MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

2024-05-25 01:01:59 | goo映画レビュー

原題:『Bob Marley: One Love』
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:レイナルド・マーカス・グリーン/テレンス・ウィンター/ザック・ベイリン/フランク・E・フラワーズ
撮影:ロバート・エルスウィット
出演:キングズリー・ベン=アディル/ラシャーナ・リンチ/ジェームズ・ノートン/トシン・コール/マイケル・ガンドルフィー二
2024年/アメリカ

音楽や政治よりも宗教に重点を置いた伝記映画について

 ボブ・マーリーの曲が生まれた背景を知るには良く出来た作品だと思うが、ボブ・マーリーが嵌った「ラスタファリ運動(astafari movement)」という教義が中心に描かれ、ボブが読んでいる本はその創始者とされているマーカス・ガーベイ(Marcus Garvey)の著書なのだが、例えばボブ・マーリーの曲を世界的にメジャーにすることに貢献したエリック・クラプトンもミック・ジャガーも出てこないし、1978年4月にジャマイカのキングストンのインディペンデンス・パークで催された「The One Love Peace Concert」における二大政党のトップの仲介も記録映像で処理されていたのは残念だったが、それだけボブ・マーリーの人生は波乱万丈だったとも言えるし、「布教」が隠れテーマなのかもしれない。

 ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズは1973年にリリースした「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を和訳しておきたい。歌詞の意味は主人公は保安官のジョン・ブラウンは射殺したものの、保安官代理に関しては新聞を読んだだけで知らないと主張しているが、警察側は主人公が正当防衛を主張することを見越して(本当に存在するかどうかはともかく)保安官代理の射殺も罪に問おうとしているのである。

「I Shot The Sheriff」 Bob Marley & The Wailers 日本語訳

俺は保安官は撃ったが
保安官代理は撃たなかった

俺は保安官は撃ったが
保安官代理は撃たなかった

俺の街の周囲を囲って
奴らは俺を追い詰めようとしている
保安官代理殺しの罪で
俺を警察署に連れて行きたいと奴らは言う

保安官代理の人生の償いのために
でもそれは違うんだ

俺は保安官は撃ったが
それは正当防衛だったと誓って言う

保安官は撃ったと俺は言った
それは極刑に値する罪だと奴らは言った

ジョン・ブラウン保安官はいつも言動が意地悪だった
でも何のため?
俺には分からない
俺が種を蒔くたびに
「成長する前に殺してやるよ」と彼は言った
「成長する前に殺すんだ」と彼は言った

それゆえ
実際
それを新聞で読んだんだ

俺は保安官は撃ったが
それは正当防衛だったと誓って言う
(保安官代理なんかいたのか?)

保安官は撃ったと俺は言ったが
それは正当防衛だったと誓って言う

ある日自由が巡って来て
俺は街を出ようとした
不意に俺はジョン・ブラウン保安官に出くわした
彼は俺を射殺するつもりだった
だから俺は彼を射殺したんだ

俺は告白する
もしも有罪ならば
俺は罰を受ける

俺は保安官は撃ったが
保安官代理は撃たなかった

俺は保安官は撃ったが
保安官代理は撃たなかった

自分の意識よりも反射神経が勝ったんだ
本来そうならばそれ以外はあり得ない
毎日釣瓶は井戸の底に向かうが
ある日桶の底は抜けるだろう
いつか桶の底は抜けるんだ

俺は保安官は撃った
神よ、俺は保安官代理は撃たなかった

俺は保安官は撃ったが
保安官代理は撃たなかった

I Shot The Sheriff (1973) - Bob Marley & The Wailers

I Shot The Sheriff [Live] (1975) - Bob Marley & The Wailers

Eric Clapton - I Shot The Sheriff [Crossroads 2010] (Official Live Video)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/otocoto/entertainment/otocoto-otocoto_131687


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