谷崎光 中国日記  official blog  

北京発! 2018年9月3日で北京在住18年目に突入。

新年を待つ北京・王府井のイルミネーション& 新刊予告の予告

2015年12月30日 | 北京暮らしWeblog


もちろん中国は春節が本番なんで、あまりもりあがってはおりません。
でもきれいでしょ。


2015年、後半は快調。
とても満足いく終わりを迎えつつあります。


新刊は、2016年、1月発売。

また新春に告知しますね。
自分でいうのもなんですが、めちゃ、おもしろいよ。


皆さま、2015年は本当にお世話になりました。
2016年もよろしくお願いいたします。

地球上のたくさんの皆さまのご健康、ご多幸をお祈りいたします。




あ、ちょっと広すぎ? 

北京、赤色警報の真実

2015年12月09日 | 北京暮らしWeblog

追記:12月10日、お昼12時、北京赤色警報は解除。今日(11日)は日本と同じぐらい。
つまり今回、たいしたことなかった北京で赤色警報を出したのは、まず北京でしか出せなかったのかもしれないなー。数日前の、本当に北京が悪かったときも、他の地域のほうがもっとすごかったわけで、そのへんにいろいろ背景があると。中国の大気汚染がひどいとき、北京が一番ていうことは、まずないですよ。もっと内陸、内陸。


北京が大変だ、さあ、プライベートジェットで脱出だ! ←ウソよ!(笑)。


北京は、実は今回は大したことありません。えーっ、あれでって? いや本当に。


1.まず今回、別に北京が今までで最悪になったわけでは全然ないです。
それどころか、今年になってからでも、もっと悪い日は何日かありました。

大気汚染指数320ぐらいというのは、ひと冬に20日ぐらい(かな? 詳しい年間統計探したけどない)はあります。
北京でいえば、2013年に700近くまで行きましたから、それに比べれば低い。
つまり、悪いことは悪いが、住人からすれば、よくある悪い天気、て感じ?






赤色警報というのは大気汚染が続くときに出すそうですが、
実際、2013年の制定以後、もっとひどいときでも全然出てない。
つまりこの基準のなさは、中国の中国たるところ。背景にいろんな事情があるんでしょう。
(政治の派閥争いとか、汚職とか。北京の汚染の原因の一つに排ガスがありますが、コスト優先で石油会社はいくら通達を出しても全然設備導入しない。この15年、エネルギー系は壮絶な金づるだったし、環境庁は力ないとか。工場ももちろん。ぜんぜん対策しない。暖房ばかり強調する報道は、中国で車を売りたい自動車会社(の広告)に遠慮してるのかも。→いや、今、乙女のごとく気をつかうところも多いんですよ。北方は昔から石炭暖房ですが、今みたいな質のスモッグなかったし。
中国政府が国際会議などで、北京で偽青空を作る時も、やるのは工場と車の規制のみ。暖房には手を出しません。昼だけ温度下げろ、とか言っても中国人は従うのにね。で、それだけで、ちゃんとみごとな青空になります(笑)。
ま、汚染の原因はひとつではないです。


2.とはいえ、今回、ひどいことはまあひどい。
すごいっしょ。
北京(黄色の星マークのあたり)は政府のおひざ元で、まだ、工場が言うこと聞くから、ましなんですね。あ、北京もまたちょっと上がってきたかな。

北京は昔、風水で気が溜まるように設計されていて、窪地で汚染物質が溜まりやすいというのはあるんですが、反面、風の通り道でもあって、風が吹くと変化が速い。市の端と端で全然数値が違う、というのもよくある。

過激なのは汚職のひどい内陸の工業都市。今回、本日夜、下のマップとった時点で一番ひどいのは、河南省安陽の802。今見たら、河北省邯郸市の汚水処理場857!!!
保定とか、内陸の工業都市は北京が騒がれているときもだいたい北京より悪いです。




というわけで、今後、旅行や、ニュースで大気汚染が騒がれているときは、こちらをどうぞ。

北京の大気汚染 リアル指数マップ

アジアの大気汚染リアル指数マップ

PM2.5 8日間予想マップ

中国もいろんなアプリがあるんですが、それぞれ平気で50ぐらい数値が違うんですね……。
そういえば中国の大規模な環境汚染対応設備はフランスが、かっさらっていきました

第6回、日中経営者ラウンドテーブル

2015年12月02日 | 北京暮らしWeblog

昨日はスモッグの中、長江商学院の「日中経営者ラウンドテーブル」に行ってきました。




盛況でなかなか面白かったです。
へーっ、と思うこともいくつかありました。


内容はまた「メディア合作パートナー」の「日経新聞」に載るんでしょうから、書きませんが、ようは日中の知名度のある会社の代表が来て、討論するというもの。
金融の会社が多かったです。
やっぱ、そうなるのか。

中国側がほとんど創業社長だったのに対して(30歳、オンラインファンド会社CEOも!)、日本側が董事長といえども、皆、会社員の人だった、というのがお国柄? でしょうか。
日本も戦後の最初は、中国みたいな感じだったんでしょうね。


金融不安もささやかれていますが、中国はネット金融は市民権を得たといっていいでしょう。初期の熱さはないが、定着したという感じ?
火つけは何年か前の、タオバオの余額宝ですね。

 これは一種のファンドですが、買い物用にチャージしたお金の余りを、スマホのタッチひとつでこっちに移してね、一元でもいいよ、もちろん銀行からこっちにも入れることも簡単にできます、使うときはそのまま、そこから使えるよ、手数料ゼロ、というやつで、初期は利率が7%近くでした。今、見たら2.7%ね。
 これ、毎日いくら増えたか、すぐ見えるんですね。
 最初、大金を預けるのは怖いけど、小銭でも何元か見る間に増えたりして、そうなると、初期は中国人のこと、いきなり1千万円、2千万円預ける人、続出!!! 
 だって1千万円で年70万円、1か月で引き上げても数万円入る。何買おうかなーて感じ?
 お金持ちのおかねはなくなりません(ちなみに大陸の身分証番号が必要で、外国人は在住許可があってもできません)。

 中国人てレストラン開店したときだけ、わーって押し寄せるんですね。
 なぜかというと、その時は高いコックさん雇ってるし、いろんな割引があるから。後になったら、倒産することもよくあるし、安いコックさんに変えることも多いし。
 ……それに似てましたね。
 こんな利率は今のうちだけよ、どうせなくなるから、早く早く! て、感じ?


 一方、利用者3億人だから、あ、残った5元、預けとこ、でもかき集めればすごい額。
 あ っという間に、すごい規模になって、中国の百度百科で見ると、2015年4月で7000億元(約14兆円)、世界第二の規模とある。
 まあ中国、確実なものは何ひとつないですが……。
 でも今は中国だけじゃないよね。
 
 

 あー、そういえば、スーパー入口とかのファンドの集客、見なくなったな。
あれ買うの、老人ばかりでした。
外国人がちらっとタテ看板を見ただけで、(これは怪しいやろ!)と思うの、目の前でみんな買ってたな…。


混沌の中国、いつまでも面白いです!
人民元もSDR入り、決まったし。会議の開催、今、つうのもポイントかも。明日にでも中国崩壊、崩壊って書いてた人たち、何か言ってよー(笑)。
 
本日は快晴の青空! 
しかし、いろんな職業で人がいらなくなるな……。