ケンのブログ

日々の雑感や日記

京都市交響楽団の定期演奏会を聴きに行く

2023年04月21日 | 音楽
4月15日は 京都市交響楽団の定期演奏会を聴きに行った。

愛知県に引っ越してから 初めて京都に行った。

懐かしいなと思う。

そして 阪急の 烏丸と河原町の記憶がいつの間にかごっちゃになっていることに気づく。

ここを上がったらドラッグストアがあるはずだと思って登った階段の先の地上にドラッグストアがない。

そこは 銀行だった。

それで 烏丸を河原町と取り違えていることに気づいた。

まあ 関西にいる頃は 河原町と烏丸は余裕で歩いて往復していたので 記憶が ごっちゃになりやすいというのもあるけれど でも 時の経過を感じて少しショックだった。

この日の指揮者は 今 話題の女性指揮者 沖澤のどか さんだった。

会場につくと 入場ゲートの近くで 男性の オー という声がした。

こんなところで 喧嘩が始まるのかと一瞬身構えたら コアなファンの方同士の「やっぱり今日のコンサートは来るよなあ また コンサート会場で会ったなあ」という感じの手荒い挨拶の交換だった。

僕は そんなに すぐ 人と仲良くなるタイプではないので コンサートホールであって挨拶する友達と言うのがいない。

そういうのも ひとそれぞれだなと思う。

沖澤のどかさんは 演奏に先立って プレトークをされた。

その中で 「一歳になる自分の娘が 京都の公園で ある欲求を満たそうという気持ちが強く働いた時に 初めて 歩いた。 なかなか 歩かないと思っていたのに 歩いた」という主旨の話をされた。

ある欲求と言うのは 例えば 公園の乗り物に乗りたいとか そういうたぐいの欲求だったと思うけれど 具体的なことは忘れてしまった。

でも その話を聞いて チャップリンのライムライトと言う映画の中で 精神的ショックで足がマヒしてしまったバレエダンサー テリーがもう歳だからと落ち込むチャップリン演ずるカルヴェロを励まそうとして 身体に力を込めた瞬間に 足のマヒのことを忘れて 立ち上がって歩いていた というシーンを思い出した。

欲求を満たそうとするとき 何かが 動く というのは ひとつの教訓であるような気がする。

で あるならば なるべく よい欲求を持つように心がけたいものだなと思った。

演奏された曲目は

メンデルスゾーンの「ルイ ブラス」序曲 そして 交響曲第4番「イタリア」ブラームスの交響曲第3番

メンデルスゾーンの4番と ブラームスの3番を選曲された理由として 沖澤さんは 曲の持つ明るさ 特に 冒頭の明るさというようなことを語っておられたと思う。

曲のもつ明るさが 新しい門出にはよいと思ったというようなことを語っておられたように記憶している。

※コンサートの当日から 日数がかなり経過したので記憶が少しあいまいだけれど。

メンデルスゾーンの交響曲第4番が始まった時 確かに 明るいけれど 僕が 初めてこの曲を中学生の時にユージン オーマンディのレコードで聴いた時に感じた はじけるようなイメージとはまたちょっと違うなと思った。

はじけていて クリアーなのだけれど どこか マイルド そんな気がした。

ステージを見ていて 金管は トランペットとホルンしかいないことに気づく。

意外とシンプルな編成なんだなと思った。
メンデルスゾーンを聴いた後 ブラームスの交響曲第3番を聴いた時には ブラームスは木管をはじめとした管楽器の響きが しみじみとした趣で 深いなと思った。

沖澤さんの指揮は 全体を通して 曲と言うか おのおのの楽章が終わるときに 音を止めるというよりは 音を スッと抜く と言う感じの動作をされることが印象的だった。

これまで 音楽の終わりは 音が 止む(やむ)という認識が 僕にとっては強かった。

なので 音楽の終わりで 音が 曲から抜ける という感覚を味わったというのは ひとつ勉強になったような気がする。

それは 僕が今までに 意識したことのない 感覚だけれど 曲の終わりは 音が抜ける という 感覚も また それなりに いいものだなと思った。

あと ブラームスに関して 曲は いろんなCDやレコード コンサートなどで何度も聴いていて このあたりで 管楽器の音量と言うか 音楽的クライマックスが来るだろう というのは あらかじめ 予測できるので そういうところで 身構えていると 爆発的な 音が来るというよりは ちょっと抑え気味の音が来ることも僕にとっては印象深いことだった。

ただ、音が来ないから物足りない というわけではなかった。

力で 音楽を盛り上げるというよりも しなやかさを 大切にしておられるような 印象を持った。

また これからも 機会があれば 沖澤さんの指揮する演奏を聴きたいと思う。











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