谷崎光 中国日記  official blog  

北京発! 2018年9月3日で北京在住18年目に突入。

現在、秘境貴州旅行中!

2010年04月18日 | 観光
てか、まだ秘境には全然突入しておりませんが……。 
今回の旅に備えて買ったもの、リュック、寝袋。が、そもそも秘境はあるのか?

二度目の省都貴陽はビルが建ち並び、北京上海と同じ服飾チェーン店が入り、高級品もバンバン売られ大発展はしておりますが、携帯の電波がところどころ弱かったり(日本からの携帯は上海、北京等は大丈夫ですがここではダメだそうです)、まだまだ見かけ倒して感じ?

旅の様子、またおいおいご報告していきますね!

大好評発売中 感動中国! もどうぞよろしく!

感動中国!
谷崎 光
文藝春秋

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感動中国! 山西省観光の穴場 晋商老街

2010年04月14日 | 観光
山西の観光といえば、この平遥古城とか…。




山西は蜂の巣状のカオラオラオという麺がうまい! 隣のナスいための油は、
下水溝油かも……。
あ、いかん、いかん、本の販売に悪いことを言っては(笑)。
平遥古城だと観光用のこぎれいな店でも、カオラオラオは出してます。
でも、北京上海の屋台ではいろんなもの食べちゃだめよ。出稼ぎの人は一元でも多く持って帰りたいからね(屋台の焼き鳥も病死の鶏とか使ってるからね、安すぎるのあるでしょ)。下水溝油の話は、現地では数年前から話題で、でも危ないものが多すぎて、中国人は(私も?)皆、麻痺しています。


 


五台山とか…。黒和尚だらけ。和尚に人気のない廟に閉じ込められて「お布施」を強要される事件、多発。
公安とグルだからね。




雲崗石窟とか、映画で有名な喬家大院とかが有名ですが……。
  

私のお勧めはココ!

 晋商老街(晋は山西の意味です)。平遥古城と同じく、中国のロスチャイルド、山西商人たちが作った街ですが、
 世界遺産でこぎれいに整備された平遥古城とは違って、文化財に勝手に人、すみまくり、店舗にしまくり。その猥雑さが、八十年代の中国を彷彿とさせます……。
 街全体のあの昔の見事な街と猥雑な今がスライドのように重なる雰囲気が、私には上手く撮影できませんでしたが、もっともっとうわ~って感じよ。濃い中国好きにお勧め。十字路のあるかなり大きな街です。


自転車のおっちゃん、いい味出してます。




刺青屋(&刺青取り屋。二度おいしい)。山西省は黒社会の巣窟で、刺青をしている人も多いです。
隣の「香港式美容院」は、まあ、怪しいやつでしょう。エイズ大爆発中……。



こんなのもあります。長裕川茶庄。ロシア、モンゴルとの茶貿易をやってました。あの、旧北京城前でラクダひいてるのは、山西商人たちです。あと渠家大院もあります。




脈絡なくハデに取り壊して、店作り。でも、元の街は見事よ



歯医者。九十年代も北京、天津でもこんな感じで、公司の中国人、日本で治療してたなぁ。


こんなのが10個ぐらいあったので、アンティークショップだと思ったら、皆、近所の人が修理に持ってきた現役でした。



 ……病気が悪化しそうな病院。
 先日、知人のお父さんが、北京の安貞医院(大きな比較的有名な病院)で心臓の手術をしたんですが、手術室の前で待ってたら、手術室から出てきた患者が本当にバッタバッタ死ぬそうです。先に親族一同の誓約書を取っているので医者は問題ない。
 しかし知人は外国の状況なんか知らないので、
「あなたも外資病院なんて行かずに、中国の病院に行けば良いのに~」

 中国はあまり老人の手術なんてしません。--お金、もったいないから。ちなみにこの人も医者に止められたそうですが、決行。官僚なんで順番とばしてもらって手術。

 ローカル病院も友達に付き合ってかなり行きましたが、病人という「藁をも掴む弱者」を相手にする中国の医療事情は、それはそれはそれは恐ろしいです。もちろん比率と程度を無視してどこの国でも、とかいう人もいるでしょうが、ま、それは中国人を知らなさすぎる……。


 消えかけた共産党万歳! の文字……。






 勝手に文化財利用の服屋。壊すのもお金かかるし、て感じかも。




 文具屋。町中、こんな感じ。



夕暮れ。タイムスリップした気分になります。



あと、平遥古城からちょっと離れているためけっこうとばしてしまうんですが、絶対お勧め、山西故宮といわれる王家大院。これでもごく一部です。中の建築もすばらしい。




 そして山西といえば、煤老板(炭鉱主)。マンションを買うなら棟ごとで、外車展示場で美人コンパニオンに「さわっちゃだめ! 高いのよ」といわれて、その外車20台と言ったコンパニオンを一緒に買って帰ったりするスーパー成金ですが、「感動中国!」では、中国のいびつな経済を象徴する彼らの終焉にも迫ります……。

さあ、皆様、書店へどうぞ! 

感動中国! 世界中にチャイナタウンがある本当の理由

2010年04月03日 | 観光
広東省、開平……。

  

こんなのがいる、ぼうぼうの草むらの中をたどっていくと……。(広東は南国だからね)。

 わー、なんだ、これは。

しかもいくつも、いくつも。その数、3000だったっけ……。今は1800棟ぐらい残ってます。

車で走っていても、あちこちにある。村一つ、こんなのばっかりだったり。村でご飯食べたら、テーブルの横の鳥小屋から、生きた鳥出してきて、ま横で「殺害」され、料理になって出てきました。


 

 



門はこんな風に頑丈で、よーく見ると、うえに銃用の穴があります。

「こんばんわ~」と訪ねていくと、上から黙ってズドン!

 

 

お部屋は洋式。一階ごとに、上から正・太太(タイタイー奥さんです)、第二太太、第三太太、第四太太…と住みます。中国は儒教の影響で妻妾同居が多いです。これが山西省になると、平面で一院に正・太太、二院に第二太太……。妻妾花火、上から見るか横から見るか、あ、違うか。

 


こういう形の家もあります。


  
この華南は華僑たちのふるさとでもあります。建物は戻ってきたじいさんとかが、海外の記憶をたどり、地面に杖で描いた絵などを元に建ててます。


思うに世界中どこにもチャイナタウンてありますが、それがなぜか本当の理由を知っている人は、日本でも非常に少ないと思います。そしてそれがときに数少ないジャパンタウンとかぶる訳も。
 これがわかれば、幇も華僑ネットワークも黒社会も華僑金融も、今の中国の国際性も本質がつかめるかと。


 あの人たちの悲しみも喜びも非情も人情も、彼らはきっと知って欲しいが知って欲しくないでしょう。日本とは違う、激しいダイナミックさにひかれます。


 ちなみに広州から開平へ行くまでの、仏山郊外には、趣味人の官僚が作った清暉園という春に行くと、それはそれは美しい夢のような庭園があります。南国の花が咲き乱れ、天国のよう。(絶対、春に行ってね!) 


    

  ステンドグラスは、イタリアから輸入の板ガラスに中国で加工。
 今頃騒いでいるけど、この国、四千年、格差社会ですがな。

 

広州は飲茶もうまい。

 

蛇とか、腸粉とか。

  
お土産に買った龍が、肉食で北京まで連れて帰るのに、苦労しました。レストランで、「白切鶏」を食べさせています。
 うま~。