確性」はそう重要じゃなし。いい事を言う必要もなし→気楽でしょ。
 それより今の自分の実力で、どうやったらいっぱいしゃべれるか、に力を注げ。

 採点官は内容より「話せるか」「書けるか」を見てるんであります。

 あと、私は中国で300円のストップウオッチ買いました。持って数度練習。
 会場の時計もこれにした。でも試験官、話すテストはけっこう時間管理いいかげんで、みんなが話しやめたらそこで終ってた(笑)。
 
③ヒヤリング

初中級の頃からやっているのが、テストの勉強時間がなければ、前の日に発音練習15分。全然違います。音、はっきり聞こえる。

④閲読

 多い。読むのが好きな私でもめまいするほど、多い。
 あれは問題を先に見てから、本文を読む。文章の順にしか答えが隠れてないので、便利です。

⑤総合

 すいません、これはわからないなー、問題集もやってないし。

 えらそーに書いてきたが、私、実は高等は「試験勉強」はほとんどしてなくて(付け刃は効かないし)、スピーチ馴れをちょっとやったぐらいで、後は問題の解き方、答え方をチェック。

 あと一項目でも極端に低いと落とされるので、最弱点の補強ね。

 それと高等の試験はヘッドフォンチェックなども含めて、3時間強あるので(トイレ休憩一回あり)、非常に脳みそが疲れます。中国は事実上飲み物持ち込みOKなので、いつもは飲まない甘いジュースなんて飲んで、脳に糖分補給してました。終るとクタクタじゃ~。
 
 あと偏差値テストなので要は『勝負』。話すテストの時は、LL教室で皆いっせいにガーッとマイクにしゃべりだし圧倒されるが、あれ、馴れてるだけで、よく聞くと実は皆、たいしたことない(笑)。人は石だと思って自分に集中すべし。



 HSKで一番難しいのは、私は初中級の「8級」だと思っていて、
 取ったときはちゃんと問題集をやりました。

 8級は失敗ほとんどダメっていうのが、きつかったが、試験としては高等のほうがやさしいです。
だから8級受かっている人なら、うまく対策すればぜったい9級は受かる。
 HSKはやっぱり「中国のテスト」で実力あるのに、受からない人けっこういるんで、自分もたいしたことないけど、恥ずかしながら書いてみました。

 祝ni成功!


    

にほ んご をいう

2007年03月06日 | 中国語
中国の本は誤植が多い。

自分のブログを見ると、ぜんぜん人の事は言えないが
中国の場合、外人用の中国語の発音矯正の教科書でも、小さな本の一ページ20個の単語に(発音用の単語しかない)、8つ間違いがあったりして、
最後には外国学生は全員わけがわからなくなったりしていた。

と、いうわけで、今日は私と一緒に「日本語の勉強」をいたしましょう…。
教材はこれ!




正直にいって、これは中国で発売されている、
中国人制作の日本語本としては非常に優秀な部類にはいる。

中の日本語も上手だし(意味をなさない文の羅列ばかりという本の方が多い)、きっと日本留学帰りの中国人が書いたのだと思うが……。





こんなネタで、どうも『しみません…』。

しかし、怪しすぎる自転車のおっさんは日本人か中国人か?


そして面接…。



そうなんですよね。

私も中国語会話ができないわけじゃないんですが、「がまり自信ががリマ船」。


しかし、そういいつつも、だいぶ日本に慣れたようで、次はいきなり転職のシチュエーション。



いや、日本だとそこまではっきり言うと…。
語学もともかく、この文化差を越えるのが大変なのである。


が、言葉の上達はめざましく、敬語も使えるようになった。



クレームも言えるようになった。
気持ちわかるな。母語以外で、キチンと言えると最初はうれしい。



しかし、日本でそこまで言わないとダメだった?
確かに私の北京の家の窓は先の強風で壊れたが……。


そして相手国に適応するにつれて、逆に気づかせられる母国への「愛国心」。
これは、日本人が中国を観光している場面。案内しているのかな。

ともかく観光客が、
「一生忘れられない」「中のものもほとんどが絶品ですね」「中国はさすがに文明古国(本文ママ)だけあって、2千年も前に…」と絶賛する状態が続く。



日本人が中国へ旅行すると、確かに話しに花が咲くと思う

服務態度の悪さとか、ボラれたとか、並ばないとか…。


 しかしだんだん相手国の真の良さもわかり、



 カッコつけて、教科書で覚えた表現などを使ってみるが、イマイチ外してしまう…。

 いや、とても他人事とは思えなくて、「しみません」。

 語学って難しいのであった。