原題:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
撮影:山本周平/田島茂
出演:高橋一生/飯豊まりえ/長尾謙杜/安藤政信/美波/池田良/前原滉/中村まこと/増田朋弥/白石加代子/木村文乃
2023年/日本
実写化によるリアリティのハードルの上昇について
岸辺露伴がオークションで購入したモリス・ルグランの「黒い絵」を彼の家から盗み出した男が正気を失うシーンがあるのだが、よくよく考えればおかしな話で、山村仁左右衛門の「黒い絵」で正気を失くすのならばともかく「贋作」で正気を失うというシーンは理解できなかった。
その山村仁左右衛門の「黒い絵」にしてみたところで、その本物の絵を見た岸辺露伴が彼の「後悔」ではない甲冑を着た武士(山村仁左右衛門?)に何故襲われなければならないのか意味不明で、武士を押しとどめた奈々瀬に「何もかも、すべて忘れて」と言われたとて簡単に忘れられるはずもなく、原作は良いのに脚本が上手く行っていないのではないだろうか? どうしても漫画であれば気にならない点でも、実写化するとリアリティのハードルは高くなってしまう。
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