今回は、北京の中軸線(中心線)の話です。
いまの北京というのは、元代に風水によって設計された都市なんですが、その思想により中心に、コマの芯のように、南北線が通っています。で、その中心線は、故宮の中心線とも重なります。
それを空から見ると、中国の「中」という文字になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/bd/15bd8f1fd481fa770c7a78ce820f7093.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/a0/45b90aaec1c9de5e9e09f13de2b5e4df.jpg)
これは景山公園の万春亭。家(8階)からも見えます。周囲に、他にあまり高い建物がないので、ながめは最高なんですよ。老北京の四合院の屋根を手前に北京城外の高層ビルがばーっと屏風みたいに180度、広がります。毎日、めちゃうれしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9a/c2808eaeade8992bce4a7b2102fcb07f.jpg)
同じ場所から、鼓楼に向かっての方角。
そしてこの中心線には、大きな秘密が隠されていた…、という話です。
今も昔も北京の本当の権力者が住むのは、内城の、この中心線の付近です。お金だけでは絶対に住めない、金と権力の両方そろった最高のぜいたくをよく見かけます。
今、 外国人の多い朝陽区というのは、建国以後も長らく荒れ地で、1.外国人は政治の要所のある内城(地下鉄2号線の中)にいれない。2.外国資本で何もない場所を開発させる という二つの目的があってできたわけです。各国大使館も、外国記者の住居も全部、本来の北京の外に出してしまったわけです。(植民地時代の北京では、全部やっぱり内城に置かれたという苦い思い出もあります)。何もなかった分、開発も簡単で今は高層ビルが立ち並んでいるのは、ご存じの通り。
内城は今は不動産価格だけが天文学的にあがり、権利が複雑に錯綜し、文化財保護もあり、開発は手がつけられず保留状態です。
今回は特別に皆さまもよくご存知の、トウ小平先生のお宅(四合院)の場所をご紹介したいと思います。地元では知られており、新聞などでも紹介されています。2000年代まで奥様が住んでらして、その後もまだご親族がいらっしゃるとか。隣は軍区でちらりとのぞくと、屈強な若者たちがトレーニングを積んでおりました。
この米粮庫胡同を奥に入って、つきあたりの右側。門が閉まっていて街灯がついてます。
観光したとき、「知ってるかー。ここ、トウ小平の家やで」とかいうと、ちょっと通っぽくないですか(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/33/a7157fbdb15a49be5f7e4a27e56c532f.jpg)
さて、丸二年続いたこの老北京の連載も、今回が最終回です。
まず、何より、ご愛読いただきました読者の皆さま、本当にありがとうございました。
また、お世話になりました方々、本当にありがとうございました。皆様のお力を借りて、レベルのなかなか高いものになったと思ってます。本人的には、大満足です。
現在は、北京から中国各地をいろいろ訪ねる日々です。
さすが中国広くって、
やっぱ、こうなると、私人飛機(プライベートジェット)が欲しいわね、
タオバオで買うか、模型を……。
いまの北京というのは、元代に風水によって設計された都市なんですが、その思想により中心に、コマの芯のように、南北線が通っています。で、その中心線は、故宮の中心線とも重なります。
それを空から見ると、中国の「中」という文字になっています。
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これは景山公園の万春亭。家(8階)からも見えます。周囲に、他にあまり高い建物がないので、ながめは最高なんですよ。老北京の四合院の屋根を手前に北京城外の高層ビルがばーっと屏風みたいに180度、広がります。毎日、めちゃうれしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/9a/c2808eaeade8992bce4a7b2102fcb07f.jpg)
同じ場所から、鼓楼に向かっての方角。
そしてこの中心線には、大きな秘密が隠されていた…、という話です。
今も昔も北京の本当の権力者が住むのは、内城の、この中心線の付近です。お金だけでは絶対に住めない、金と権力の両方そろった最高のぜいたくをよく見かけます。
今、 外国人の多い朝陽区というのは、建国以後も長らく荒れ地で、1.外国人は政治の要所のある内城(地下鉄2号線の中)にいれない。2.外国資本で何もない場所を開発させる という二つの目的があってできたわけです。各国大使館も、外国記者の住居も全部、本来の北京の外に出してしまったわけです。(植民地時代の北京では、全部やっぱり内城に置かれたという苦い思い出もあります)。何もなかった分、開発も簡単で今は高層ビルが立ち並んでいるのは、ご存じの通り。
内城は今は不動産価格だけが天文学的にあがり、権利が複雑に錯綜し、文化財保護もあり、開発は手がつけられず保留状態です。
今回は特別に皆さまもよくご存知の、トウ小平先生のお宅(四合院)の場所をご紹介したいと思います。地元では知られており、新聞などでも紹介されています。2000年代まで奥様が住んでらして、その後もまだご親族がいらっしゃるとか。隣は軍区でちらりとのぞくと、屈強な若者たちがトレーニングを積んでおりました。
この米粮庫胡同を奥に入って、つきあたりの右側。門が閉まっていて街灯がついてます。
観光したとき、「知ってるかー。ここ、トウ小平の家やで」とかいうと、ちょっと通っぽくないですか(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/33/a7157fbdb15a49be5f7e4a27e56c532f.jpg)
さて、丸二年続いたこの老北京の連載も、今回が最終回です。
まず、何より、ご愛読いただきました読者の皆さま、本当にありがとうございました。
また、お世話になりました方々、本当にありがとうございました。皆様のお力を借りて、レベルのなかなか高いものになったと思ってます。本人的には、大満足です。
現在は、北京から中国各地をいろいろ訪ねる日々です。
さすが中国広くって、
やっぱ、こうなると、私人飛機(プライベートジェット)が欲しいわね、
タオバオで買うか、模型を……。