MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ムンクの『叫び』と「荒療法」

2018-12-13 00:54:19 | 美術

 現在、東京都美術館で催されている『ムンク展 - 共鳴する魂の叫び』ではエドヴァルド・

ムンク(Edvard Munch)のテンペラ・油彩、厚紙による『叫び(The Scream)』(1910年?)を

観ることができる。『叫び』が展示されている「魂の叫び - 不安と絶望」と名づけられた

部屋が妙に暗くて、列ができていたので並んで観たのであるが、イメージと違って実物は

意外と色褪せていたことに驚いた。

 これはもちろん盗難などに遭って損傷を受けたためなのだが、そもそもムンク自身が

艶の出るワニスを嫌い、敢えて風や雨や雪に作品を晒す「荒療法(drastic treatment)」を

作品に施していたのだからやはり天才の考えることは違う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする