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歴史読本10月号 天橋ー元祖中国のブラックマーケット 

2013年08月30日 | 老北京
有名な中国の雑技団……。
写真が怖すぎる……。


 


 この雑技団って、1949年、今の中華人民共和国ができたときに、路上の大道芸人たちを吸収したものって、ご存知でした? 
だから、道具に茶碗とか皿とか、日常のモノが多いんだそうです。


 天橋は、前門エリアの南側から天壇公園の北西あたり、今の自然博物館を中心としたあたりにあった昔の娯楽エリアです。清朝末から今の中国ができるまで、一大歓楽街&ブラックマーケット&大道芸エリアでもありました。道歩いていて、服装に因縁つけられて、ひとりや二人殺されても誰も気にしない、そんなとこでした。
 ありとあらゆる胡散臭いものが集積し、しかしそこから人の心をつかむ有名芸人がたくさん出ています。






 芸能のそういう本質的な胡散臭さと、建国当初の労働はすばらしい、京劇は階級の敵で腐敗だ、金持ちは悪くて貧乏人が正しいみたいな黒白だけの世界の中で、天橋はどうなったか。
 ところが文革が終わり、締め付けが緩んだとたん、またここに……。雑誌の写真はその瞬間の人々の気持ちを捕えた貴重な一枚。


 人間はごリッパなことだけでは暮らせない。
 ♪恋愛幸運曲奇もいると。

しかし発売日にはすぐ、中国語訳付きバージョンが流れてました。すごい情熱(笑)。



 本文ではふろく?に、天橋生き残りの芸人が難しい芸を身につける秘訣を述べてます。
 芸事に限らず、アメリカに徒手空拳で渡って、現地の大学の教授になった人に、英語をどうやって勉強したか聞いたら、まったく同じ事を言ってました。あっという間に覚えられるそうです。 


 日本もこれからは、語学できる人、増えると思うけど……。
 答えは、歴史読本10月号をどうぞ。