ダレン・シャン
2009年/アメリカ
評価の難しい‘ハーフ・ヒーロー’
総合
0点
ストーリー
0点
キャスト
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演出
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ビジュアル
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音楽
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最近になって『トワイライト~初恋~』(キャサリン・ハードウィック監督)『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(クリス・ワイツ監督)『渇き』(パク・チャヌク監督)など次々とバンパイア映画が公開されているが、私の知る限りではこの作品が最も物語が緻密に構成されていると思う。
クレプスリーはバンパイアの一員になりたいと思っているスティーブを血が汚れているという理由で断わってしまうが、彼の親友であるダレン・シャンをバンパイア界の新しい指導者になる素質があることを見込んで、ダレン・シャンに‘故意に’毒蜘蛛のマダム・オクタを盗ませて、その毒蜘蛛にスティーブを噛ませて、スティーブの解毒剤と引き換えにダレン・シャンは‘ハーフ・バンパイア’としてクレプスリーの弟子にさせられ、それが原因で命を助けたはずのスティーブと仲違いしてしまう。しかしそんなクレプスリーが率いる吸血鬼集団は平和主義の‘バンパイア’であり、クレプスリーの罠で殺されかけたスティーブが加わる‘バンパニーズ’は悪の吸血鬼集団である。
さらにシルク・ド・フリークの団長である、ミスター・トール(=tall/大きい)は名前から鑑みると当然ミスター・タイニー(=tiny/小さい)と対立しているはずである。ミスター・トールが外見に拘っているとするならば、ミスター・タイニーは内面に拘りを見せる。
これだけ善悪が複雑に込み入っている物語であるならば面白くなるはずなのであるが、何故か主人公のダレン・シャンはそのような面倒なことを全て‘スルー’してしまっているように見える。‘ハーフ・バンパイア’として日本人がすぐに思い浮かべるキャラクターに永井豪原作のデビルマンがある。デビルマンには人間と悪魔の板ばさみになってしまう主人公の葛藤が描かれていたが、ダレン・シャンにはそのような葛藤が全く感じられない。しかしそのような葛藤がないからこそダレン・シャンは本当の意味で子供たちのヒーローでいられるのかもしれない以上、私はこの作品の善し悪しを判断できない。
「いい加減な裁判でたまらぬ」中国の日本人死刑囚が不満(朝日新聞) - goo ニュース
残念な話ではあるけれども、この中国の日本人死刑囚には同情しようがない。
そもそも“死刑執行大国”である中国で“いい加減ではない裁判”など存在するので
あろうか? 自国内においてさえ先日「足利事件」というとんでもない冤罪事件が
明らかになったばかりである。私は中国に限らず東南アジアの国の警察は信用が
著しく欠けるためにいままで行った事はないし今後も絶対に行かないつもりである。
しかしそのような事情を知らない若い人が過ちを犯してしまい、裁判のいい加減さを
嘆くというのならば同情もするだろうが、今回の日本人の死刑囚である赤野光信は
還暦を過ぎた立派な大人であり、無知である事が許されない年齢だと思う。