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オーストラリアでもクローゼット問題

2007年05月17日 14時46分46秒 | セクシュアリティと社会ニュース
 オーストラリアって、とってもリベラルなイメージがあるんですが、そこでもまだまだクローゼットな方々はいらっしゃるようです。

 こちらから。

 ハドソンさんが、西シドニーの社会人を中心に、ゲイ向けの「セックスの館」(いわゆるヤリ部屋でしょう)とネットで既婚のゲイの被験者を集めて調べたところ、半分以上は毎週男とのセックスにはげみ、男とセックスをしているのは82.5%に上りました。まあ、集めたところがそういうところなのでそういうことなんでしょう。

 そんな性行動をしながら、自分は異性愛者だとアイデンティファイしているようです。なんと図々しいと思ってしまいますが、これを現実と受け止め対策を取らないと、こういう方々は非常に性感染症に関してヴァルネラブルだということです。それは日本と同じ状況ですね。

 日本でも、既婚だったりしてコミュニティには出入りせず、夜な夜な暗闇にだけ現れてはせっせといたし、知識がないがゆえにエイズなどの性感染症にかかっている人はおそらく大勢いると思います。
 たとえばNLGRなんかでアンケートをとったところ、ものすごく高いコンドーム使用率になりますが、こういう方々はおそらくもっと低い。それゆえHIVの感染率が、コミュニティに関わりを持とうとするゲイよりも高い可能性があります。コミュニティ側としては、「ちゃんと情報提供をしているんだからそれに接しようともせず、気をつけることもなく感染しちゃったヒトのことまで知りません」とでも言いたい気分にもなってきますが、そこはぐっとこらえてどうすれば、そういう方々にも声を届けられるかを考えなければいけません。
 なぜなら、ゲイのコミュニティはすでに大勢の感染者がいらっしゃいますし、いくら気をつけていたって、セックスをする以上一定頻度での感染リスクはあります。だからといってセックスをやめるわけにはいきません。
 そうやって感染しちゃった方々、これから感染する方々が過剰に感染者数が増えた場合、割を食らう可能性があるからですね。障害者保障などの見直しや、やりたくもないのに無理矢理借り出されたがゆえに、やる気もなく不満たらたらの医者に診てもらったりしなくちゃいけなくなるのは、ストレスこの上ない。すくなければ、志があり患者のことを考えてくれる医師がちゃんとサポートをしてくれるはずです。医師も限られた社会資源ですので、有効利用をしないといけませんね。そのためにも、できる限り増加数を抑えておくほうが有利です。
 というわけで感染者が増えることでまっさきに不利益をこうむるのは、感染者そのものなんだと思います。感染者もちゃんと周囲の友人などに性病話をしたりして、啓発にいそしまなければなりませんね。





 

 

 

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