「1Q84」第3巻も人気沸騰 初日に10万増刷(共同通信) - goo ニュース
村上春樹に関する私の考えは大塚英志の著書「物語論で読む村上春樹と宮崎駿」
に書かれていることとほぼ同じである。ただしこれだけ村上春樹の小説の“構造”を
理解している、まんが原作者の肩書きを持つ大塚英志の著書が何故村上春樹の
ように売れないのかが私には理解できない。同じように書けば絶対に売れるはず
なのに。村上春樹を認めない“文学界”の一部で今必死になって売ろうとしている
小説がある。阿部和重が書いた「ピストルズ」である。装丁も凝っていて「1Q84」と
同じように600ページを超すヴォリュームもある力作なのだが、残念ながら売れて
いない。私は2作品ともに読んでいないし、読むつもりもない。一方がスカスカならば
他方は濃すぎる(と思う)。その2作品の良さを兼ね備えた小説を書けば誰もが
認める大ベストセラーになるはずだけれども、二兎を追う者は一兎をも得ず